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「DRMでカジュアルコピーは防げるが、本格的な海賊行為は防げないじゃないか」という意見が目に付いたのでひと言。
一言で「カジュアルコピー」と言っても、PCとネットの普及によって「劣化の少ない複製品」を「不特定多数に簡単に配布」できる環境が整ってしまった結果、何の制限もかけなければ「ほぼオリジナルと同じものを誰もが無制限に複製・配布できてしまう」んですよ。そこに悪意があるかどうかなんて関係なく。
今でこそDMCAの普及によって共有サイト等にアップされたデータの削除申請に費やす労力が随分と軽減されましたが、それでも違法アップロードの
昔からそうですが、カジュアルコピーは違法とは限りません。「カジュアルコピー=悪」という偏見は捨てましょう。
また、「劣化の少ない複製品」とも限りません。たいていのディジタルコンテンツは、オリジナルよりも劣化しています。
それに、劣化するのなら不特定多数にコピーしてもよいというお考えでしょうか?それならば、YouTubeに画質を落として投稿する分には良いということですね?
さらにいえば、DRM接待反対って言うコメントは今まで見たことがなくて、たまたま見落としているだけなのかもしれませんけど、見かけるのはDRMを悪用した著作権管理団体への横暴への反感コメントです。
未来の正しいDRMは、カジュアルコピーは可能でも、誰が購入した(あるいは利用する権利を得た)ものなのかコンテンツに記録し、不正に配布したとする場合は、その者が意図して配布したのか証明した上で処罰するものでしょう。データでも実メディア利用でも、中古販売に対しても著作権使用料を著作権所有者に支払うべきで、そのためにDRMは必要でしょう。
しかし、現状のDRMは「正規利用者は制限を受ける」が、「悪意の海賊行為は何も防げない」という、本末転倒で役に立っていないものがほとんどだということです。お金を払ってくれる利用者が不便を感じ、購入するのをやめる(減らす)一方で、海賊行為が酷くなる。これでは現状のDRMで良いと考えられる人のほうが異常だと思います。
だからこそ、著作権所有者自体がDRMに反対するケースが出てきているわけですよ。
>「カジュアルコピー=悪」という偏見は捨てましょう。
「そこに悪意があるかどうかなんて関係なく」と私が前述したとおりなんですよ。現実は。自分の娘(生まれた時から身近にPCとネットがある世代)を見ていると、本当にカジュアルな行為としてデジタルで複製(できるだけ劣化しない方法を自分でネットで探して)するし、カジュアルな行為としてネットに画像をアップロードできちゃうんですよ。ネットの利用方法や著作権についての学校教育はまるで現実に追いついていないから、親が注意してみていないと危険な行為や違法な行為をカジュアルにこなしてしまう。そういう世代がすでに20代にまで及んでるんです。そして、そういう世代の多くが商品の「安さ」を購入決定の最重要ポイントにしていて、DRMなんてまるで気におらず、「複製できない→これはそういうものだ」という受け止め方をしているんです。
>また、「劣化の少ない複製品」とも限りません。>たいていのディジタルコンテンツは、オリジナルよりも劣化しています。>>それに、劣化するのなら不特定多数にコピーしてもよいというお考えでしょうか?>それならば、YouTubeに画質を落として投稿する分には良いということですね?
ユーザーサイドはこういう言葉尻をいじるような机上の論議で不満をぶつけてればいいかもしれないが、製作者サイドは上述のような現実に向かい合わないといけないわけで、「学校教育のレベルが熟成・浸透するまで待ちましょう」「親のしつけに期待しましょう」なんて悠長なことは言ってられないんですよ。
確かに過去に私的複製をほぼ自由にできていた世代にとっては「できていたことができなくなった」という不自由感が強いかもしれません。しかし、技術の進歩と時代の流れに応じて「もうこれを自由にさせるわけにはいかなくなった」という変化が生じることは、DRMに限らず様々あります。私も「過去に私的複製をほぼ自由にできていた世代」ですから現状のDRMに対する不自由感は十分理解できますが、それには目をつぶって対応しなければならない「現実」があるんです。(一応念のために書いておきますが、DRMそのものの技術進歩に逆行しているような、無駄に厳しい複製制限については私も反対の立場です。あくまでも現実的なDRMを念頭にしています。)
データでも実メディア利用でも、中古販売に対しても著作権使用料を著作権所有者に支払うべきで、そのためにDRMは必要でしょう。
これはちょっと違うかな。著作権というのは自然発生的な権利じゃなくて、特定の目的のために、特定の人たちがお金儲けをできるようにするためのもの。目的とお金儲けできる額のバランスが重要で、中古販売からもお金を取れるかどうかは社会的な合意がとれるかどうかが重要。現状では、中古販売からはお金は取る事ができない。
「違わない」というか、現状中古販売から著作権使用料を取れていないから、DRMを使ってそれが可能なようにすべきじゃないの?という話なんですけど、通じない?
楽曲の場合は音源がレコード会社の権利物だったりしますので、転売の扱いは難しいんですけども、たとえばディジタルコンテンツの場合、転売(中古販売)する際に著作権使用料が取れるとしたら面白いことになります。
自分が持っているディジタルコンテンツを誰かに売った分から著作権使用料を権利者に支払えるようにすると、商売ができます。CD-Rに焼いたCDも同じです。著作権料を支払える仕組みがあったら、マイセレクトCDなんか販売できる。
そのうちに、「この人のセレクトはハズレ無し」という評判で人気が出て、その人の組んだアルバムが売れたりする。
権利者は権利者で、どんどん売れるので儲かります。
今のDRMはコピーをさせない、売らせないという方向にしか働いていないので、死に行く産業に向かってますけど。
架空でない権利というか抽象的なものではない実体のある権利というものが何か存在するんですか?
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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ
「カジュアルコピー」を軽く考えないでほしい (スコア:5, すばらしい洞察)
「DRMでカジュアルコピーは防げるが、本格的な海賊行為は防げないじゃないか」という意見が目に付いたのでひと言。
一言で「カジュアルコピー」と言っても、PCとネットの普及によって「劣化の少ない複製品」を「不特定多数に簡単に配布」できる環境が整ってしまった結果、何の制限もかけなければ「ほぼオリジナルと同じものを誰もが無制限に複製・配布できてしまう」んですよ。
そこに悪意があるかどうかなんて関係なく。
今でこそDMCAの普及によって共有サイト等にアップされたデータの削除申請に費やす労力が随分と軽減されましたが、それでも違法アップロードの
Re:「カジュアルコピー」を軽く考えないでほしい (スコア:2, 参考になる)
昔からそうですが、カジュアルコピーは違法とは限りません。
「カジュアルコピー=悪」という偏見は捨てましょう。
また、「劣化の少ない複製品」とも限りません。
たいていのディジタルコンテンツは、オリジナルよりも劣化しています。
それに、劣化するのなら不特定多数にコピーしてもよいというお考えでしょうか?
それならば、YouTubeに画質を落として投稿する分には良いということですね?
さらにいえば、DRM接待反対って言うコメントは今まで見たことがなくて、たまたま見落としているだけなのかもしれませんけど、見かけるのはDRMを悪用した著作権管理団体への横暴への反感コメントです。
未来の正しいDRMは、カジュアルコピーは可能でも、誰が購入した(あるいは利用する権利を得た)ものなのかコンテンツに記録し、不正に配布したとする場合は、その者が意図して配布したのか証明した上で処罰するものでしょう。
データでも実メディア利用でも、中古販売に対しても著作権使用料を著作権所有者に支払うべきで、そのためにDRMは必要でしょう。
しかし、現状のDRMは「正規利用者は制限を受ける」が、「悪意の海賊行為は何も防げない」という、本末転倒で役に立っていないものがほとんどだということです。
お金を払ってくれる利用者が不便を感じ、購入するのをやめる(減らす)一方で、海賊行為が酷くなる。
これでは現状のDRMで良いと考えられる人のほうが異常だと思います。
だからこそ、著作権所有者自体がDRMに反対するケースが出てきているわけですよ。
Re:「カジュアルコピー」を軽く考えないでほしい (スコア:2)
>「カジュアルコピー=悪」という偏見は捨てましょう。
「そこに悪意があるかどうかなんて関係なく」と私が前述したとおりなんですよ。現実は。
自分の娘(生まれた時から身近にPCとネットがある世代)を見ていると、本当にカジュアルな行為としてデジタルで複製(できるだけ劣化しない方法を自分でネットで探して)するし、カジュアルな行為としてネットに画像をアップロードできちゃうんですよ。
ネットの利用方法や著作権についての学校教育はまるで現実に追いついていないから、親が注意してみていないと危険な行為や違法な行為をカジュアルにこなしてしまう。
そういう世代がすでに20代にまで及んでるんです。
そして、そういう世代の多くが商品の「安さ」を購入決定の最重要ポイントにしていて、DRMなんてまるで気におらず、「複製できない→これはそういうものだ」という受け止め方をしているんです。
>また、「劣化の少ない複製品」とも限りません。
>たいていのディジタルコンテンツは、オリジナルよりも劣化しています。
>
>それに、劣化するのなら不特定多数にコピーしてもよいというお考えでしょうか?
>それならば、YouTubeに画質を落として投稿する分には良いということですね?
ユーザーサイドはこういう言葉尻をいじるような机上の論議で不満をぶつけてればいいかもしれないが、製作者サイドは上述のような現実に向かい合わないといけないわけで、「学校教育のレベルが熟成・浸透するまで待ちましょう」「親のしつけに期待しましょう」なんて悠長なことは言ってられないんですよ。
確かに過去に私的複製をほぼ自由にできていた世代にとっては「できていたことができなくなった」という不自由感が強いかもしれません。しかし、技術の進歩と時代の流れに応じて「もうこれを自由にさせるわけにはいかなくなった」という変化が生じることは、DRMに限らず様々あります。
私も「過去に私的複製をほぼ自由にできていた世代」ですから現状のDRMに対する不自由感は十分理解できますが、それには目をつぶって対応しなければならない「現実」があるんです。(一応念のために書いておきますが、DRMそのものの技術進歩に逆行しているような、無駄に厳しい複製制限については私も反対の立場です。あくまでも現実的なDRMを念頭にしています。)
Re: (スコア:0)
データでも実メディア利用でも、中古販売に対しても著作権使用料を著作権所有者に支払うべきで、そのためにDRMは必要でしょう。
これはちょっと違うかな。著作権というのは自然発生的な権利じゃなくて、特定の目的のために、特定の人たちがお金儲けをできるようにするためのもの。目的とお金儲けできる額のバランスが重要で、中古販売からもお金を取れるかどうかは社会的な合意がとれるかどうかが重要。現状では、中古販売からはお金は取る事ができない。
Re: (スコア:0)
「違わない」というか、現状中古販売から著作権使用料を取れていないから、DRMを使ってそれが可能なようにすべきじゃないの?という話なんですけど、通じない?
楽曲の場合は音源がレコード会社の権利物だったりしますので、転売の扱いは難しいんですけども、たとえばディジタルコンテンツの場合、転売(中古販売)する際に著作権使用料が取れるとしたら面白いことになります。
自分が持っているディジタルコンテンツを誰かに売った分から著作権使用料を権利者に支払えるようにすると、商売ができます。
CD-Rに焼いたCDも同じです。著作権料を支払える仕組みがあったら、マイセレクトCDなんか販売できる。
そのうちに、「この人のセレクトはハズレ無し」という評判で人気が出て、その人の組んだアルバムが売れたりする。
権利者は権利者で、どんどん売れるので儲かります。
今のDRMはコピーをさせない、売らせないという方向にしか働いていないので、死に行く産業に向かってますけど。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
架空でない権利というか抽象的なものではない実体のある権利というものが何か存在するんですか?