火事やその他の災害に耐えるベストなデータ保存用メディアは? 107
安価でそんなメディアは存在するのだろうか 部門より
Slashdot「Ask Slashdot: Best Medium For Storing Data To Survive a Fire (or Other Disaster)」より。
私は税金の申告時に毎年、最も重要な財務データ(数GB分のデータ)を複製して耐火金庫に保存している。この習慣により、耐火金庫に保存する場合に最も信頼できるメディアは何かについて考えさせられている。
CD/DVD/テープは簡単に融けてしまったり、曲がってしまったりして使い物にならなくなるため、できるだけ使いたくないと思っている。デジタルデータを紙に印刷しておき、後で必要になったらスキャンして取り込むという少し変わった方法も考えたが、この方法は手間がかかりすぎるし、汚れたり焦げたりすれば読み取りエラーが発生しやすくなる。
その結果、残された一番良い方法はハードディスクや何らかのソリッドステートストレージ、SDカードやUSBフラッシュドライブ、小さなSSDなどになってしまう。しかし家が焼けてしまった場合、非常な高温にさらされることや水をかぶることに耐えられるのはどれかという点が問題だ。
ほとんどの人はクラウドに保存すればいいと言うが、それは誰か他の人がデータを管理することであり、ハッカーの攻撃やサービスの終了などによってデータを失うことにもなるため、個人的には当然避けたいところだ。データがいったん手元から離れてしまえば、完全にコントロールできなくなるので受け入れがたい。
私の考えは、「物理的にアクセスできなければハックしたり盗んだりすることはできない」というものだ。スラッシュドットの皆さんは、最も重要なデータ(5GB程度として)を自宅の耐火金庫に保存するとしたら、どのメディアを使用するだろうか。
石!石!石! (スコア:2)
石にレーザーで刻んでおくのさ。で、庭に記念碑として立てておこう
何千年後かの人類が発見して解読してくれるはず。
ガラスのCD (スコア:2)
ガラスCD
http://www.sailor.co.jp/glasscd [sailor.co.jp]
これの数枚かDVD版を作れば・・・?
水槽作戦 (スコア:2)
事態は際限なく悪化する。
紙紙紙 (スコア:0)
こんなんもはや紙しかないじゃない。パラフィン紙やナイロン紙みたいな高耐久用紙に印刷するしかない。
ここで、QRコードみたく、ある程度エラー訂正が可能なデジタル印刷フォーマットみたいなものがあれば、少しはデータ密度が上げられるかもしれない。
クラウドや貸金庫が禁じられるとなると、現実的な手段は断熱・密閉効果の高い性能の良い耐火金庫を使って、床下収納のような火事の時温度がかかりにくい場所に、複数種類のメディアで保存しておくといった事が現実解かも知れない。
Re: (スコア:0)
特に頻繁に使用することがないデータなら、例えばデータ自体は暗号化してクラウドに、暗号鍵だけ金庫内に保管する、でどうだろうか。
暗号化は冗長にする。8192bitの暗号化を複数回おこなうとか。
その暗号鍵をデジタルで保存するとコピーされる可能性があるので、紙で金庫内に置けば、かなり安全じゃないかね。
Re: (スコア:0)
ほぼ同じ考えだが、5GBとあるので、(物理的に)遠い親戚か事業所に暗号化データを置いてはどうか。個人的にはMOを推す。10枚組くらいで。
Re: (スコア:0)
ちょっと計算してみました。
5GB= 5*1024*1024*1024 = 5368709120 バイト
日本語文字として一文字3バイトとすると、約1789569707文字。
MS Wordのデフォルトで一行40文字、一枚36行で1440文字。
両面印刷として、A4の紙一枚あたり2880文字。
ざっと62万1379枚の紙が必要。
紙の厚さを0.1mmとすると、全部重ねて約6.2m。
自宅金庫ではちょっと無理な気がする。
エンコードや圧縮で、百科事典程度になるかしら。
# てけとーです。検算よろしく
1枚で1MBらしい (スコア:3, 興味深い)
A4サイズの紙1枚に1MBのデータを印刷してバックアップできるソフト「PaperBack」を実際に使ってみました
http://gigazine.net/news/20120817-paperback/ [gigazine.net]
Re:紙紙紙 (スコア:1)
>エンコードや圧縮で、百科事典程度になるかしら。
2次元コード系で、70%の少し強めのエラー訂正を入れると、0.5インチ(1.2平方センチ)あたり、1.7Kバイトほど容量を入れられる。
この状態で、縁を10ミリだけとって片面印刷すると、片面で約310キロバイトになる。両面印刷して約620キロバイト。
約8千枚あればなんとかなるかなと言うレベル。コピー用紙で印刷すると80センチ。
平凡社大百科は一冊5センチほどで、全三十四巻+索引で35冊、全部あわせると約1メートルというところで、百科事典並ぐらいにはならないこともないかも。
さらに、理屈の上では、今のプリンタの性能を限界まで引き出せば5倍ぐらい、カラーの概念を入れればさらに8倍は密度を上げられるはずだが、実際はたぶん読み取れないかな…。
どっちにしても今回の5GBという容量では非現実的な事にはかわりが無いが、数十MBくらいならフラットファイル一冊ぐらいにはできるので、心配性な人向けにソフト作ると売れる……か?
耐火金庫って金庫は燃えないけど (スコア:0)
中の温度は上がるから、中身だけ溶けたり炭化したりするとう話を聞いたことがあるが
今の製品はどうなっているのだろうか
花崗岩とか熱に強い媒体に刻むのが良いのではないだろうか
Re:耐火金庫って金庫は燃えないけど (スコア:3, 興味深い)
そりゃ無限時間に耐えられるわけじゃ無い。
しかし火災というのは燃えるものが全部燃え尽きれば自然と鎮火するものなので、
一般的に想定される燃え尽きるまでにかかる時間だけ火災の温度にさらされても、
中身を一定温度以下に維持できれば良い、という考えのようだ。
たとえばこのメーカーのデジタルデバイス向け製品だと、
http://www.sentryjp.com/special/article005.php [sentryjp.com]
「UL30耐火テスト:クラス125
電子機器・デジタルメディア(磁気テープ・FD・MO・フィルムなど)、熱に弱い製品を保管するタイプの製品にはより厳しい規格が適用されます。
UL耐火テスト:クラス125の認定を受けるには、30分間で843℃まで加熱し、内部の温度を52℃、湿度80%以下に保たれなければなりません。」
という基準になってるそうな。
Re:耐火金庫って金庫は燃えないけど (スコア:3, 参考になる)
あと断熱の保障期間が過ぎると金庫内の耐火レンガの水がなくなって、断熱性能がなくなるので注意やで。
Re: (スコア:0)
いわゆる耐火金庫は、紙の焼失を防ぐものなので、
樹脂メディアが平気な温度はキープできないそうで。
やっぱり紙なんだねw
#石英ガラス最強という話もあるが、いくら掛かるんだろう
Re: (スコア:0)
耐火金庫の中に耐火金庫を入れて、その中にメディアを入れておけばどうですかね?
# 足りなきゃさらにもう一層
Re: (スコア:0)
耐火金庫の壁にアブレーターを挟んで、暫く溶け続ける間は中の温度上昇を抑える作りの奴とか、未だに無いのだろうか?
どのみち時間稼ぎにしかならないのは確かでしょうけど。
Re: (スコア:0)
記憶媒体を保管するためにデータセーフ金庫というものがあるそうです
餅は餅屋 (スコア:0, おもしろおかしい)
ほとんどの人は銀行の貸し金庫に保存すればいいと言うが、それは誰か他の人がデータを管理することであり、銀行強盗の攻撃や銀行の倒産などによってデータを失うことにもなるため、個人的には当然避けたいところだ。データがいったん手元から離れてしまえば、完全にコントロールできなくなるので受け入れがたい。
Re: (スコア:0)
家に保管して自宅警備員になるしかないのか…
Re: (スコア:0)
自分だけじゃ24時間警備はできないじゃろ。
複数の人が24時間交代制で自宅を警備してれば、高確率でデータ消失や盗難は防げるね。
#警備に雇う人間を信用出来ない。(どーしろとw)
Re:餅は餅屋 (スコア:1)
もう体内に入れるしかないと思うけど。
脳の活動停止と同時に消滅する仕組みにして。
本題の「火災に耐える」についてはもうあきらめて。
(自分が燃えたらもういいよね?)
Re: (スコア:0)
クローンを作ろう。
Re:餅は餅屋 (スコア:1)
ウィルスとかを利用して自分の遺伝子に組み込むってのは案外ありかもしれない
使ってない領域有るみたいだし、4ビットだしそこそこ効率も良さそうだし
Re: (スコア:0)
自分のクローンだろ?
・・・やっぱり信用できないな
Re: (スコア:0)
自宅警備に徹すればいいと言うが、それは自分の戦闘力によってデータを保護することであり、ISの攻撃やFBIの捜査によってデータを失うことにもなるため、個人的には当然避けたいところだ。データがいったん手元に残れば、完全に武装勢力から守り切れなくなるので受け入れがたい。
Re: (スコア:0)
>銀行強盗の攻撃
現金じゃなくて貸金庫を狙った銀行強盗ってなかなかいない気がするけど
ルパンとかミッションインポッシブルみたいな世界のお話なのかな?
>銀行の倒産
銀行とかなら一企業とかと違って倒産したら関係者に連絡つかず、とかはないだろうし
貸金庫使ったことないけど、倒産したら貸金庫の中身は差し押さえますってことはないんじゃ?
>他の人がデータを管理する
結局クラウドにしても貸金庫にしてもこれがネックだよね。
しっかりと内部統制の効いた銀行探すしか思いつかない。
あとはそれこそ火事や大規模災害もあるし、結局は複数個所でのミラーリングは必須になるけど。
# これ系の話題はほんと定期的に沸くなぁ。
銀行の貸金庫 (スコア:0)
T/O…と書いたら「本文も書け」と怒られたので。
他人に管理されてイヤなのは「データ」であって「媒体(の安全)」では無いんでしょ?
貸金庫 (スコア:0)
普通そういう時はクラウドじゃなくて、「銀行の貸金庫」じゃないのかな。
それも「他の人がデータを管理する」、銀行強盗の襲撃によって「データを失うことにもなる」ことがあるから嫌なのだろうか。
絶対大丈夫という保証は誰もできないけど、それは自宅に保管していても同じ。
自宅にだけ保管しているよりは、銀行に預けたほうが安全だと思う。
# 数GBの財務情報って想像もつかない。すごいな。
Re:貸金庫 (スコア:1)
たぶん、領収書の画像データとかじゃないの?
だとすれば、紙ベースなら意外と大した量じゃないかもね。
一般人のデータなら (スコア:0)
5GB程度なら暗号化して複数のクラウドサービスにミラーリングでいいんじゃない?
それでも流出が心配ならRAID5みたいに2/3 (3/4 でも 3/5でも必要に応じて)の
サービスのデータが揃わないと復元できない仕組みにすればいい
Re:一般人のデータなら (スコア:2)
そこは数学的に安全が確認されている秘密分散法で分散させて保存すれば良いと思う。ちょっと検索する [google.co.jp]だけでいろいろありますよね。
Re:一般人のデータなら (スコア:1)
Re: (スコア:0)
三人の娘の背中に三原色に分解して入れ墨しておく。
Re: (スコア:0)
二重化して別の家に置いとけ (スコア:0)
PCを買い替えたりOSをリインストールしたりするときに
バックアップを二つ作って親の家と自宅とに保管してる。
耐火金庫なんていらない。
そもそも、自宅が火事になるような事態でも
なお保存しておきたいようなデータなんてもってないが。
Re:二重化して別の家に置いとけ (スコア:1)
逆ですよ。
火事がつらいのは、何もかもが消失してしまうからです。
なんてことの無い写真でも、いざ火災で無くなってしまったときの喪失感は相当な物だと聞きます。
Re: (スコア:0)
そういうときのためのクラウドなので、
ある程度は信用して預けるのが理にかなってるのですよ。
Re: (スコア:0)
実家って便利ですよね。
あるいは娘の家か。
Re:二重化して別の家に置いとけ (スコア:1)
そう思って実家に退避させてたつもりのマンガや書籍が
いつの間にかまるごと処分されていたときのショック...
別荘かサテライトオフィスか (スコア:0)
他人に管理させるのがいやなら、自分で管理すればいいじゃない。
この人の事情からすれば耐火金庫をもうひとつ用意して、物理的に離れた場所に設置すればよさそうだ。
ただこの人自身答えは出ていて、目の行き届かない場所だといやだと言うんだろうなあ。耐火金庫で無事なメディアしかないと思うよ。
防水処理して水没かな? (スコア:0)
床下に耐火防水の金庫を上向きに埋設して、蓋を閉めたあと、上に水槽を置いておけば、多少の火災には耐えられるかと。
クラウドにしろ (スコア:0)
自分で管理できないと気が済まない人がいるみたいだが自分で管理するよりはるかに安全だ
Re:クラウドにしろ (スコア:1)
# へたすると足が浮くとか
物理的にアクセスできなければ安全 (スコア:0)
自分自身も含めて、ならね。
しかし自分は(定期的にバックアップを納めるために)アクセスできるけど、災害や盗人は絶対アクセスできない方法などない。
その点は理解しているのだろうか。
そして銀行員を信用しさえすれば、
貸し金庫には防災と警備に金をかけているので、自宅より圧倒的に安全。
クラウドは、それはそれでデジタル流出の可能性は低くないので信用出来ないのもわかるが。
常に身に着ける (スコア:0)
microSDカードに保存して、ネックレスか指輪などの中に入れておき、普段から肌身離さず身に着ける。
盗難リスクは、知らん。
1000年耐久のM-DISC (スコア:0)
現時点において、比較的容易に入手出来て長期保存可能なメディアはM-DISCでしょう。
「ハードディスクや何らかのソリッドステートストレージ、SDカードやUSBフラッシュドライブ、小さなSSD」
は、どの程度保存するかにもよりますが、回転系の故障やデータ蒸発に注意が必要だと思われます。
常に身に着ける (スコア:0)
5GByte程度なら、防水・防塵・耐衝撃のUSBメモリーに入れて常に身に着けていればいいんじゃないかな。
それでもクラウド (スコア:0)
>ハッカーの攻撃やサービスの終了などによってデータを失うことにもなるため
複数のクラウドに預けとけ。バックアップは基本ですよ?
>データがいったん手元から離れてしまえば、完全にコントロールできなくなるので受け入れがたい。
暗号化ぐらいしとけよ。 別に他人とやり取りするもんじゃないんだから、既存の暗号化方法やビット数にこだわる必要もない。
キーに1000ビットぐらい使っとけ。(まぁ1000ビットは冗談だが)
>「物理的にアクセスできなければハックしたり盗んだりすることはできない」
それこそクラウド上は「物理的には(基本的に)アクセスできないだろう。電子的にしか。」
そもそも、耐火金庫ってそこまで物理的、セキュリティ的に頑丈か?
Re:体に埋め込んじゃえば? (スコア:1)
もう、「メスのような刃物でしか開けられない」にしちゃえばOK。
体液による腐食だけ考えておけば。
で、火葬場でデータ引継ぎね。
「あ、お骨のなかに何かが!?」
#あ、そうか、火葬場で燃えないようにしなければ! → ふりだしにもどる
Re:体に埋め込んじゃえば? (スコア:1)
異物を体内に埋め込んで内蔵するんじゃなく、遺伝情報のうち今は何の役にも立っていない(と思われている)シークエンスを書き換えてストレージに利用するのはどうだろ?
http://www.cnn.co.jp/tech/35062277.html [cnn.co.jp]
データ引継ぎは聖人認定されたいろんな人の聖遺物みたいに奪い取る対象になりかねないのが難点。
その辺は本人の人望を限りなくゼロにしておけば欲しがる人がむやみに増えないで済むという示唆だけをあたえておけば足りるかと。
Re:体に埋め込んじゃえば? (スコア:1)
映画だとJM(主演:キアヌリーブス)ですね。
オーバーフローして取り出せなくなっちゃうやつ