山形県鶴岡市で発見された新種のクマムシ、「ショウナイチョウメイムシ」と命名される
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慶應義塾大学先端生命科学研究所の荒川和晴准教授らが山形県鶴岡市内でチョウメイムシ科(Macrobiotidae)の新種のクマムシを発見し、「ショウナイチョウメイムシ(Macrobiotus shonaicus)と命名したそうだ(先端生命科学研究所のニュース記事、 プレスリリース: PDF、 論文、 SlashGearの記事、 動画)。
ショウナイチョウメイムシは鶴岡市大塚町の市街地で、アパートの駐車場のコンクリートに生えた苔から発見された。発見地の庄内地方にちなんでショウナイチョウメイムシと命名したそうだ。日本でのクマムシ研究は100年以上の歴史があり、約1,200種のクマムシのうち、国内ではこれまでに167種が確認されている。しかし、国内で発見された新種は26種と限定的で、山形県内で新種が発見されるのは今回が初だという。
これまでクマムシの分子生物学的研究はヤマクマムシ科(Hypsibiidae)が中心だったが、ショウナイチョウメイムシの研究により、クマムシの極限環境耐性への理解が大きく進むことが期待される。また、単為生殖するヤマクマムシ科などのクマムシとは異なり、ショウナイチョウメイムシには雌雄が存在することから、クマムシの生殖に関する研究への応用も期待されるという。ちなみに、荒川准教授は以前、発見地のアパートに住んでいたそうだ。
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