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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs
実装の問題が残ります (スコア:2, 参考になる)
もとに誰がどのように作っても同じものが出来上がる、というわけではありません。
それらは「ほぼ同じ」ものではあるでしょうが、「まったく同じ」にはならないはず
です。
プログラムであれば、同じソースコードを同じ環境でmakeすれば同じ実行コードを得る
ことができ、それらをもって同一だと宣言することができます。オープンハードウェア
というのがオープンソースソフトウェアの対語として、その思想的な部分だけを表現し
たものだとするなら、ソフトウェアにおいて実行コードを生成する過程に相当する部分
である、ハードウェアの製造工程と実装に関する情報まで公開して共有する必要があり
ます。しかしそれらを公開したとしても、実際に作成された機械の特性は、一台一台異
なります。ハードウェア製品について表示されているスペック(いわゆる「カタログ
スペック」)は、あくまでも
「その機種」の標準値あるいは最低限の性能を示す値
であって
「その機械」単体の性能
を表しているものではありません。だからこそ製品一台ごとに実測値を添付するのです。
コンピュータはデジタル機だから、アナログ機は違って、どのように作っても同一性能を
示すのではないか、という方もおいでかもしれませんが、そのようなことはありません。
特に最近のようにきわめて高いクロックで動作する機械の場合、配線(電線だけでなく、
基盤上のパターンも)は、図面上ではただの接続しか意味しませんが、実際には分布定数
系として扱うべき部分なのです。そのため実装の方法や実装の腕によってその性能は大幅
に変わってしまいます。
PCの組み立てキットを買ってきて「動く」「動かない」という程度でのオープンさである
ならともかく、結果がidenticalである、ということを真剣に考えると、ソフトウェアとの
言葉のならびとして「オープンハードウェア」という表現をすることには、もとハード屋
としては、いささかの抵抗を覚えます。
---- sinbo