「フリーソフトウェア」?「自由なソフトウェア」? 188
ストーリー by koyhoge
日本語は難しい 部門より
日本語は難しい 部門より
mhatta 曰く、 "私は一部で大変不興を買っているwww.gnu.orgの訳者/管理者なのですが、 かなり前からfree softwareの訳を「フリーソフトウェア」にするか 「自由なソフトウェア」にするかで迷っています(GPLの訳を発表したときにも そんな話をしました)。そこで、/.Jにお集まりの皆さんの率直な意見を伺いたく思います。"
" 今のところ思いつく両者のpros/consですが、
- 「フリーソフトウェア」
- もうこれで広まっている(ので、変更には諸々のコストがかかる)
- 「フリーソフトウェア」等をキーワードに検索してくる人も多い。もう啓蒙なんて要らんという向きもあるようですが、せっかくフリーソフトウェアについて知りたいと思った人の出鼻をくじくのもどうかと。
- 日本語では必ずしも「フリー」==「タダ」「無料」と直結しない(最近ではこれは怪しいかもしれませんが)
- 「自由なソフトウェア」
- 一応FSFの公式訳である(私が決めたことではありませんが)
- 確かに日本語ではこっちのほうが意味的に厳密(「無料ソフトウェア」と使い分けできる)
- いわゆる「自由主義」なんとやらと混同される?
- 語感があまり良くないような気がする
独占禁止ソフトウェア (スコア:5, 興味深い)
制約禁止ソフトウェア [srad.jp]というはいいですね。 あるいは「制限禁止ソフトウェア」とか。
個人的に思い付いたのは「独占禁止ソフトウェア」という言葉。 逆に英訳したら"anti-proprietary(antimonopoly?)"になりそうではありますが、 積極的に「自由」であろうとする、 GPLやそれに準じるソフトウェアライセンスの気持ちに合ってるんじゃないでしょうか。
また、「独占禁止」という言葉は多くの(独占企業家以外の)人にとって 好意的な印象を与える気がしますし、 単なる「自由」ではなく、積極的な自由の確保を図らんとする意志が伝わるのではないでしょうか。
いかがでしょう?
そもそも free software って? (スコア:5, すばらしい洞察)
free software の訳語としては、やはり「フリーソフトウェア」は問題があると思います。世間では「フリーソフトウェア」=「フリーソフト」=「フリーウェア」と一緒くたに使用している人が多く、「フリーソフトウェア」という語が無償ソフトウェアに対して用いられる事例は珍しくありません。過去の資産を切り捨てるにはコストがかかりますが、あえてそれをしてみようと思ったからこそ八田さんもこのようなタレコミをされたのでしょうし。
ではどのような語がふさわしいかといえば、GNU やオープンソースをまったく知らないコンピュータの初心者が聞いても free software の理念が伝わるような語が望ましいでしょう (原語の free software がそもそも混乱を招いているのだから訳語も混乱を招くのは仕方ないというのはナンセンスです。原語での free software より優れた訳語があっても悪くないですよね?)。
GNU はフリーソフトウェアの定義 [gnu.org]で 4 種類の自由を定義し、それらを満たすソフトウェアが free software であるとしています。また、文中では自由が強調されていることも踏まえると、やはり「フリーソフトウェア」という語を捨ててまで選ぶべき語としては「自由なソフトウェア」が優れているように思えます。
が、「自由なソフトウェア」は語感もさることながら、kubota さんが書かれている [srad.jp]ような問題点があるため、わたしも「自由ソフトウェア」のほうがいいと思います。ただし、当分の間は「フリーソフトウェア」が「自由ソフトウェア」と呼ばれるようになった経緯についての訳注を付記したほうが「フリーソフトウェア」について知りたいと思った人へのサポートとしてよいと思いますが。
「自由なソフトウェア」よりは (スコア:4, 参考になる)
で、「フリーソフトウェア」と「自由ソフトウェア」のどっちがいいかは... 悩むところですね。
Re:「自由なソフトウェア」よりは (スコア:3, すばらしい洞察)
同意。jus主催のrmsの講演で彼がそう言っていたというのが
一番の理由なんですが。
もちろんGNU以外にも自由ソフトウェアがいっぱいあるのは
承知してます。
# でも最初はJew Softwareと聞こえてちょっとびっくり:)
「自由ソフトウェア」に一票 (スコア:2, 参考になる)
俺も「自由なソフトウェア」だとちょっと語呂が悪いと思うので、「自由ソフトウェア」の方が良いと思います。
「自由ソフトウェア(free software)」じゃ駄目ですかね?
Re:「自由なソフトウェア」よりは (スコア:1)
私も似たような事を考えてました。個人的には「自由なソフトウェア」より「自由のソフトウェア」の方が印象を植え付けられて良いかなぁと思います(ちょっと変にも聞こえるけど、原語の意味の持たせ方だって、言葉としてはちょっと不自然ですし)。
フリーソフトウェアは、やっぱり一般の人にはフリーウェアと区別が付かないことが多いのが難点ですよね...それさえなければカタカナに1票なのですが。
すこし冗長ですけど (スコア:4, 興味深い)
フリーという言葉が混乱を招きやすいというのはその通りですが、一方、フリーソフトウェアという呼称がある程度広まってるのも確かなので。
それを変更すると、せっかく啓蒙された人たちが混乱すると思います。
それならこの辺の折衷案で妥協するのがいいかな、とか。
一般名詞として社会に定着させるためには。 (スコア:3, すばらしい洞察)
なぜ「フリーソフト」「フリーウェア」と言う言葉が広まったのかについてさらに考えてみる必要があると思います。
「自由ソフトウェア」と言う言葉は、それ自体はGPLの精神を比較的よく表していると思うのですが、一般的な単語として使用するにはどうでしょうか?
GPLやオープンソースに詳しくない(あるいは何も知らない)一般ユーザは、別の印象を受けるのではないでしょうか?
それは、「自由」と言う言葉が持つ多くの意味とニュアンスから来ると思います。特にあまりのニュアンスの多さに、逆にあいまいなイメージしか持てず、そのためカタカナ英語(フリーソフト、フリーウェア等)のまま定着してしまったのではないでしょうか。
そして「自由ソフトウェア」と言う表現は、一般名詞として見るならば、「何」から「自由」なのかが直感的に見えない、と言うあいまいさ(不完全さ)を含んでいます。結果として、それは一般名詞としての定着を阻害する可能性につながります。
ソフトウェアの果てしない自由(語弊を招きかねない表現なので、好意的に解釈して下さい)を理想とした先人達の意思は、現在でも通じるもので、大いに尊重すべきだとは思います(偉そうで失礼)。が、一般名詞として定着を図ろうとするなら、発想の転換が必要なのかもしれません。
こうしたことを踏まえた上で、「自由ソフトウェア」として定着を図ろうとするならば、社会で一般名詞として受け入れられる可能性はあると思います。 従って、先のコメントの「GPLソフトウェア」や「非制限ソフトウェア」は、例えば選択肢の一つとしてあるのかもしれません。
/* 個人的には、「自由ソフトウェア」でもいいと思っているんですが。*/
Re:一般名詞として社会に定着させるためには。 (スコア:2, すばらしい洞察)
別に積極的に反論しようというわけではなくて,ほとんど同意できるのですが。
字面だけ見て勝手な解釈をする連中というのは,どの世界にも,いつの時代にも,一定量はいるわけです。 一昔前の「PDS」に至っては,字面すら見ずに, 誰かの無責任な解説を鵜呑みにして「無料ソフトウェア」==「PDS」という解釈がまかり通っていました。(「"public domain" って何?」と少しでも考えたことがあれば,でたらめな使い方はできないはず。)
そういう意味では,どんな名前をつけようと同じです。 「フリーソフトウェア」は, どちらかというと勝手な解釈が一定範囲で定着しつつあるぶん, 新しい意味を普及するのが困難で, 「自由ソフトウェア」は,手垢が付いていないぶん, 新しい意味を定着させやすいでしょう。
それから,「非○○ソフトウェア」のような, 否定的表現を含む名前はやめた方がいい。 否定的表現は聞くものに後ろ向きな感じを与えるので, 積極的・肯定的な名前を考えるべきです。 だいたい,「自分は何者か」を主張するのに, 「○○ではないものだ」というのでは, その時点で「○○」に負けていますよ。
共同説明責任付算符 (スコア:2, おもしろおかしい)
#ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
思いきって跳んでみませんか (スコア:2, 興味深い)
フリーにはいろいろ意味があってと言い訳をしないと誤解ばかり
発生しませんか。
意味がずれる、意味が微妙に違うかもしれませんが、
非制限ソフトウェア
非制約ソフトウェア
反制限ソフトウェア
汎利用ソフトウェア
というような感じではだめですか。こんな感じでもっと
いいものがあるかもしれませんが。
Re:思いきって跳んでみませんか (スコア:2, おもしろおかしい)
李 露星
「自由ソフトウェア」に一票 (スコア:2, 興味深い)
そのような立場からだと、使い古された
「フリーソフトウェア」という言葉は
既に定着してしまったイメージを振り払うのが困難。
だから、作為的に違う呼び方、
「自由ソフトウェア」にするのがいいと思っている。
#もしそれでもダメだったらまた別の名前…
#良くある手法。
# mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
賛成です。及びもう一つの発想 (スコア:2, 興味深い)
「自由ソフトウェア」は賛成です。「フリーソフトウェア」は「フリーソフト」と混同しやすいし。
アイデアとして、発想を転換し「平等ソフトウェア」または「等権ソフトウェア」にすれば如何ですか?「GPL Software」は、二次配布する人とされる人のソースへの権利の平等により、「該当ソフトを使用する自由」を確保するソフトウェアですから。
…よく考えるとGPL以外のFree Softwareには合わないかもしれませんが、RMSに意見聞きたいですね。
別のトピックでも書いたけど (スコア:2, 参考になる)
どのような単語を用いようと、あるいはどの言葉にどのような
(常識の範囲内の)解釈をつけようと好きずきだと思います。
要はその解釈を他人に押しつける意志は無いと言うことさえ明記
してあれば…
そのあたりをはっきりさせずに「~のみが~なのである!!」とか
大上段に構えてしまうと…
誤解したバカ(ワタシとか私とか)に噛みつかれてうっとうしいこ
とになるかもしれません(汗
件のfsij.orgのFAQも冒頭に「我々の考えるフリーソフトウェア
とは~」くらい書いておけばいいのに…
「自由(な)ソフトウェア」を推します。 (スコア:2, 興味深い)
…そーゆーなんとも厨な経験をしてる僕としては、「自由ソフトウェア」または「自由なソフトウェア」を推しますね。
「free」=「自由」と「free」=「無料」の違いの説明に要するコストよりも、「自由(な)ソフトウェア」に訳語を変更するコストの方が低いような気もしますし。
gy0
新聞にどうアピールするんでしょ (スコア:2, 興味深い)
自由なフリーソフトウェア (スコア:2, 参考になる)
フリーポリシーソフトウェアって言うのはどうでしょうか。ニュアンスとしては悪くないと思ったのですが。
Mc.N
公有ソフトウェア (スコア:2, 興味深い)
まだ出てないもので語感のよさそうなものを考えてみました。
GNU GPLって以前「GNU一般公有使用許諾書」と(確か)訳されていましたよね。そこからとりました。今は「GNU 一般公衆利用許諾契約書 [gnu.org]」と訳されていますが。
「自由ソフトウェア」もfree softwareの訳語として素直だとは思いますけど、意味が伝わりづらいような気もします。どうでしょう?
わかりやすく (スコア:1)
とでもしたら?言い出したらきりがない。
There is no spoon.
Re:わかりやすく (スコア:2, すばらしい洞察)
で、
"多くの言語では、自由の「フリー」と無料の「フリー」を二つの別の単語を使って表現し分けています。"
と言ってるくらいだから、わざわざ英語にあわせて「フリー」と言わなくても良いのではないかと思います。
というわけで「自由なソフトウェア」に一票。
Re:わかりやすく (スコア:1, すばらしい洞察)
元が誤解されやすい言葉ならば訳語も同じ誤解を招く言葉の方が翻訳としては忠実でしょう。
ここは「フリーソフトウェア」と訳して訳注を付けるのが、翻訳としては一番いいあり方なんじゃないかと思うのですが、どうでしょうか?
Re:わかりやすく (スコア:1, 参考になる)
でも、これの場合は、原文サイドが原語および翻訳後の「問題点」を
すでに認識していて、翻訳のさいにどうするのが望ましいか?までに
立ち行ったコメントをしているわけで、それを無視するのはどうか?とも思います。
あえて無視する権利が有るのかどうかは、俺はよく理解してない(し今日のところは関心も無い)のでコメントしませんが。
#ナニな喩えであるが、これは遺書だか遺言だかに似ていると思う。
#こちらも法的拘束力が有るのかどうかは知らないけど。
ただ、これから博物館送りにする言葉ならともかく、今も生きている
(少なくともgnu側は生かしたいと思っている)現役の言葉については、
間違いをそのまま導入したうえで訳注をつけるとかのマドロッコシイやりかたよりも、
よりすっきしたかたちにまとめるほうが、良いのかなとも思います。
そしてgnuはそれを具体的(^^;に既に提唱(かな)してるわけで。
free software (スコア:1)
Re:free software (スコア:2, すばらしい洞察)
安易に外国語をそのまま使いまわさず、対応する日本語を使う|作る姿勢を持ちたいものだ。
#セキュリティには保安という日本語訳があったのではないか?
#メンテナンスだと?それは保守というのだ。
char *A;
モータースポーツ部 [slashdot.jp]
あの党って…(オフトピック) (スコア:2, おもしろおかしい)
あの党の名前を英語に訳したら、「The Maintenance Party」になったりして。(笑)
vyama 「バグ取れワンワン」
「フリーソフトウェア」支持 (スコア:1)
freeを術語として理解する契機にもなりますし。
Re:「フリーソフトウェア」支持 (スコア:2, 興味深い)
そりゃ、「フリーソフトウェア」を知っている我々は使い分けできますが…
「シェアウェア」という言葉が広まったことを見ても、カタカナ言葉だと字面の意味をきちんと捉えないのが日本人の言語感覚だと思います。
#どの変がシェアか言ってみろってんだ>シェアウェア作家
それに、私の周りの(そこらへんの感覚の疎い)人々は、「フリーソフト」も「フリーウェア」も「フリーのやつ」もすべて無料ソフトウェアの意味で使っている気がします。
もっとも、私も日本語訳は「フリーソフトウェア」でいいと思います。意味がわかっていると素敵な言葉だと思いますし。音もいい。
その代わり、しつこいくらい訳注をつけて、「ここでいう『フリー』の意味は…」と念を押す。そのほうが読み手にも「フリー」という言葉の重さが伝わるんじゃないでしょうか。
#つまり現状維持派
Re:「フリーソフトウェア」支持 (スコア:2, 参考になる)
おそらく、本場アメリカでも一般のPC使用者の感覚で「Free」にGNUの掲げる意味を読みとっている人は少ないような…
説明された時に納得してもらえる確率は他言語圏よりは多いでしょうが。
どうせ説明の要がいるのならある程度地場のある「フリーソフトウェア」が良いと思います。
Re:「フリーソフトウェア」支持 (スコア:2, 参考になる)
そういや「シェアウェア作家になる方法」とかいう書籍がかつて有ったようですが(笑)
ユーザーとの間でなにをシェアしてるか?という考えかた自体を作者側がどんどん
自分に都合のよいように換えていってしまった結果(だよね)として、
今のなんとなく面白くない状況が産まれているんだと思えてなりません。
幸い(笑)なことに今では、無料だったり自由だったりなソフトを使って
フリー(どっちの意味にせよ)ソフト開発をぜんぶやるのは(たぶん昔以上に)容易ですし、
開発したものが(配布するなら)無料ソフトであることを強制したり
自由ソフトであることを強制したりする奴すら有るんで、
例の「価格に開発ツールの費用を転嫁します」系のゴタク(ぉ)の無効ぶりが際立ってきたかなーと。
#delphi無料版は無料ソフトを、kylix無料版は自由ソフトを、強制してますね。両者が兄弟ソフトであることを思うと微妙に面白い。
>本当に使い分けられているんでしょうか?
はっきり言っちゃえば、駄目でしょうね(T_T)
というのは、ここでいう意味の自由は、一般人には全然尊ばれてない(だろう)から。
口先で自由は大事だと言う奴はそりゃ無数に居るが、ほんとに自由(自分の目先の分以外の)を
大事に思ってる人間って、見たところ、そんなに多くないんだよね。
だから、
>「ここでいう『フリー』の意味は…」と念を押す。そのほうが読み手にも「フリー」という言葉の重さが伝わる
なまじ重さが伝わると、それゆえに却って「敬遠」する奴もきっと多かろうなあと、心配しています。
#だったらどうすれば状況が改善できるか、は、ちょっと判らないです…
Re:「フリーソフトウェア」支持 (スコア:2, 興味深い)
個人的には結局のところ現段階においてはマスコミをちゃんと
教育できないかぎりどんな名前を付けても一緒な気がします。
マスコミが「無料!」と騒ぎたてればそれ以上の印象は
持たれないでしょう。特に人間第1印象に縛られ易いので、
初心者向けをうたうアヤシイ雑誌がそんなこと書いちゃうのを
避けるなんらかの努力が必要になってくる気がします。
そんなわけで僕はむしろ不断の啓蒙活動が必要かと思います。
新規参入者はいつでも居るわけですから。
どのような層を想定してらっしゃるのかがわからんので
層が違ってたら全く的はずれですが。
#例えば自分で調べないで自分の印象だけで
#物事決めつけるアホはいらんと言われれば
#その通りです。
結局、僕は名前そのものよりも啓蒙活動重視で、
それならば最もコストの安い「フリーソフトウェア」と
いう考えです。
#間違ったイメージを払拭するコストの方が高いかな?
Kiyotan
関係ないけど、 (スコア:1, 興味深い)
“一部で大変不興を買っている”
と2回も引いたら、brake-handle さんに対する私怨のようなに感じられてしまってちょっと残念ナリ。そうでなくても Free Soft に関わっている、つまり政治活動を行っている人たちは強くあらねばいけないのに。
# それは考え過ぎかな?
私は 自由なソフトウェア でイイと思います。
Re:関係ないけど、 (スコア:1)
# プレビューでも確認した覚えがあるので、編集者の方が間違えたのかな?
mhatta was here
Re:関係ないけど、 (スコア:1)
Re:関係ないけど、 (スコア:1)
# チャットみたいだな(笑)
mhatta was here
Re:関係ないけど、 (スコア:1)
未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1)
「フリー」にどんな意味を持たせるかは、ライセンスが決めること。しからば、そのライセンス名を冠するのが一番誤解がない。「GPLedソフトウェア」とかね。
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:2, 興味深い)
つまり。「このソフトウェアはフリーで使用できます。フリーとは無料という意味です。」というライセンスがあったとして、それはフリーソフトウェアということですか?
そうですね、一般名詞の "free software" の話ならそのとおりでしょう。でも今問題にしているのは固有名詞の "Free Software" なのだから、的外れもいいところ。
Free Software を提起した GNU でも、フリーソフトウェアの定義を挙げておいて、各ライセンスがそれに適合するかどうかでフリーソフトウェアかそうでないかを分類しています。
http://www.gnu.org/philosophy/free-sw.ja.html [gnu.org]
>しからば、そのライセンス名を冠するのが一番誤解がない。「GPLedソフトウェア」とかね。
いうまでもないと思うんだけど、GPLライセンスで公布されているソフトウェアかどうかということを言いたいんじゃないのです。
Free Software は GPLed Software よりも一段階抽象的な概念ね。同レベルのものとして論じてると本質がつかめないでしょう。
複数の(まだ存在しないものも含めて)ライセンスに共通して存在する概念のことを指すことばを探しているのです。
-- wanna be the biggest dreamer
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1, 興味深い)
そういうものを探しているのであれば、あきらめた方が身のためです。というのは、現実には人間がライセンスをいくらでも考えることができますし、それに沿ってソフトウェアを配布することもできてしまいます。一方、言葉というのは人間の行動に何らかの制限をかける作用があります。したがって、何か(GNUが字面でいうところの)Free Softwareの基準を決めたとしても、それが未来永劫あらゆるライセンスに対して適用可能か、意味があるのかは全く持って分かりません。
(GNUが字面でいうところの)Free Softwareをどうしても考えたいなら、歴史的な評価に基づき、過去のライセンスを分類する方法に走るしか、実のある結果を得ることはできないでしょう。もっとも、上述の理由により、その結果がこれからのソフトウェアのあり方を示唆してくれる(実世界の企業や個人はこれを求めている)保証はありません。
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:1)
mhatta was here
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:2, 興味深い)
だから、freeという言葉を英語で使ったのがそもそもの間違いなんですよ。freeの意味に起因する問題は英語でも実際に起きています。自分たちでもよく分からない言葉を作ってしまったもんだから、そのままで訳せないのはむしろ当然です。
Re:未定義語を使うから混乱するわけで (スコア:2, 興味深い)
正直に言わせてもらうと、free softwareなるものが「自由」を名乗ることに違和感を感じることも、ままありまして…。
(あくまで個人的な感覚で、ですけど)
「自由」ってのは確かに耳当たりのいい言葉ですが、free softwareの束縛に「不自由」を感じている人は、私以外にも多少はいるんじゃないでしょうか。
まあ、私はPDSで十分だし、free softwareと関ることも少ないんで、こんなことを言う資格はないのかもしれませんけど。
自由ソフト (スコア:1)
タイミングがつかめず流しちゃいましたが、リバティーソフトウェア [srad.jp]ならぬ Libre Software って言い方はありますね。いまいち定着してないけれど。
あとは何だろ、ギリシア語あたりからもらってきますか?
「自由」は仏教語らしいんで、サンスクリットって手もあるな。
-- wanna be the biggest dreamer
オープンソースが定着しつつあるので (スコア:1, 余計なもの)
okome
Re:オープンソースが定着しつつあるので (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:男は黙って(オフトピ) (スコア:3, おもしろおかしい)
そういえば昔はソフトを公開する時はPDSとしてたなぁ。
# もちろん Public Domain Software ではありません。
# 配布条件によって変わりますが
# ・Public Distributing Software
# ・Protected Distributing Software
# ・Private Distributing Software
# としてました :-)
Re:男は黙って (スコア:1)
あえて使うのならともかく、フリーソフトやフリーソフトウェアのことを PDS と呼ぶ誤用は、もう10年以上も前に絶滅したと思っていたのですが、こんなところで見かけようとは...
それとも、ネタでしょうか?
Re:男は黙って (スコア:1)
つまりネタ(笑)。
勝手な解説ですが。
Re:好きにすれば? (スコア:1, おもしろおかしい)
悪くないかも(w
Re:好きにすれば? (スコア:2, 興味深い)
どうせならこっちのほうが(w