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> 要件の定義や仕様を決めるのは本来利用者であるユーザー企業側。日本では要件定義、仕様確定をSIerと老舗IT企業間の忖度などによって成り立たせている> 国内ITエンジニアは(略)大手ITベンダーに所属しているのに対して、海外ではユ―ザー企業側に所属している
ユーザー企業がエンジニアを雇わないからまともな要件定義ができず、仕様策定も受注側の忖度に大きく依存せざるを得ないって話にしかならないな日本のIT企業が日本のビジネス慣行に適応したことをIT企業のせいにするのは無理がある
と書くと「日本の商慣行を変えられなかったのが悪い」ってツッコミが来るんだろうな。それはそれで間違ってないだろうけど、変えようとしたけど力尽きて消えたり生き残るために方針変えたとこも多いだろう。
「こうあるのが日本の産業の発展に良い」だけではメシは食えないからね。
つーか別にITに限った話ではなく、技術・技能に対価を払わないメンタリティが問題だと思う。何十年も鍛錬した末に短時間・高精度でできるようになった作業者の成果を、「すぐ終わる作業だから大したことない」と侮るやつ。
その結果の歪みが、比較的新しいIT業界では顕著に観測できるだけ。
技術・技能や製造コストで値踏みしてしまうメンタリティの問題でもあるかと。
Microsoftは2500億円で創業者からスタジオごとMinecraftを買ってますけど、その時点までの創業者と会社の資本的支出をどう計算してもその額にはならないでしょう。技術・技能の正当な対価で価格設定するなら、せいぜい創業者に5000万円とか、家賃光熱費も合わせて数億円とか、そんなものになるはず。技術・技能ではなくMinecraftという世界的ブランドがその差額を生んでいるわけで、掛かったコスト如きが評価されないことが主な問題ではなく、むしろ顧客を無視してコストに固執することが問題なのではないかと。
日本でもIT業界以外では、生産コストではなく商品の価値で値付けする習慣は普通なんですけどね。ここにいる人たちも、個人としては生産コスト=時間ではなく成果物や能力で評価しろという割に、顧客には開発費をコストで評価しろというのが理解しがたい。
ゼロ年代に流行った経営者目線とか顧客の立場というのは本来そういう意味だったんでしょうね。ところが価値という概念は現場では中々理解されず、価値はたぶん不変だから手を抜くことでマージンを増やそうとか、時間を圧縮したからその圧縮比が"成果物"だ、その対価をよこせなんて話になってしまったのかな。
私自身どちらかと言えば理解しがたがられてしまう側なのですが、教育なのかなぁ、とか安易に言いたくなります。あるいは友人との協業、価値の共有と創造を若いうちから学んでいる第二世代(?)デジタルネイティブへの移行で解決する問題なのかも。
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである
卵を産んだのはニワトリ (スコア:5, すばらしい洞察)
> 要件の定義や仕様を決めるのは本来利用者であるユーザー企業側。日本では要件定義、仕様確定をSIerと老舗IT企業間の忖度などによって成り立たせている
> 国内ITエンジニアは(略)大手ITベンダーに所属しているのに対して、海外ではユ―ザー企業側に所属している
ユーザー企業がエンジニアを雇わないからまともな要件定義ができず、仕様策定も受注側の忖度に大きく依存せざるを得ないって話にしかならないな
日本のIT企業が日本のビジネス慣行に適応したことをIT企業のせいにするのは無理がある
と書くと「日本の商慣行を変えられなかったのが悪い」ってツッコミが来るんだろうな。
それはそれで間違ってないだろうけど、変えようとしたけど力尽きて消えたり生き残るために方針変えたとこも多いだろう。
うじゃうじゃ
Re: (スコア:5, すばらしい洞察)
「こうあるのが日本の産業の発展に良い」だけではメシは食えないからね。
つーか別にITに限った話ではなく、技術・技能に対価を払わないメンタリティが問題だと思う。何十年も鍛錬した末に短時間・高精度でできるようになった作業者の成果を、「すぐ終わる作業だから大したことない」と侮るやつ。
その結果の歪みが、比較的新しいIT業界では顕著に観測できるだけ。
Re: (スコア:2)
技術・技能や製造コストで値踏みしてしまうメンタリティの問題でもあるかと。
Microsoftは2500億円で創業者からスタジオごとMinecraftを買ってますけど、その時点までの創業者と会社の資本的支出をどう計算してもその額にはならないでしょう。技術・技能の正当な対価で価格設定するなら、せいぜい創業者に5000万円とか、家賃光熱費も合わせて数億円とか、そんなものになるはず。技術・技能ではなくMinecraftという世界的ブランドがその差額を生んでいるわけで、掛かったコスト如きが評価されないことが主な問題ではなく、むしろ顧客を無視してコストに固執することが問題なのではないかと。
Re: (スコア:0)
日本でもIT業界以外では、生産コストではなく商品の価値で値付けする習慣は普通なんですけどね。
ここにいる人たちも、個人としては生産コスト=時間ではなく成果物や能力で評価しろという割に、顧客には開発費をコストで評価しろというのが理解しがたい。
Re:卵を産んだのはニワトリ (スコア:2)
ゼロ年代に流行った経営者目線とか顧客の立場というのは本来そういう意味だったんでしょうね。ところが価値という概念は現場では中々理解されず、価値はたぶん不変だから手を抜くことでマージンを増やそうとか、時間を圧縮したからその圧縮比が"成果物"だ、その対価をよこせなんて話になってしまったのかな。
私自身どちらかと言えば理解しがたがられてしまう側なのですが、教育なのかなぁ、とか安易に言いたくなります。あるいは友人との協業、価値の共有と創造を若いうちから学んでいる第二世代(?)デジタルネイティブへの移行で解決する問題なのかも。