YouTubeで自分の子供の動画を公開することは安全か 63
良い思い出になれば良いのだが 部門より
最近は「YouTuber」や「Vlogger(video blogger: 動画ブロガー)」などと呼ばれる、動画サイトでの人気投稿者が増えている。動画の内容は芸や特技、専門知識を披露するもののほか、家族を撮影したものもある。家族の動画では子供が主役になることが多いが、これは安全なのだろうか。The Guardianが考察している。
家族の日常を撮影して公開するYouTubeチャンネルには数百万人がチャンネル登録しているものもあり、広告などによる収入も得られる。子供たちはカメラを意識せずに楽しんでおり、誕生日などのイベントでは数多くのお祝いメッセージが寄せられるなど、一見無害なようにも見える。しかし、その一方で危害を与えると脅迫されたり、子供の画像が小児性愛者向けのWebサイトなどに転載されることもあるという。
テレビ番組に出演する子役スターの場合、テレビに出ているという理由でいじめられることもある。家族以外の大人と仕事をすることなどによるストレスも大きい。一方、YouTubeの子供スターの場合は常に家族が近くにいるという安心感もあり、テレビの子役と同じ問題に直面する可能性は低いとみられる。ただし、YouTubeでは子供の芸能人を保護する法律や、ガイドラインが適用されない。英教育省ではこれについて、「親が子供たちの利益になるように行動することを信じている」と述べているとのこと。
子供の動画をYouTubeで公開する親たちは、子供のためにやっていることだと述べ、良い思い出になると信じているようだ。しかし、思い出が数百万人と共有されることが子供たちに与える精神的な影響は分かっていない。また、幼少時の映像がWebで公開され続けていることを思春期になって不快に思う子供がいるかもしれない。皆さんはどう思われるだろうか。