「「常温核融合」は世紀の大発見？それともトンデモ科学？」記事へのコメント

常温核融合を信じないわけでは無いんだが

[rhodamine (32563)]

実験方法が相当いいかげんな印象を受ける．
2ちゃんねるにも書いてあったが，最低限対照試験はやらないと，科学者を納得させることはできん．

Re:

[unnamed7 (33206)]

阪大のセンセイのやつは対照実験やってるみたいですね、、。

これ読んでたら書いてありました。
http://physicsworld.com/blog/2008/05/coldfusion_demonstration_a_suc_1.html [physicsworld.com]

Re:常温核融合を信じないわけでは無いんだが

[Anonymous Coward]

阪大つながりですが、高橋亮人教授が提唱してるTSCモデルは面白いですよ。
重水素原子クラスターに含まれる電子がボソン化することによるクーロン力遮蔽効果を電子の波動関数から評価してるんですが、原子が正四面体の頂点に1個ずつ（合計4個）位置するパターン(TSC)では遮蔽効果が顕著となり原子核間に強い力が働く距離まで凝縮するとの事でした。
なんで正四面体が出てくるのかって言うと、パラジウムの金属結晶格子に取り込まれた重水素原子は正四面体配置になりやすいからで、高橋先生はそこに着目したそうです。
そこから理論はさらに展開し、重水素原子が2個や3個だと遮蔽効果が弱くて凝縮できないとか、TSCでは過渡的にBeを経由して2Heに分裂する反応経路が可能で、しかもパラジウム格子のサイズでTSCが形成されるとほぼ100%の確率で融合してしまうとか色々興味深い結果が導出されてました。

以上は「常温核融合2008」に載ってた話です。ネットで読める物はまだ無いようですのであしからず。

Re:常温核融合を信じないわけでは無いんだが

[TarZ (28055)]

荒田先生のところの実験結果はこの反応が前提（という解釈）ですよ。阪大つながりとかいうレベルじゃなくて、もろに繋がっています。公開実験には高橋先生も同席していたということですし。

# というか、このモデルの助けを借りないと⁴Heしか出てこない説明がつけられないので、
# 実験結果を「核融合が起きている」と解釈できないわけです。
## 普通は、別の可能性を疑うものじゃないかと思いますが。

Re:

[Anonymous Coward]

> ## 普通は、別の可能性を疑うものじゃないかと思いますが。

モノローグに返事を書くのもなんですが、アインシュタインの光速度一定仮説だって実験事実と符合するように導入されたモデルなわけでしょ？
思うに、室温付近で元素が変化するはずが無いっていう"常識"は微量元素分析技術が発達して無かったころに流布した物で、それを真っ向から検証するような実験って誰もやってないんじゃないでしょうか？
コンタミを防ぐようにいろいろ手立てを講じてもなおHeが検出されているんだからそろそろ常識の方を疑うべきでは？

Re:常温核融合を信じないわけでは無いんだが

[TarZ (28055)]

アインシュタインの光速度一定仮説だって実験事実と符合するように導入されたモデルなわけでしょ？

えっ、そうでしたっけ？

まあ、それはそれとして。

私は、「室温付近で元素が変化するはずが無いという"常識"」は持っていません。常温核融合が絶対にあり得ない現象だとも考えていません。

ただ、今回の実験結果の解釈は、少々突飛なものではあるわけです。その解釈を多くの人に納得させるのは、実験した側の仕事だと思っています。

Re:

[Anonymous Coward]

パラジウムリアクター [wikipedia.org]ですね、わかります！