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「フリー」にどんな意味を持たせるかは、ライセンスが決めること。しからば、そのライセンス名を冠するのが一番誤解がない。「GPLedソフトウェア」とかね。
そういうものを探しているのであれば、あきらめた方が身のためです。というのは、現実には人間がライセンスをいくらでも考えることができますし、それに沿ってソフトウェアを配布することもできてしまいます。一方、言葉というのは人間の行動に何らかの制限をかける作用があります。したがって、何か(GNUが字面でいうところの)Free Softwareの基準を決めたとしても、それが未来永劫あらゆるライセンスに対して適用可能か、意味があるのかは
ヒマつぶしに考えるだけならいいですが、実用上は「1999年に考えたところのFree Software」「2001年に考えたところのFree Software」なんて言い方をするのはまどろっこしくて使いものになりません。実際、これら2年の間だけ考えてきても、SunやMicrosoftがそれぞれ独自のLicenseでsourceを公開したりしており、状況はいろいろ変わっています。
GNUを初めとした「Free Software」という言葉を使う人達はどういうわけかそれらの事実を認めず、「Free Softwareは赫々云々である」と
変わってるのに、啓蒙する必要は無い…わけわからん。
変わっているから、それらにも適応しなければならない。啓蒙派は、実際には変わったことをあたかも自分たちの枠組だけで押え込めると思い込んでいるから啓蒙するわけです。それは実際には思いあがりです。
ウソだと思うなら、process synchronizationに関して従来の考えを捨てたSolarisと、まだ捨て切れていないほかのUnix実装を比べてみるが良いでしょう。結局実用になったのは前者。これは否定できませんよね(USENIXあたりで発表されていた)。ほかにもreceive livelock問題など(swiやinterrupt-drivenを止めることで
お好きなことばを使えば現実の問題は、ここでは現実*社会*の意味ですが、サイエンスのように決着の付けられるようなものじゃありません。
そもそも、Free Softwareという用語の意味に決着が付けられないのでは、それを使う人は必ず混乱します。何かを特徴づける時に用いる用語はそのようなものであってはなりません。
それに基づいて、私はFree Softwareという用語は捨てるべきとしているのです。活火山、休火山、死火山という用語が捨てられたのと同じです。火山の活動状態も、Freeの意味も現実と突き合わせるにはそれほど単純ではない。そんなものを用語の意味に持たせてはいけないのです。
スペインの思想家、オルテガが言っています。大衆化した専門家は専門外のことにも専門の権威をもって語るから迷惑だと。 専門外のことは専門外だと自覚して、素直に学んでください。まずこの世には spin lock 以外の問題もあると自覚して、そこから出発。
その言葉、そっくりお返しします。本当にFreeの意味を決めることができるとしたら、それはRMSだけでしょう。そのRMSがあんな曖昧な意味しか持たせることができないのでは、Freeの意味を考えるだけで無駄です。もしMicrosoftやSunなどの著名人がより具体的な事物を相手に「Freeとはこういうものだ」なんていってしまえば、それだけでFreeの意味は揺らぐでしょう。
英語では "Libre Software"、日本語では「自由ソフトウェア」推薦です。
brake-handle さんは現場で何と言っているのでしょうか。 驚くかも知れませんが、あっしは単にソフトウェアと呼んでいます。現場でのやり取りの例としてはこんなものがあります。 「このソフトってsourceどっかに転がってる?」 「こいつってどれくらい動くものなの? 評価した論文ってだれか書いてない?」 要するに、Freeなんて言葉を使わなくてもいいんです。むしろ、paperが出ているかどうかが使うか否かの判断を支配しています。Freeなどという言葉がついているかどうかに惑わされていては仕事になりません。 やっぱり継続して主張し続けた歴史は強いね。 その強さゆえに、自らに内在する欠陥にも気づかないわけですね。Terry Lambertがあっしに曰く「Microsoftをvampireと思うなかれ」。 それともdai75さんは、「◯◯の性能が出なければダメだ!」という場面に直面したことがないのでしょうか? まぁ、そういう仕事もお気楽ハッピーでいいのかも知れませんが...
驚くかも知れませんが、あっしは単にソフトウェアと呼んでいます。現場でのやり取りの例としてはこんなものがあります。
「このソフトってsourceどっかに転がってる?」 「こいつってどれくらい動くものなの? 評価した論文ってだれか書いてない?」
要するに、Freeなんて言葉を使わなくてもいいんです。むしろ、paperが出ているかどうかが使うか否かの判断を支配しています。Freeなどという言葉がついているかどうかに惑わされていては仕事になりません。
やっぱり継続して主張し続けた歴史は強いね。
その強さゆえに、自らに内在する欠陥にも気づかないわけですね。Terry Lambertがあっしに曰く「Microsoftをvampireと思うなかれ」。
それともdai75さんは、「◯◯の性能が出なければダメだ!」という場面に直面したことがないのでしょうか? まぁ、そういう仕事もお気楽ハッピーでいいのかも知れませんが...
ですが僕らは個人がソースを読むことのできるということの意味・意義といった抽象的なこととして考えていますので、個々の具体的事象だけでは終わりません。
それは自己満足のための趣味としてやるべきものです。仕事としてではありません。金にならないどころか、自分が使っているソフトウェアが"Free"であるかどうか、そしてそれが自分の主張と食い違うため混乱を引き起こします(RMSによるGPLの意味づけとLinusによるGPLの意味づけの違いを見よ、これがビジネスだったら大問題だぞ)。これを押さえ込むには、どこかで自己満足を入れて趣味にするしかありません(Linusは結局そう考える羽目に成った)。
そして、本質が自己満足である以上、行為や結果の優劣などを
("Free"に対するいろいろな考えがあるとして)その上でやっぱり自分たちの定義が一番良いって言ってる。
などと主張することはできません。他の人にとっては無意味です。
それにしても、何ゆえに"Free"は押しつけられるものになってしまうんでしょうね? ライセンスで決めるにしろ"Free"の定義に走るにせよ何かしら縛りをかけるものですから、縛りを増やすこと自体は不自由さを増すはずなんですが(これが"Free"を定義する時の最大の矛盾)。
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ソースを見ろ -- ある4桁UID
未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1)
「フリー」にどんな意味を持たせるかは、ライセンスが決めること。しからば、そのライセンス名を冠するのが一番誤解がない。「GPLedソフトウェア」とかね。
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:2, 興味深い)
つまり。「このソフトウェアはフリーで使用できます。フリーとは無料という意味です。」というライセンスがあったとして、それはフリーソフトウェアということですか?
そうですね、一般名詞の "free software" の話ならそのとおりでしょう。でも今問題にしているのは固有名詞の "Free Software" なのだから、的外れもいいところ。
Free Software を提起した GNU でも、フリーソフトウェアの定義を挙げておいて、各ライセンスがそれに適合するかどうかでフリーソフトウェアかそうでないかを分類しています。
-- wanna be the biggest dreamer
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1, 興味深い)
そういうものを探しているのであれば、あきらめた方が身のためです。というのは、現実には人間がライセンスをいくらでも考えることができますし、それに沿ってソフトウェアを配布することもできてしまいます。一方、言葉というのは人間の行動に何らかの制限をかける作用があります。したがって、何か(GNUが字面でいうところの)Free Softwareの基準を決めたとしても、それが未来永劫あらゆるライセンスに対して適用可能か、意味があるのかは
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1)
未来永劫適用できる基準なんて求めてません。
考えて認識することに意義があるのです
-- wanna be the biggest dreamer
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1)
ヒマつぶしに考えるだけならいいですが、実用上は「1999年に考えたところのFree Software」「2001年に考えたところのFree Software」なんて言い方をするのはまどろっこしくて使いものになりません。実際、これら2年の間だけ考えてきても、SunやMicrosoftがそれぞれ独自のLicenseでsourceを公開したりしており、状況はいろいろ変わっています。
GNUを初めとした「Free Software」という言葉を使う人達はどういうわけかそれらの事実を認めず、「Free Softwareは赫々云々である」と
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1)
じゃぁ十年以上本質的に変化無く使われてる Free Software でいいんじゃないでしょうか。
ちなみに僕が未来永劫通用するものを求めてないと言ったのは、三十年~千年のスパンですのでお間違えなきよう。
だから、「20世紀末の Free Software」「21世紀初頭の Free Software」くらいでないと困る。
一世代ですたれるようなの流行事は最初から念頭にありま
>実際、これら2年の間だけ考えてきても、SunやMicroso
-- wanna be the biggest dreamer
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1)
変わっているから、それらにも適応しなければならない。啓蒙派は、実際には変わったことをあたかも自分たちの枠組だけで押え込めると思い込んでいるから啓蒙するわけです。それは実際には思いあがりです。
ウソだと思うなら、process synchronizationに関して従来の考えを捨てたSolarisと、まだ捨て切れていないほかのUnix実装を比べてみるが良いでしょう。結局実用になったのは前者。これは否定できませんよね(USENIXあたりで発表されていた)。ほかにもreceive livelock問題など(swiやinterrupt-drivenを止めることで
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1)
>啓蒙路線では勝ち目のなかった問題はいろいろあります。
論理学の初歩。定理に反駁するには反証をひとつあげればいい。ですね。
Free Software の意味を考えることは定理じゃありません。よってひとつの、それも関係無い分野で反証挙げたところで意味ないことです。
お好きなことばを使えば現実の問題は、ここでは現実*社会*の意味ですが、サイエンスのよう
-- wanna be the biggest dreamer
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1)
そもそも、Free Softwareという用語の意味に決着が付けられないのでは、それを使う人は必ず混乱します。何かを特徴づける時に用いる用語はそのようなものであってはなりません。
それに基づいて、私はFree Softwareという用語は捨てるべきとしているのです。活火山、休火山、死火山という用語が捨てられたのと同じです。火山の活動状態も、Freeの意味も現実と突き合わせるにはそれほど単純ではない。そんなものを用語の意味に持たせてはいけないのです。
その言葉、そっくりお返しします。本当にFreeの意味を決めることができるとしたら、それはRMSだけでしょう。そのRMSがあんな曖昧な意味しか持たせることができないのでは、Freeの意味を考えるだけで無駄です。もしMicrosoftやSunなどの著名人がより具体的な事物を相手に「Freeとはこういうものだ」なんていってしまえば、それだけでFreeの意味は揺らぐでしょう。
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1)
人間の営みに多義性の無いものは無いので、必ず混乱するでしょう。まぁ、lock の良し悪しの比較ということならそんなことも起こらないのでしょうが。
というか言葉自体ひとの意図を伝達するに不十分極まりないもので、それを使う人を混乱させます。
以上の事実をふまえてあなたの主張を当てはめると、会話は混乱の元だからするなということかな。
>それに基づいて、私はFree Softwareという用語は捨てるべきとしているのです。
そもそも本質など持ってこなくとも、free はまぎらわしいので他のことばを使うのがよいと主張しています。英語では "Libre Software"、日本語では「自由ソフトウェア」推薦です。
一々記しませんが上のことばにも異論があり、万人に支持は得られていません。他に代案も無いので、結局 Free Software と書くわけです。
いかに過つ可能性があろうとも、ぼくたちは思想感情を他人に伝える行為を放棄しません。
さてところで。
>「フリー」にどんな意味を持たせるかは、ライセンスが決めること。しからば、そのライセンス名を冠するのが一番誤解がない。「GPLedソフトウェア」とかね。
Free Software は GPLed Software とは抽象度の違う概念である、とは認識していただけましたでしょうか?
GPLed Software では Free Software の代替には成り得ないということも。
いいことば無いですかね。
誤解のリスクを承知でいましばらくは Free Software で我慢しますか。
brake-handle さんは現場で何と言っているのでしょうか。
>その言葉、そっくりお返しします。本当にFreeの意味を決めることができるとしたら、それはRMSだけでしょう。
専門内外を個人の脳内外のことだと矮小化するのはオルテガのことばを理解していません。上の伝達の不完全性の話と同じ誤読ですかね。
さて、オルテガのことばを流用するということは、そこに幾分真理が含まれていると認めていただけたのでしょう。
そして無関係な computer science, spin lock を持ってくる行為がオルテガの批判に相当する行為だという僕の指摘についても反論ありませんから、得心いただけたと思います。
次からは spin lock の経験を持ち出す前に、適切な例えなのかどうか一寸待っていただけることでしょう。
>もしMicrosoftやSunなどの著名人がより具体的な事物を相手に「Freeとはこういうものだ」なんていってしまえば、それだけでFreeの意味は揺らぐでしょう。
実際言われてますけど、意外に耐えてると思いますよ。
やっぱり継続して主張し続けた歴史は強いね。
-- wanna be the biggest dreamer
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:0)
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1)
…このトピック読みました?
-- wanna be the biggest dreamer
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1)
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1)
>驚くかも知れませんが、あっしは単にソフトウェアと呼んでいます。
実は予想通りです。
手元のプログラムのソース(論文も含む)が見れるかどうかが重要なのだろうと今までの話で分かってきました。
僕らがソース公開と言う場合、特定の人でなくて抽象的な個人(「ある抽象的条件を満たす全ての人」で指示される/法学参照)がソースを見ることのできるという意味なのです。
だから、brake-handle さんは目の前のひとつひとつのコードのライセンスが重要なのでしょう。そして brake-handleさんの興味範囲なら Solaris などのソースが読めればもう「ソース公開」の議論は関心無いのもよく分かる。
ですが僕らは個人がソースを読むことのできるということの意味・意義といった抽象的なこととして考えていますので、個々の具体的事象だけでは終わりません。
こういったことに関心が無いのは構いませんが、自分の興味に関係無いからといってそれを考えるのが無駄・終わったという論調は勘弁してほしい。
>それともdai75さんは、「◯◯の性能が出なければダメだ!」という場面に直面したことがないのでしょうか? まぁ、そういう仕事もお気楽ハッピーでいいのかも知れませんが...
ありますよ。
それと自由の問題は関係無いのでごっちゃにしないだけです。
-- wanna be the biggest dreamer
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:0)
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:0)
英語圏ではフランス語をありがたがって使ってますが何か?
そのままの例: fiance, RSVP, nee
フランス語もどきスペルの例: colour, centre, manoeuvre
台湾や香港では(ヘンな)日本語がはやりだし、外国語をありがたがるのは別にどこにでもある現象です。
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1)
それは自己満足のための趣味としてやるべきものです。仕事としてではありません。金にならないどころか、自分が使っているソフトウェアが"Free"であるかどうか、そしてそれが自分の主張と食い違うため混乱を引き起こします(RMSによるGPLの意味づけとLinusによるGPLの意味づけの違いを見よ、これがビジネスだったら大問題だぞ)。これを押さえ込むには、どこかで自己満足を入れて趣味にするしかありません(Linusは結局そう考える羽目に成った)。
そして、本質が自己満足である以上、行為や結果の優劣などを
などと主張することはできません。他の人にとっては無意味です。
それにしても、何ゆえに"Free"は押しつけられるものになってしまうんでしょうね? ライセンスで決めるにしろ"Free"の定義に走るにせよ何かしら縛りをかけるものですから、縛りを増やすこと自体は不自由さを増すはずなんですが(これが"Free"を定義する時の最大の矛盾)。
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1)
-- wanna be the biggest dreamer
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:0)