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オープンソースには技術革新がない?」記事へのコメント

  • 技術革新 vs 革新 (スコア:3, すばらしい洞察)

    バルマーCEOによると、これまでソフトウェアによる革新は4回起こっており、1回目がパーソナル・コンピューターの誕生、2回目がMacintoshやWindowsによるGUIの誕生、3回目がインターネットの爆発的な普及、そして、現在進行形の4回目の革新がウェブ技術とXMLだという。

    原文を見ていないから強くは言えないけど、この箇所だけ「技術革新」とは言わず「革新」としか言ってない。なぜなら、「爆発的な普及」は技術革新ではないからです。

    • CNET [cnet.com]の方を読んでました。
      バルマーさんの意見、毎度参考になります(+1)
      興味深い点は4つ。

      まずひとつめ。

      「4度の技術革新」について触れられてるけど、これは、XMLがいかに偉大かを
      数字を効果的に使ってアピールしてるわけですね。プレゼンの教科書通り。

      ふたつめ。

      カネを生まない技術はビジネス的に無価値だってことだけなのでは。
      オープンソースで成熟した技術は(なかなか)カネを生まないので。
      (上の話とは別物の話として。)カネが技術を牽引するって意見は、ビジネス面では
      正しいかと。
      センセーショナルに、煽るような論調にかかれてますが、
      • MSはmooreの法則を前提に動いてるんですね。 mooreの法則があと10年持つって根拠はどこなんだろう。
        最新の研究成果でしょう。ZDとかの半導体関係のニュースを見ているだけでも、あと十年ぐらいはまだmooreの法則を支えるネタには事欠かないようだな、と思える研究発表などの記事がいろいろ出てます。研究室レベルなら.03ミクロンプロセスも目処が立っているんじゃありませんでしたっけ?

        というかムーアの法則は成り立つと言うより半導体業界が成り立たせるよう努力している、と言う感じがするんです。

        親コメント
        • by m(__)m (7731) on 2002年06月25日 14時45分 (#113062) ホームページ 日記
          > というかムーアの法則は成り立つと言うより半導体業界が成り立たせるよう努力している、と言う感じがするんです。

          気になるのはここなんです。

          以前、マイクロソフトとインテルが、mooreの法則に従ってアプリケーションが
          高性能になり、さらに高スペックが求められる、というスパイラル型のモデルを
          提唱していたと記憶しています。

          ただ、ここには「需要」ってファクターが抜けてます。
          「技術的に可能」ということなら、月への観光旅行だって不可能ではないですよね。
          コストの問題で日の目を見ない技術は山のようにあります。
          それは、湯水のようにカネをかけられた時代の夢だったのじゃないか、と。

          言い換えると、
          高速なMPUには市場性がある -> 技術開発が進む -> mooreの法則が成り立つ
          ということではないかと思うのですが、
          今後、もし高速MPUの市場性が下落した結果、メーカの収益性が悪化したり、、
          MPUの市場性から「高速」が抜け落ちて、価格や安定性や省エネ性が第一義に
          なっただけで、mooreの法則って成り立たないんじゃないかなと。
          # むかしは「産業のコメ」とまでいわれたDRAM業界の末路のように…

          今となっては、私にはmooreの法則はバブル思想の典型例にしか思えません。
          バブル期の経済モデルが、市場の成長を前提として組み立てられ、成長の停止と
          ともに破産したのと、同じ轍を踏んでほしくないもんですが…。

          # なんだかんだ言うて、潰れられたら困るのよ…>MS

          # いつまでも あると思うな 市場性
          # 過去の常識は現在の非常識
          # 過去の成功モデルに囚われる者は滅びる
          親コメント
          • 私の主張の論点:mooreの法則は、あとたかだか十年ぐらいは持続させられる十分な根拠がある。
            MPUの市場性から「高速」が抜け落ちて、価格や安定性や省エネ性が第一義に なっただけで、mooreの法則って成り立たないんじゃないかなと。
            おっしゃりたいことは分かりますが、プロセスが微細化すれば基本的にチップあたりの価格や消費電力も下落するので、高性能なプロセッサのみが新しいプロセスを必要としているわけではないでしょう。ですからプロセスの進化は結局どんどん進むでしょう。となると、結果としてゆとりの出来た容量相応のトランジスタ数の増加が起こるのも必然でしょう。小さくしすぎれば熱密度問題も起こるでしょうし。増えたトランジスタ数がほとんど組み込みSRAMと言う可能性もありますし。

            また、現状のこの流れを見ても、少なくとも三年ぐらいはすでに予約済みであり、五年ぐらいは止めようもないでしょう。十年でも、半導体業界全体を覆うような大規制がかかるとか、intelが突然倒産するとか、そういったよほど暴力的な変化しか止めようがないでしょう。

            高速なMPUには市場性がある -> 技術開発が進む -> mooreの法則が成り立つ ということではないかと思うのですが、
            そうでしょうか?

            一応mooreの法則を引用すると

            「半導体に集積されるトランジスタの数は、18カ月おきに約2倍になる」
            となりますが、単にこれは製造工程の進化スピードであってそれが高速であるかどうかとは関係ないのでは?たとえ高速なMPUや大容量なメモリに需要が全くなくなっても(実際にはあり得ないと思いますが)より大量に、正確に、低電力で動作するチップを生産するための生産設備の改善を続ける意義があります。

            私としてはもしその言葉を正当になるように書き換えるなら

            半導体素子には市場性がある -> 技術開発が進む -> mooreの法則が成り立つ

            ぐらいであると思います。ま、物をIntelのプロセッサレースに限定するなら、十年続くとは思えないバブリーなモデル、という考えはなるほど、と言う気もしないでもないですが。

            親コメント
            • なるほど。参考になります。

              もうひとつの疑問点が、需要が減速して収益性が低下すると、研究開発の
              速度の低下、モデルチェンジのスパンの延長はありえるのでは。

              mooreの法則には時間的な区切りがありますけど、それは高収益な体質である
              現状に則ったものと考えてしまうんですが、それはいかがでしょうか。

              それとも、10年くらいだったら現在の惰性で走れるということでしょうか…。
              親コメント
              • mooreの法則には時間的な区切りがありますけど、それは高収益な体質である 現状に則ったものと考えてしまうんですが、それはいかがでしょうか。
                むしろ、DRAM業界のように需要と供給のバランスが大きく崩れない限りは、と言った方がいいと思います。確かにIntelは高収益で、それを背景にどんどん戦略を推し進めていますが、AMDは昔は赤字状態での戦いでしたし、他だって高収益とはあまりいえないでしょう。でも、Intelにそれなりについて行っています。

                そういう意味では、競争が無くなればmooreの法則を維持する必要はなくなるかもしれません。

                あるいは、将来mooreの法則を支えるためには高収益でなければならないようになるかもしれません。が、それは今でもここ数年の話でもないと思います。

                それとも、10年くらいだったら現在の惰性で走れるということでしょうか…。
                私としては10年後に失速するであろう要因を見つけられませんが、あったとしてもよほどでない限りはあと10年は軽く持ちこたえられると思います。

                それ以上は分かりません。私が死ぬまでには結局半導体の限界まで行き着くと思っていますが。

                親コメント
              • うーむ…粘着と呼ばれてしまうかな。でも、どうしても聞いてみたいしな…。
                dog yearのこの業界で10年先を見越すという困難について、よかったらもう少し
                お付き合いください。

                > AMDは昔は赤字状態での戦いでしたし、他だって高収益とはあまりいえないでしょう。でも、Intelにそれなりについて行っています。

                これこそが、ITバブルだったからと言えるのではと。
                株主の目が厳しくなった今、当時の自転車操業じみたことが可能とは思えません。

                > 私としては10年後に失速するであろう要因を見つけられませんが、あったとしてもよほどでない限りはあと10年は軽く持ちこたえられると思います。

                「失速する要因がない」は十分条件ではないと思うのですが…。
                不確定要素の影響は、さほど大きくないということですか。

                たとえば、CPUまで中国本土製の、100ドルのオールインワンマザーボード
                なんてのが出てきたらどうなるだろう、と思っているのですが…
                80年代の人は、PCのほとんどが台湾製の部品で作られることになるなんて
                思わなかったに違いないです。

                私が死ぬ前には、半導体の限界よりは「次」が来ていてほしい。
                親コメント
              • じゃあ、とことんまで行きましょう。
                株主の目が厳しくなった今、当時の自転車操業じみたことが可能とは思えません。
                1社脱落すれば、喜ぶのは他のメーカーだけですよ。激烈な競争の中にあって、立ち止まることが確実に死を意味することは株主とて分かっているはずです。

                彼らはもう止まることは許されないのです。1社脱落しても、他が続けるでしょう。その走るペースが「18ヶ月でトランジスタの集積度2倍」というだけです。

                「失速する要因がない」は十分条件ではないと思うのですが…。 不確定要素の影響は、さほど大きくないということですか。
                確かに本当に何が起こるか予測するのは不可能ですし、私の説明が完全じゃないのも分かってます。

                強いて言うなら、10年先のプロセスに対する研究はだいぶん進んでめどがすでに立っているため、「ここ10年というスパンでは、不確定要素の影響は、さほど大きくない」ぐらいでしょう。長期的に見ればもちろん不確定要因は大きいです。

                たとえば、CPUまで中国本土製の、100ドルのオールインワンマザーボード なんてのが出てきたらどうなるだろう、と思っているのですが… 80年代の人は、PCのほとんどが台湾製の部品で作られることになるなんて 思わなかったに違いないです。
                だから、PC業界だけを見ないことです。半導体素子なんてそれこそPCで使われている物は全体としては無視できないとしても支配的な量とは言えないはずです。っていうか、PC業界にしてもトランジスタ数トップはCPUではなくグラフィックチップだったと思います。

                そもそも、C3使ってそのくらい価格のマザーありましたよね?私あれ欲しいんですよ、サーバー用に。でもあれが普及するとは思えませんねぇ。

                私が死ぬ前には、半導体の限界よりは「次」が来ていてほしい。
                来るでしょう。開発はいろいろと進んでいるようですから。ただ、これに対してやはりmoore則が成り立つように業界が推移するかどうかは知りません。現状での予言も不可能でしょう。
                親コメント
              • うーむ。いい論客と出会えて幸せ。

                > 立ち止まることが確実に死を意味することは株主とて分かっているはずです。

                大量の累積赤字が出た場合、社長は通常、交代させられると思うのですが…。
                (そして堅実路線・リストラが始まる)
                将来性を見越して赤字会社の株が売れたのもバブルならではではないかと。
                (私、別にAMDに敵意を持ってたりするわけではないので、もしご機嫌を損ねた
                方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。平にご容赦くださいまし…。
                Athlonマンセー(とか言ってみる))

                > 彼らはもう止まることは許されないのです。1社脱落しても、他が続けるでしょう。その走るペースが「18ヶ月でトランジスタの集積度2倍」というだけです。

                「集積度2倍」「だった」というのが現在までの経験則ですよね。
                体力が尽きれば競争は終わりではないかと。
                技術と夢は無限ですけど、資本は有限ですから。
                それに、2頭独走態勢で競争相手が脱落した場合、先頭はすっかり安泰で
                タバコふかして一眠りしちゃうんじゃないかと。

                > 強いて言うなら、10年先のプロセスに対する研究はだいぶん進んでめどがすでに立っているため、「ここ10年というスパンでは、不確定要素の影響は、さほど大きくない」

                ええ。技術面での進化については了解しています。
                問題は、産業的にありかどうかだと思いますので。

                > だから、PC業界だけを見ないことです。

                先ほどの話は、一例として受け止めてくださると幸いです。
                かといって、私は他の業界については、さらに疎いんですが…。

                お教えいただきたいのですが…。
                高集積なチップの需要が伸びつづける分野って、他にどういうところが
                あるのでしょうか。

                なお、私は「この10年で業界がコケるだろう」と予測しているわけではなくて、
                「いまやmooreの法則って現状に則してないんじゃないの?」という疑問がある
                だけです…。
                親コメント
              • 将来性を見越して赤字会社の株が売れたのもバブルならではではないかと。
                ファイナンシャルな話は私はそれほど得意ではないですが、将来性があるなら当然(リスクはとった上で、ですが)投資の対象になるんじゃないでしょうか?
                体力が尽きれば競争は終わりではないかと。 技術と夢は無限ですけど、資本は有限ですから。 それに、2頭独走態勢で競争相手が脱落した場合、先頭はすっかり安泰で タバコふかして一眠りしちゃうんじゃないかと。
                もちろんその通りでしょうが、半導体生産能力を持った会社はたくさんあるので、そこまで整理されるには、まだまだ時間がかかると思います。むしろ、私はあの業界は半導体時代の最後まで走り抜ける体力があるんじゃないかと思います。
                お教えいただきたいのですが…。 高集積なチップの需要が伸びつづける分野って、他にどういうところが あるのでしょうか。
                各種携帯機器はサイズ等の削減のためにも需要が伸びてますね。それこそ携帯電話のサイズ等の性能を落とさずにかつ現在のハイエンドノートPC並の性能のCPUやメモリが載るまで止まらないんじゃないでしょうか。

                時代的には、従来複数のチップだったものを統合化したりして、より安価より小型という方向もあるでしょう。

                組み込みもちょっと昔はZ80だったのが最近はSHとかPPCとかに移行しているらしいですし。家電機器は台数的には増える一方ですよね?

                あとはデジタル処理のためのDSPもどんどん増えていますね。MPEG-2のハードエンコーディングチップとか。で、携帯プレイヤーとかに搭載されると。

                どれもかなり重要で、後戻りもきかず、しかもPC業界より未来があると思いますがいかがでしょう?

                # でも携帯電話は息切れするだろうな、きっと

                「いまやmooreの法則って現状に則してないんじゃないの?」という疑問がある だけです…。
                どうでしょう。むしろ私はmooreの法則が現状を作っているんじゃないかと思います。そもそも、則してないとしても「車は急には止まれない」というのが私の主張の論点です。
                親コメント
            • by redbrick (4865) on 2002年06月25日 22時03分 (#113445) 日記
              >プロセスが微細化すれば基本的にチップあたりの価格や
              >消費電力も下落するので、

              だうと。
              一般化しすぎるとホラになりますよ。
              #よく勘違いされている人がいるみたいなんですが・・・。

              何の工夫もせず、条件も限定せずに微細化したって価格も
              消費電力も下がりません。
              #裏を返せば、「価格が下がってきた」のは
              #「下げる工夫を盛り込んでいる」から、って事。

              下記の事柄をあわせて考えてみてください。

              ・露光時点、および加工部分で微細化すると、露光用機器の
              全置き換えのための減価償却と高精度化による機器本体および
              各設備の価格の上昇がある。
              #最近は、微細化ルールが光での露光の限界を突破しかかって
              #いるから、特に顕著になってる部分もあるけど。
              #もちろん、1ウェハからとれるchip数や1chipに詰め込める
              #トランジスタ数がウェハ口径数比で前よりも多くなるのは
              #確かだが、それが他の価格上昇の分と釣り合ったり
              #相殺可能である保証は全くない。
              #・・・まぁ、相殺できているうちは微細化は進むでしょうけど。

              ・「消費電力が下がる」、ってのは、MOSトランジスタの構造から、
              Vt(駆動の閾値電圧)が下がって低い電圧で駆動できるため、
              同じ動作周波数ならより低消費電力になるって事。
              #周波数を上げたら、当然MOS回路だと周波数に比例して
              #消費電力は上がります。
              #あと、動作するトランジスタ数も当然消費電力に影響します。

              すくなくとも、同じ周波数の、同じトランジスタ数の別プロセスとの
              比較でないと、消費電力の話を微細化に絡めて出すのは
              技術のレベルではあんまり意味がないです。
              商売的にどうか、は、わたしの関知するところではないので
              ノーコメント。
              #安易な一般化をして話をされると、実際にモノを作る方が
              #イタい目に遭うので。
              #商売を絡ませない技術の話なら、その辺りの条件限定は
              #最低限必要だと思います。

              ちなみに、chip縮小の利点にあまり触れなかったのは、
              縮小しすぎると物理的な接続で問題が出るから。
              小さすぎるとパッケージングと配線引き出しができなかったり、
              非常に困難だったり高価になったりするんですよ。
              #そういうこともあるんで多数の機能を1chipに
              #まとめようとするんでしょうね・・・。

              >単にこれは製造工程の進化スピードであってそれが高速であるか
              >どうかとは関係ないのでは?

              この点は同感。
              #ただ、信号振幅が小さくなると、状態遷移(H←→L)に必要な時間が
              #短くなって動作周波数を上げやすい、ってのはあるんですが、
              #動作速度はトランジスタの作り方や回路の構成により大きく依存します。
              #なので、過度の一般化は誤解を招くので危険ですね。
              --
              ---- redbrick
              親コメント
              • by bull2 (7718) on 2002年06月26日 6時01分 (#113751)
                >・露光時点、および加工部分で微細化すると、露光用機器の
                >全置き換えのための減価償却と高精度化による機器本体および
                >各設備の価格の上昇がある。
                ムーアの第二法則って奴ですね。
                プロセッサ開発の設備投資費用も加速度的に上昇しているので、そのうちに全世界の総生産量に追いついてしまうとか。
                一体どこで限界が来て、その後はどうなるんでしょうかね。
                親コメント

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