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大量のデータを吐き出すスパコンには大容量のストレージ(と可視化システム)が不可欠のはずだが、ペタバイト・クラスものものあるんではないの? そして、それらのデータ移行は?
1PBクラスのテープライブラリなら、動作試験で組み立てたことがあるよ。納品後の試験もやったけれど、ひたすら三交代で機械の番人でしんどかった。全テープ装填テストから始まって、排出テストまでやるのだから、たまらないよ。
テープって何巻くらいあったの?ガッチャガッチャ差し込んだり、順番にガッシャンガッシャン沢山イジェクトされるのカッコイイ!
現行最大容量のLTO Ultrium6で圧縮が効けば160本、ダメだと400本 [fujitsu.com]みたいですな。既に圧縮済みとかで圧縮が効かないワーストでも、6キャビネット有れば保管に関しては満たせそう。
# 1キャビネットに非圧縮で1.7PB入って1200W程度で済むことに技術の進歩を感じた。
現行最大容量はIBM TS1150の10TB/巻だと思います。次点がおそらくOracle T10000Dの8.5TB/巻。メーカ独自仕様なのでパーツ単価はLTOより高いけど総額はLTOより安く済ませられるはず。
IBMテープライブラリの導入に携わった事がありますので、一つの事例としてお話します。ただし、大型並列計算機への接続ではありません。Windows PCネットワークのNASとして納入しました。
TS3500基本フレーム1台+拡張フレーム1台基本フレームにLTO5ドライブを2台装着基本フレームにLTO5テープを200巻装填ファイルサーバ1台(TS3500とFC接続)アセットマネジメントソフト開発+Webサーバ構築(ここは弊社担当)
エンドユーザ渡しの価格は7000~8000万円程度だったと思います。IBM年間保守も乗った価格ですが、どのレベルの契約か正確には覚えていない。
テープを全部装填すれば
基本フレーム 1.5テラバイト×287巻=430テラバイト拡張フレーム 1.5テラバイト×440巻=660テラバイト
非圧縮状態で約1ペタバイトなんですが、初年度で700巻買うのはお客さん側がキツいという事で、とりあえず200巻で運用開始。
拡張フレームは15台まで連結できるので、15台×440巻=6600巻容量上限は約10ペタバイト。逼迫したら拡張フレームを継ぎ足しましょうねという話になってます。ギリギリになってから言ってくるのは勘弁して欲しい...
初めて扱う人がやってしまう落とし穴。ロボットアームが止まっているから大丈夫と、フロントドアをうっかり開けてしまう。これやっちゃうと、テープドライブも含めたライブラリ装置全体がオフラインになる。ドアを閉めても自動では動作復帰しない。全テープをドライブに読ませてスキャンさせ直すまで、テープライブラリはオンラインに戻らない。
ロボットアームの動きだけは結構速いです。ドライブからテープを抜く->棚へ戻す->次のテープを取りに行く->ドライブへ入れるこの一連の動作、20秒くらいで終わります。ただ、テープスキャンが長い。どのくらいのレベルで検査をするのか、所要時間が予想できない。最短でも1巻3分。200巻で10時間。悪夢というかお客様大激怒。
今モデレータ権限がないのがもったいない。とても参考になる面白いお話でした。
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家
スパコンのストレージ (スコア:0)
大量のデータを吐き出すスパコンには大容量のストレージ(と可視化システム)が不可欠のはずだが、ペタバイト・クラスものものあるんではないの? そして、それらのデータ移行は?
Re: (スコア:0)
1PBクラスのテープライブラリなら、動作試験で組み立てたことがあるよ。納品後の試験もやったけれど、ひたすら三交代で機械の番人でしんどかった。
全テープ装填テストから始まって、排出テストまでやるのだから、たまらないよ。
Re:スパコンのストレージ (スコア:0)
テープって何巻くらいあったの?
ガッチャガッチャ差し込んだり、順番にガッシャンガッシャン沢山イジェクトされるのカッコイイ!
Re:スパコンのストレージ (スコア:5, 参考になる)
現行最大容量のLTO Ultrium6で圧縮が効けば160本、ダメだと400本 [fujitsu.com]みたいですな。
既に圧縮済みとかで圧縮が効かないワーストでも、6キャビネット有れば保管に関しては満たせそう。
# 1キャビネットに非圧縮で1.7PB入って1200W程度で済むことに技術の進歩を感じた。
Re:スパコンのストレージ (スコア:2)
現行最大容量はIBM TS1150の10TB/巻だと思います。
次点がおそらくOracle T10000Dの8.5TB/巻。
メーカ独自仕様なのでパーツ単価はLTOより高いけど
総額はLTOより安く済ませられるはず。
Re:スパコンのストレージ (スコア:5, 参考になる)
IBMテープライブラリの導入に携わった事がありますので、一つの事例としてお話します。
ただし、大型並列計算機への接続ではありません。
Windows PCネットワークのNASとして納入しました。
TS3500基本フレーム1台+拡張フレーム1台
基本フレームにLTO5ドライブを2台装着
基本フレームにLTO5テープを200巻装填
ファイルサーバ1台(TS3500とFC接続)
アセットマネジメントソフト開発+Webサーバ構築(ここは弊社担当)
エンドユーザ渡しの価格は7000~8000万円程度だったと思います。
IBM年間保守も乗った価格ですが、どのレベルの契約か正確には覚えていない。
テープを全部装填すれば
基本フレーム 1.5テラバイト×287巻=430テラバイト
拡張フレーム 1.5テラバイト×440巻=660テラバイト
非圧縮状態で約1ペタバイトなんですが、初年度で700巻買うのは
お客さん側がキツいという事で、とりあえず200巻で運用開始。
拡張フレームは15台まで連結できるので、15台×440巻=6600巻
容量上限は約10ペタバイト。
逼迫したら拡張フレームを継ぎ足しましょうねという話になってます。
ギリギリになってから言ってくるのは勘弁して欲しい...
初めて扱う人がやってしまう落とし穴。
ロボットアームが止まっているから大丈夫と、フロントドアをうっかり開けてしまう。
これやっちゃうと、テープドライブも含めたライブラリ装置全体がオフラインになる。
ドアを閉めても自動では動作復帰しない。
全テープをドライブに読ませてスキャンさせ直すまで、テープライブラリはオンラインに戻らない。
ロボットアームの動きだけは結構速いです。
ドライブからテープを抜く->棚へ戻す->次のテープを取りに行く->ドライブへ入れる
この一連の動作、20秒くらいで終わります。
ただ、テープスキャンが長い。どのくらいのレベルで検査をするのか、所要時間が予想できない。
最短でも1巻3分。200巻で10時間。悪夢というかお客様大激怒。
Re: (スコア:0)
今モデレータ権限がないのがもったいない。
とても参考になる面白いお話でした。