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一言で言えば「まとめるといろいろお得」なんだ。
まず、共働きを想定して生活コストを計算してみれば総コストは単身より抑えられる。n人分の家事コストはn倍より少ない。
次に、貿易とかで出てくる相対優位的な考えを持ち込んで家事や外での労働の分担割合を変更して収入を最適化する事を考えると、時間における家事分担比率は時給換算の収入の逆比が最適って事になる。昔は女性はあんまり外で稼げなかったのでこの考えをベースに最適化すると「専業主婦と外で稼ぐ夫。妻はせいぜいパート」という構図になる。
身も蓋もない表現をすれば、もし君の方が時給が高いなら「家事は君より時給が安い人にやってもらってその時間君は稼ぐ事に専念する方がいい」という最適化が二人(以上)なら可能になる...って事。
結局「総コストを抑制でき、収入の最適化戦略が可能になる」がメリット。# 別に結婚しなくてもいいけど。
もう一つ補足すると、生涯賃金のスキームが出世することで大きな報酬が得られるような努力に関する収穫逓増の体系(例えば平均より2倍努力すると4倍の報酬が得られるような場合)、2人のペアを組んで片方が労働に特化し、片方が家事に特化する方が、2人がそれぞれ家事と労働に努力を配分するよりも合計報酬が大きくなります。
年功序列型賃金・たたき上げで役員になると多額の役員報酬を得られるような状況はそのような性質を有していそうです。また、官僚も賃金は低いですが、出世すれば天下り報酬が大きい(かった)のでそのような性質を有していそうです。
他方、賃金スキームが努力に関する収穫逓減の場合、パートナーの一方が家事に特化することは報酬を最大化しません。残業を禁止しており、経営者と労働者が明確に分断されているされているような職業がそれに当たるでしょう。このような場合、一方の家事への完全特化はパートナー間の比較優位のメリットが報酬現象のデメリットを上回る場合のみに、家事への特化が行われるでしょう。
また、報酬の面から見たベストな結婚タイミングも変わってきます。ある賃金体系の下ではそれがたまたま35歳であるかもしれませんが、これは職業や時代によって当然変化するでしょう。さらに、報酬の体系が違えば、どのような相手と結婚するのがベストか(似たタイプか異なるタイプか)も変わってきます。
前者の報酬体系はいわゆる日本型、後者の報酬体系はいわゆる米国型に近いので、日米でパートナー選びの基準や結婚タイミングも違う、とかありそうです。近年の雇用慣行の変化もパートナー選びに影響を与えているかもしれませんね。
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どう思う?と言われると (スコア:3, すばらしい洞察)
あと、個人的には「自分の成長の糧になる」という理由で結婚しようと思うのって何かが違うのではないかと思うのですよ。
リンク先のブログの記事中に、「パートナーへの愛情」という視点が全く見当たらなかったのが気になりました。
#結婚5年目の既婚者です
Re: (スコア:1, すばらしい洞察)
この方に限らず女性の結婚観って愛情の有無とかではなく、
「女性から見てどんなメリットがあるか?」で語られることが多いと思う。
稼ぎがどうの、とか、旦那は家事ができるか、とか。
で、それを男性側からみた場合、
共働きにしろ稼ぎを分配すると結婚前よりマイナスになる
(女性の方が稼ぎが少ないことがほとんどだろうから)し、
家事も減りはしない、子供ができた場合むしろ増える。
そう考えると、男性にとってのメリットは「同棲相手に逃げられにくい」くらいしか思いつかない。
とはいえ、最近は離婚も珍しくないわけで……。
既婚男性の方からみて、結婚はどんなメリットがあるのでしょう?
「視野が広がる」? それって嬉しいことなの?
未婚な自分からみると、結婚はマイナス面ばかり思いついて、
プラス面が思いつかないのですが。
# 「ロマンチックだから」で、おーるおっけー?
Re: (スコア:2, 参考になる)
一言で言えば「まとめるといろいろお得」なんだ。
まず、共働きを想定して生活コストを計算してみれば総コストは単身より抑えられる。
n人分の家事コストはn倍より少ない。
次に、貿易とかで出てくる相対優位的な考えを持ち込んで家事や外での労働の分担割合を変更して収入を最適化する事を考えると、時間における家事分担比率は時給換算の収入の逆比が最適って事になる。昔は女性はあんまり外で稼げなかったのでこの考えをベースに最適化すると「専業主婦と外で稼ぐ夫。妻はせいぜいパート」という構図になる。
身も蓋もない表現をすれば、もし君の方が時給が高いなら「家事は君より時給が安い人にやってもらってその時間君は稼ぐ事に専念する方がいい」という最適化が二人(以上)なら可能になる...って事。
結局「総コストを抑制でき、収入の最適化戦略が可能になる」がメリット。
# 別に結婚しなくてもいいけど。
Re:どう思う?と言われると (スコア:2, 興味深い)
もう一つ補足すると、生涯賃金のスキームが出世することで大きな報酬が得られるような努力に関する収穫逓増の体系(例えば平均より2倍努力すると4倍の報酬が得られるような場合)、2人のペアを組んで片方が労働に特化し、片方が家事に特化する方が、2人がそれぞれ家事と労働に努力を配分するよりも合計報酬が大きくなります。
年功序列型賃金・たたき上げで役員になると多額の役員報酬を得られるような状況はそのような性質を有していそうです。
また、官僚も賃金は低いですが、出世すれば天下り報酬が大きい(かった)のでそのような性質を有していそうです。
他方、賃金スキームが努力に関する収穫逓減の場合、パートナーの一方が家事に特化することは報酬を最大化しません。
残業を禁止しており、経営者と労働者が明確に分断されているされているような職業がそれに当たるでしょう。
このような場合、一方の家事への完全特化はパートナー間の比較優位のメリットが報酬現象のデメリットを上回る場合のみに、家事への特化が行われるでしょう。
また、報酬の面から見たベストな結婚タイミングも変わってきます。
ある賃金体系の下ではそれがたまたま35歳であるかもしれませんが、これは職業や時代によって当然変化するでしょう。
さらに、報酬の体系が違えば、どのような相手と結婚するのがベストか(似たタイプか異なるタイプか)も変わってきます。
前者の報酬体系はいわゆる日本型、後者の報酬体系はいわゆる米国型に近いので、日米でパートナー選びの基準や結婚タイミングも違う、とかありそうです。
近年の雇用慣行の変化もパートナー選びに影響を与えているかもしれませんね。