日本ハイテク業界史上「最悪の事件」は? 87
ストーリー by wakatono
dai75 曰く,"ZDNet Japan のアンカーデスクに 「米ハイテク業界史上「最悪の事件」候補はこれだ」というコラムが訳されていた。 失敗したプロジェクトを叩いているのではなく、「あの時違う判断をしていれば…」というものを挙げていて、興味深い。日本だとどんなことが挙がりますかね?"
"たとえば思いつくのはこんなところ。
- 国産OS断念
- 知価よりも生産優先の経営判断
- NEC PC-98シリーズ
- NTT民営化
- Nintendo64 純粋路線
判断という点で最悪なのは、個人的には「青色LEDを発明した中村氏の海外流出」だと思っている。もちろん、中村氏の判断ではなく、雇用していた会社の判断が間違っていた、というところだが…さて、/.-J の参加者の方々はこのあたりどう考えるか興味深い。
新JISでの漢字の入れ替え (スコア:4, すばらしい洞察)
この取り方で何か使えそうな項目を持ってこいといわれたら、「JIS C 6226:1983の制定」と答えますね。
78JISからの漢字の入れ替えは日本語処理一般に呪いをかけたようなものですよ。
三十歳台の人ならわかると思うけど.....これだよ. (スコア:3, すばらしい洞察)
をぶち込んでインターネットの台頭のせいで全て90年代半ばにほぼ消滅させられた忌まわしいインフラ.
それは?
ヒント:その当時「ニューメディア」と呼ばれていました.
答:キャプテンシステム
http://www.piximg.com/
SCSI HDD ベンダ名プロテクト (スコア:3, 興味深い)
呪い縛りでいってみると,やはりこれかしら. ネタとしては,ちょっとショボいですが.
PC-9801 の昔のハードディスクインターフェースカードには,「ハードディスクのベンダが NEC でなかったら動作しない」というプロテクトがかけられていました.
仕方が無いので,サードパーティは,NEC 製のものでもないのに「NECO」などと inquery に答えるハードディスクを作っていました. (最初の3文字だけ判別するので)
この呪いは最近(ひょっとして今も)続いていて,某社の MO は,ジャンパを設定すると「NECITSU」と答えるようになります.
更に興味深いのは,NEC のハードディスク. 数年前に購入したハードディスクは「nEC」と答えるものでした. 「むむ,偽物にしては変だな」と調べてみると,本家 NEC のハードディスクはこう答える,とのこと. にせもの NEC ドライブが氾濫したためだと思いますが,「人を呪わば穴二つ」とは,まさにこのことだなぁ.
Re:口にするのさえ忌まわしい (スコア:3, おもしろおかしい)
OSIの七階層モデル準拠…だったかなぁ
通産省がシグマのためにBSD系のNEWSを発売中止に
すべく圧力をかけたのは有名な話。
第5世代コンピュータプロジェクト (スコア:3, 興味深い)
並列推論マシンを作るって意気込んで、KL/1 とかいう Prolog モドキの言語まで作って、
結構期待してたんだけど、あれ、今どこ行っちゃったの?
kaokun
Re:学ぶための方法論 (スコア:3, すばらしい洞察)
ここの「NTT」は「日本人」に置換えてもそのまま通用しますね(苦笑)。
例えば、大学教育は本来この「学ぶための手段」を学ぶところなのですが、たんなる就職予備校化して、知識の詰め込みしかできていないのが問題なんでしょうね。
もっともこれは大学の教え方が悪いというより、高校までの「教えられた事をそのまま暗記する」ことから「与えられたヒントを元に自分で考える」ことへの頭の切換えのできない、学生の方が問題なんだろうけど。
Re:三十歳台の人ならわかると思うけど.....これだよ. (スコア:2)
現在25歳の私ですが、小学校のころ、市の図書館にある本を読んでてニューメディアのことを知りました。でも当時は「ふーん」というぐらいしか印象に残りませんでしたね。むしろ別のページにあったマルス(「みどりの窓口」の予約システム)端末の話の方に興味を持ってしまって。まさかあのころからイケるかダメか判断できたとは思えませんが...
キャプテンっぽいものも、成功した国はあります。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、フランスには「ミニテル」というシステムがあり、各家庭に設置した端末から列車やフライト、演劇などの予約ができるそうです。これのおかげでフランスではインターネットが嫌われたとまでいわれているそうなので、日本はよほどドジなんでしょう。
Re:三十歳台の人ならわかると思うけど.....これだよ. (スコア:2)
何なんですか?
この言い方だと、独自プロトコルしか流せない専用線なのかな。
-- wanna be the biggest dreamer
BTRON (スコア:2)
政府がシカトしてBTRONを採用していたら、今頃M$の悪夢に悩まされることはなかったかも。
口にするのさえ忌まわしい (スコア:2, 興味深い)
とさえ言われているらしい「シグマ計画」. と言っても私自身どんなものだったのか理解しているわけじゃありません. 何か専用線でつながれたワークステーションを見たことがあるだけなので...
Re:キャプテンとは (スコア:2)
へぇ、電話回線での文字通信で、一応 ITU の規格なんですか。
150bps 出てたと仮想すると、それなりに良さそうに聞こえるけれど…。
高機能求めて端末が高すぎたのかな。
-- wanna be the biggest dreamer
ミニテルとキャプテン、運命の分かれ道 (スコア:2)
ミニテルの項目もe-Wordsにありましたね。キャプテンと比べてみると、最大の違いは...
これじゃキャプテンが成功する方がおかしいですね。
Re:第5世代コンピュータプロジェクト (スコア:2)
実は、私の上司が昔関わっていたヤツです。当時関わっていた人は、今や一人残らず違う分野に引っ越してしまったそうで。
私が聞いたのは昔話だけですが、あれはカネだけでなく貴重な頭脳をも無駄にした大失敗だったそうです。結局logicなんて素養として知ってりゃ十分というのがせめてもの収穫。logicだけで世界が書けるなんて天狗になってはいけませんね。
しかし、例えばsemantic webなどはその過ちを繰り返さんとしているような気がして心配。
Re:SCSI HDD ベンダ名プロテクト (スコア:2, 参考になる)
詳しくはOpenDesign誌Vol.1のSCSI特集を見ていただくとして、簡単に言うと、SCSIの規格の解釈に曖昧性があったため、自社HDD以外の動作を保証できなかったということです。
(最近のがnECになってるのは、逆にそれが解消されたためです。)
まあ、がんばれば保証できただろうとも思いますし、その後の長い混乱を思えば罪な話には違いないですが。
嶋正利 氏 (スコア:2, 興味深い)
通産省の圧力というと,古くはビジコン社の卓上計算機,というのもありましたね.
小型のコアメモリを使って低価格の計算機を作ったら,通産省から「市場の水準に比べて価格が低すぎる」と「指導」が入ったとか. その指導を無視して製品を発表・発売したら今度は外貨割当の方で嫌がらせ(?)されたとか.
で,ビジコン社と言えば,やはり「マイクロコンピュータ」の誕生に関わった嶋正利氏,ですね. マイクロプロセッサの誕生~8 bit の時代までは,その流れの中心に日本人の才能が深く関わっていたわけで.
ここにも「もし日本の半導体企業が氏の才能に見合う活躍の場を提供していたら」など,多くの「たら・れば」がありますね.
Re:噂では…… (スコア:2, すばらしい洞察)
それはさておき、BTRONのような「超漢字」システムは、結構、欧米でも需要があるので、
外圧が主原因だとは思います。
NYの国連ビルで、BTRONが流行ったら、面子丸つぶれでそ。
Re:キャプテンとは (スコア:2)
ゲェ、なんでこんなものが...
本当のビデオテックスの説明。指摘多謝。
学ぶための方法論 (スコア:2)
NTTが何も学べてないのは、学ぶための手段を知らないことに尽きるでしょう。ただ、学ぶことそのものとそのための手段というのが世の中で誤解されているような気がするので、それについて考えてみました。
研究者の評価 (スコア:2)
ちなみに、ノーベル賞は完全に成果主義で、大発見をすれば、それがまぐれだろうが、偶然だろうが、発見したのがいやな奴だろうが関係ないそうです。もちろんボーダーラインで有利不利というのはあるでしょうが。
アメリカの場合、彼ほどのビッグネームなら研究費を必ずたくさん取れるので、それだけでも雇う理由になりますが。
それと、彼が攻撃的ということですが、どういうことをさしていってるんですか?事実に反するなら中傷ですよ。
Re:噂では…… (スコア:2)
Re:噂では…… (スコア:2)
そうですよ。で、MS-DOSにしろと(苦笑)
MS-DOSの方がよほど排他的なんだけどね。
BTRONは仕様が完全にオープンで、実装を作るためのライセンス費用は一切無料なんだけど。
まあ仕様が日本語で書かれていたから、欧米から見れば「排他的」なんでしょうけどね (^O^;;;;
#それにしても何でここにこういうコメントが付くの?
つらつら眺めてみると (スコア:2)
MULTICS が連想されるけれど、あれは UNIX を産み出した。日本の巨大プロジェクトは、失敗したあともそのアンチテーゼが出てこないのはなぜだろうか。かなり根深いものを感じます。
この視点で今を眺めると…次世代携帯とかヤバイかも?
-- wanna be the biggest dreamer
Re:噂では…… (スコア:2)
あれ?私の思い違いかな?米国政府からの要求に入ってたと思ってましたが。
>相手(USTR)が撤回したことをネチネチと指摘するのって
うーんまあそう言われればそうなんですが、向こうが撤回したのって、潰した後でしょ?潰してから撤回されてもなぁ。
Re:日本のと言われても (スコア:2, 参考になる)
んだば,既に歴史になっちゃったヤツを少々.
- FAX--1928年に日電が実用化したが(発明自体はもっと前),逓信省の妙な横槍で,40年間もの間,一般消費者から遠ざけられていた.この間にテレックスが世界を席巻.とか,
- 八木式指向性アンテナ--発明当初は,誰も意義を理解できず特許権を放棄,結果,米英にパクられまくって,指向性レーダーアンテナとして実用化.後に太平洋戦争が始まってみれば,レーダー照準射撃で日本軍やられまくり.沈められた艦船,墜された航空機,撃たれた将兵無数.あぁ悲惨.とか,
- 磁気感知センサ技術--これも戦前に既に生産可能になっていたが,太平洋戦争の末期になって,潜水艦探知装置=KMXとしてやっと実用化.でもそのときには,守るべき船は,殆ど沈められた後だった.とか.
- 天然カーボンファイバー--エジソンの電球のフィラメントは,京都の真竹を,低酸素環境で焼結したものだった!タングステン合金フィラメントが現れるまで,フィラメントは日本の天然素材に依存していたのである.竹の引っ張り強度は,生竹でさえ鉄の70%にも及ぶ.ましてカーボン繊維においては....さらなる応用分野が開拓されていれば,カーボン革命は70年早く日本が先陣を切ったかもしれない.とか....
#ハイテクったって,70年前のハイテクじゃなぁ....Re:実身/仮身は? (スコア:2)
実装はなかったですね。概念ならザナドゥがありましたけど。
Re:実身/仮身は? (スコア:2)
(といっても、リアルタイムであるTRONの記憶は扇型のキーボードぐらいですが。)
Re:中村さんは損失でしょうか? (スコア:2)
「彼がそれを発見したのは偶然だが、それを発見したのが彼だったのは偶然ではない」
というのが好きです。
画期的発見には幸運も必要であり、それは努力してるヤツの元に来るって意味です。
中村氏はまさにそのケースなのでは?
-- wanna be the biggest dreamer
Re:研究者の評価 (スコア:2)
あなたは研究者を評価するより成果を評価するほうが正当に評価するのが難しい、「ムラ社会的 要素が入り込む要素が高い」とおっしゃりたいのでしょうか。
Re:新JISでの漢字の入れ替え (スコア:1)
そういえば、JISの第3/第4水準ってどうなった?
UNICODEには補助漢字入っているけど、JIS3/4でobsolateでしょ。
Re:三十歳台の人ならわかると思うけど.....これだよ. (スコア:1)
むかしWired誌で特集記事が掲載されていました。
Re:三十歳台の人ならわかると思うけど.....これだよ. (スコア:1)
キャプテンとは (スコア:1, 荒らし)
私のような者がグダグダ説明するよりも、e-Wordsの項目「CAPTAIN」が詳しく説明してくれています。
そういえば、ビデオテックスって言葉もめちゃめちゃ懐かしいですね。
Re:SCSI HDD ベンダ名プロテクト (スコア:1)
sigmarionIIがDDIポケットの通信カードを使用できないようになっているなんてことがありますね。
まあ、通信料の収入を見込んで本体価格を下げたってことで無理もないことなんでしょうけど、消費者としては選択肢が狭まってあんまり面白くないです。
第3・第4水準 (スコア:1)
UnicodeベースのOS・アプリ・データフォーマットが増えている現状では、Unicodeに収録されるまでは実質的に使えなかったわけで、これでようやく最低限の環境が整ったといえるでしょう。
Re:キャプテンとは (スコア:1)
後に一般的な2400/9600bps全二重をサポートし、パソコンでも使えるようになりました。
DOS用やWindows95用の端末エミュレータが提供されています。
WWWがまだ一般的でなかった頃には、航空券の予約とかにそれなりに重宝しました。
来年春でサービスを終了するそうです。
ISDN(INS64) (スコア:1)
84年の三鷹のINS実験以来、「Ittai Naniwo Surunodesuka」と揶揄されつづけ、
インターネットブームでようやく日の目を見たかと思えば、
すでに通信速度はアナログモデム(圧縮あり)と大差なく、
挙句の果てにADSLの阻害要因に。
さすがに今の状況を80年代に予測しろというのは無理でしょうが、
進歩の早い世界で一つの技術に固執するととりかえしがつかなくなるという好例ですね。
インフラなだけになおタチが悪い。
評価できるのはPHS網を生んだ点くらいかな。
Re:新JISでの漢字の入れ替え (スコア:1)
規格票の字体は参考に過ぎないとかいわれても、97JISみたいな明確な包摂基準が示されない限り、
実装するほうとしては規格票の字体に忠実にやるしかないわけで、
まして入れ替えなんて言語道断です。
日本語フォントをソフトで処理するようになって、ようやく新JISで統一できてやれやれと思っていたら、
Unicodeでまたぞろ問題が(-_-)
メインフレーム (スコア:1)
IBMメインフレームに対抗して、電話回線を使用したデーター通信業務に耐えられるだけの異常な仕様要求(10年間で許容ダウン時間1時間以内)を満たすために、巨額の投資が行われ、1992年に放棄されるまで累計で1000億円規模の赤字を出した史上希に見る破綻プロジェクト
ハード、ソフト共に電電公社独自のもので、開発には電電ファミリー三社が参加しました。主に、電電公社のデーター配信業務や、電電公社のデーターサービスを受ける企業の需要(半ば公社の強制)以外は、全く需要がなかったメインフレームです。一部では課金業務用の基幹系業務にも使用されたようですが(現在は6並列のS/390 G5)
大笑いなのは、DIPSを使用した計算処理サービスで、中にはプッシュ回線を利用した計算サービスなんかもあったそうです。もちろん、電卓の普及で1970年代後半には廃止されたそうです
#情報処理学会のコンピューター史論文集に詳しく書いてあったような
NTTはどうして同じ物語を繰り返すの? (スコア:1)
いまやってる「Lモード」なんて、キャプテンと
どこがどう違うんだとか思ってしまうんですよね。
ようするにインターネットの技術を部分的に
導入して縛りをゆるくしただけですよねぇ?
コンビニの発展の役に立ったので (スコア:1)
90年代初頭のアナログモデムって2.4~4.8Kbpsだったところが、64Kbpsでたんですから。
技術者からみると、当時のボロチップで64Kbpsを処理するのは悪夢でしたな。
Re:キャプテンとは (スコア:1)
↑このリンクって何でしょう?ネタですか?
Re:キャプテンとは (スコア:1)
ぐはぁ.懐かしいですねぇ>VTX.
今でも端末エミュレータは落として来れますよ.
レトロコンピューティングが好きなキミ!今のうちにGETだ!(笑)
Re:ISDN(INS64) (スコア:1)
やっぱり90年代前半の話ですが, 業務システムで全国の支店から数MBのデータを1日に数回送るようなネットワークを設計したことがあるのですが, 当時主流だったデジタル専用線に比べてINS64が圧倒的に低価格(しかもftpベースで90%程度の実効速度)だったので他の設計案が相手にならなかったという状況でした.
ISDNが批判されるのは, 本質的には回線交換網で常時接続向きではないことぐらいで, xDSLとの干渉はあくまでも過渡的な状況だと思います. と言うより, 私の家の位置だとADSLなんて, 何それ食べられるの? の世界ですから.
Re:噂では…… (スコア:1)
孫正義 起業の若き獅子に自分でも書いてるそうだし。
TRONの側からのコラム(TRONWARE VOL.60の「TRONプロジェクトを阻んだ人」)しか読んでないから、孫正義さんがどんな書き方をしてるかは知らないのですが。
DIPS上でのシステム開発 (スコア:1)
をしていた会社の同期に聞いたのですが, すでにPCやワークステーション上でローカルのテキストエディタを使っていたころに, オンライン端末さえも無くパンチカードベースで作業をしていたそうです. 実態を知らないながらも, 何かおぞましげなシステムという印象を持ちました.
Re:噂では…… (スコア:1)
「TRON仕様コードは、各国またはグループ毎に規定するが、当面、日本文字コードと英文字コードのみを規定する」(BTRON1プログラミング標準ハンドブック ISBN4-89362-093-2)
from もなか
M$とジャストシステムとATOK (スコア:1)
Re:ISDN(INS64) (スコア:1)
たまたまCATVが来たので私は乗り換えましたが。
中村さんは損失でしょうか? (スコア:1)
>> 判断という点で最悪なのは、個人的には
>> 「青色LEDを発明した中村氏の海外流出」だと思っている。
>> もちろん、中村氏の判断ではなく、
>> 雇用していた会社の判断が間違っていた、というところだが…
以前のストーリーでも触れられていましたが、僕個人としては、中村さんの海外移動が才能の流出だとは思えません。
青色LEDを開発した後の中村さんは講演やインタビューで世界重飛び回っていて、それでもきちんと青色半導体レーザーの開発まで完了したということは、確実にその後進が育っているということではないでしょうか?
また、青色LEDの開発は確かに画期的なことですが、確固たるストラテジーに基づいて行われた研究ではなく、「やりました、できました」というのでは単に運が良かったという見方を免れえないと思います。(だからと言って、「この成果に意味がない」というわけではなく、「研究者として優秀だ」という結論も得られないという意味)
日本国内の企業・大学から中村さんに声がかからなかったのも、別に「嫉妬」とか「日本の組織には合わない」とか言う理由ではなく、(みんな学会なんかで直接に面識があり、実際のディスカッションの機会も多いため)単純に研究者として「きわだって優秀」というわけでは無いと判断されている気がします。(もちろん、中村さんが優秀で無いとは思いません。ただ、あの攻撃性を補う程の能力があるとは思われていないということ。)
現に日本にも、中村さんぐらい攻撃的で、しかも強調性もなく、周りは困った顔をしながらも(つまり中村さんよりも日本的ではないのに)、その能力は評価され引く手あまたな研究者は何人もいます。
個人的には、中村さんを失った日亜化学よりも、日亜化学という、中村さんのような良い意味でも悪い意味でも独特の人材からうまくいい成果を引出していた、優秀なアドミニを失った中村さんの方が損失が大きいと思います。
最悪な事件は毎日起こっている (スコア:1)