Windows 10のスタートメニュー、どう思う? 144
複雑 部門より
行動心理学者のOran氏は、使いにくいWindowsのユーザーインターフェイス改善を期待されて1992年にMicrosoftに入社。使用するアプリケーションが見つけにくいという問題を解決するため、ボタン1つだけで呼び出せるスタートメニューを考案したそうだ。このボタンは当初「System」ボタンと呼ばれていたが、のちに「Start」ボタンに変更され、ユーザーが見てすぐにわかるようになったとのこと。
また、実行中のアプリケーションが一見してわかり、簡単に切り替えられるようにするためにタスクバーも考案。当初のタスクバーはタブ形式だったが、その後ボタン形式に変更される。スタートボタンとタスクバーは、もともと画面上部に配置されていたという。配置が画面下部に変更された理由として、Orans氏はAppleのOSに似すぎているためだとする噂を聞いたと語ったそうだ。
Oran氏はWindows 95発売前の1994年にMicrosoftを退社し、現在はヘルスケア関係の仕事をしているそうだ。スタートメニューとタスクバーの特許保有者でもあるが、ロイヤリティーは受け取っていないらしい。実際にWindows 10を手にしたことはないというOran氏だが、Windows 8のスタート画面については進化と考えていたようで、Windows 10でスタートメニューが復活したことに対して複雑な心境だという。
従来のスタートメニューとはかなり違う印象を受けるWindows 10のスタートメニューだが、ライブタイル部分がなければほとんど同じという意見もあるようだ。Windows Centralの別記事では、ライブタイルを消してコンパクトにする手順も紹介されている。Windows 10のスタートメニューに対する、皆さんのご感想はいかがだろうか。