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1.先進国においては、失業率は主に金融政策によって決定される 2.先進国においては、経済に占める貿易の割合は1割程度 3.国際分業は参加国すべてのGDPを増加させる 4.変動為替相場のおかげで、全くとりえのない国も国際分業に参加できる。
このあたりを押さえておけば、この調査が妥当な結果だとわかるはずだし、 空洞化云々の警鐘に釣られることもなくなるはず。 興味のある方は
>完全に日銀の統制ができない 管理通貨制度下の貨幣価値は、全く人為的に決定されます。 日銀の統制が効かないのであれば、一体誰の手によって決定されているんですか? うちゅーじんとか、かみさまとかですか?
それと、日銀が公定歩合を操作できてないことと、 金融政策によって失業率が決まることは、 必ずしも背反でないような気がするのですが。 やっぱりうちゅーけいざいがくってしげきてきですね!
>統計自体は合っているが問題は実態のない為替取引(マネーゲーム)なんで。 これを持ち出してくる意図が良くわかりません。
>帝国主義的搾取って言
今回の co2 さんと economic animal さんの議論ですが、私の理解できた範囲では、economic animal さんが正しいです。すべてを指摘することは能力的にできませんが、たとえば、
流動性の罠とは、金融政策が無意味という主張ではありません。本来有効なはずの金利引下げも、その実行があまりにも遅れると、効果がなくなってしまうというものです。金利をゼロにまで下げても、景気が回復しないので、今度はインフレ・ターゲティン
>過去の事例の客観的な事実 私もco2氏も、ソースなんてこれっぽちも出してないような気がしますが。
あと、野口氏が実証研究したって話も聞きません。
まあ、ぜんぜんソース出さないのは気が引けるので、 googleでオークン法則を検索。 [google.co.jp]
オークン法則ってのはインフレ率と失業率の変化率に相関性があるかもよっていう法則。 変動為替制を採用してる国ではインフレ率は金融政策で決定できるので、 失業率は金融政策で決定できる、というわけ。
>オークン法則 つかえそうな物は何でも使ってみて損はないんじゃない? どうせ何もしなかったら失業は解決しないんだし。
金融政策で特定分野の失業率は調整できないけど、 > 非農業分野での失業者のうち海外アウトソーシングが原因で >31日以上の失業を経験したのは約2%未満に過ぎないとのこと。 というのが元記事だったから、経済学的に妥当な結果だよってレスしたんだけど。IT限定の調査ではないようだったから。
「全体の失業率を増やせばプログラマの需要が上がる」はちょっと意味不明だけど、 「失業率が低下している状況なら、失業率が上昇している状況よりも、 解雇されたプログラマが(同業種、他業種問わずに) 再就職するのが容易になる可能性が高い。」 くらいは言えるかもね。
>この場合のインフレはスタグフレーション(景気後退とインフレの並存)状況での説明の一つでね。 >金融引締政策→なのにインフレが継続っていう理屈に合わない状況での理論の一つ。
あれ、#570434でACが書いてる [srad.jp]ように、オークン法則って単なる経験則じゃなかったっけ。 実証研究はいろいろあるみたいで、結構当てはまりがいい [tohoku.ac.jp]から、 スタグフレーション限定とか、デフレじゃ効かないとか、 そういうものじゃないですよ。
長期的には、自然失業率仮説は成り立つんじゃないでしょうか。 短期的には、賃金や価格の硬直性が働くので、成り立たないでしょう。 ここで、金融政策が有効である可能性が出てくるわけで。
また、この場合の長期ってどんな期間を想定してます? それによって結論も変わってきます。
>当たり前でしょう。景気(実質GDP)と失業率には関係があるよ。だから、そういう当たり前の経験則が、 フィリップス曲線やらオークン法則じゃないんですか? 確かに現在ではモデルも開発されてるけど、それこそ後付でしょ?
>「『長期的』には皆が死んでいる」 やっぱりそうですよね。 ものすごく長い期間、同じ政策を採り続ければ、 自然失業率仮説やら貨幣の中立性やらのおかげで、 いつかはデフレも終わって定常状態に戻りますが、 そのころには国民なんていなくなってると言う・・・・・・
>「冷静(cool)な頭脳と暖かい(ウォーム)ハート」 耳が痛いです。精進します。
>正確に言うとフィリップス曲線に関しては若干違う 勉強になります。
>自然失業率仮説 「現在の失業率を正しいとする」仮説ではなかったと思いますが。 「経済なんてほっときゃあるべき失業率になるだろ」とかいう、 無責任極まりない仮説だったかと。
>それこそ「長期的」には旨く説明できる理論と対抗政策が出てく るかも知れんね。 >だから経済学はあるのだと考えてます。 まったくです。 こうして数日間論争しただけでも、浅学な私にとっては多くの収穫がありました。 (逆にco2氏にはあまり収穫がなかったかもしれません。) 世の中には有能な経済学者がたくさんいますから、 これからも経済学は発展して行けると思います。
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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs
うちゅーじんとせんそうでもはじめましょうか? (スコア:4, 参考になる)
1.先進国においては、失業率は主に金融政策によって決定される
2.先進国においては、経済に占める貿易の割合は1割程度
3.国際分業は参加国すべてのGDPを増加させる
4.変動為替相場のおかげで、全くとりえのない国も国際分業に参加できる。
このあたりを押さえておけば、この調査が妥当な結果だとわかるはずだし、
空洞化云々の警鐘に釣られることもなくなるはず。
興味のある方は
Re:うちゅーじんとせんそうでもはじめましょうか? (スコア:4, すばらしい洞察)
「国際経済学」的にちょっと酷い。間違いが多すぎるようです。
>1.先進国においては、失業率は主に金融政策によって決定される
日本の公定歩合いくらですか? 完全に日銀の統制ができない。
未だに古典的な「流動性の罠」状態です。
>2.先進国においては、経済に占める貿易の割合は1割程度
統計自体は合っているが問題は実態のない為替取引(マネーゲーム)なんで。
>3.国際分業は参加国すべてのGDPを増加させる
帝国主義的搾取って言葉、国際経済学の教科書にな
co2masato
さっそくうちゅーじんのかたにおこしいただいたようで (スコア:-1, 余計なもの)
>完全に日銀の統制ができない
管理通貨制度下の貨幣価値は、全く人為的に決定されます。
日銀の統制が効かないのであれば、一体誰の手によって決定されているんですか?
うちゅーじんとか、かみさまとかですか?
それと、日銀が公定歩合を操作できてないことと、
金融政策によって失業率が決まることは、
必ずしも背反でないような気がするのですが。
やっぱりうちゅーけいざいがくってしげきてきですね!
>統計自体は合っているが問題は実態のない為替取引(マネーゲーム)なんで。
これを持ち出してくる意図が良くわかりません。
>帝国主義的搾取って言
うちゅーじんよりド素人さんへ (スコア:3, 参考になる)
>それと、日銀が公定歩合を操作できてないことと、
>金融政策によって失業率が決まることは、
>必ずしも背反でないような気がするのですが。
デフレまたは恐慌時には公定歩合等の金融政策によって対策ができないことを
「流動性の罠(または流動性トラップ)」といいます。グルーグマンのコラムにもあるので勉強してね。あと失業率はむしろ財政政策(公共投資等によるマネーサプライ)に関係しますが
いまは土建屋と銀行の借金返済に使われて(景気浮揚)乗数効果がでてきません。
>>統計自体は合っているが問
co2masato
優秀な人が間違えるというパターン (スコア:0)
今回の co2 さんと economic animal さんの議論ですが、私の理解できた範囲では、economic animal さんが正しいです。すべてを指摘することは能力的にできませんが、たとえば、
流動性の罠とは、金融政策が無意味という主張ではありません。本来有効なはずの金利引下げも、その実行があまりにも遅れると、効果がなくなってしまうというものです。金利をゼロにまで下げても、景気が回復しないので、今度はインフレ・ターゲティン
知ったかぶりの典型。 (スコア:0)
いやいや、お勉強してるじゃないですか。自分の読んだ物が世の中の全てだと信じ切っている人の典型でしょう。
経済学を数学と同列視することの意味を分かっているのでしょうか。自然学である数学と、人間の経済活動を研究する学問が同じだと?もし、人間の行動が全て数字で規定することが可能になったら、同列に扱うことが出来るようになるでしょうが・・・。
現在の経済学は、歴史学と同じように、過去の事例を研究して、各自が納得できる理由と、理論を考えて、こうすべきだと主張している段階でしかありません。ですから、今の主流(あるかどうか微妙ですが)の主張が外れたときには、今の少数派の人が、「私の言った通りだろう?」と、訳知り顔で、先生と呼ばれるようになるわけです(^^;
co2さんは、その辺を良く理解しているようで、過去の事例の客観的な事実のみを良く把握しているようです。起こった事実と、それについての考察を区別しないと、economic animalさんみたいに、他人の主張まで鵜呑みにしてしまうのでしょう。それこそ証明などできもしないことを定理だとか言う愚直な人間になってしまいます。多くの場合、こういうタイプは、例外的、突発的な事例にまで、「原則」や「理論」を求め、根本的な大局を見逃すという罠にはまりがちです。野口 悠紀雄氏は、そういった人から見れば、とんでもない人物でしょう(^^;根本的なところ以外は切り捨てるタイプですからね。
経済学の原則なんてそれほど多くはありません。当たり前だと思っていたことが来年には変わってるでしょう。最低限の真理は、人間は欲深い生き物だという事だけでしょう。
経済学の対象は人間ですからね。その点、純粋な経済学者より経済に詳しい心理学者の言うことの方がある意味信用できるかもしれません(^^
#570095さん、お勉強も結構ですが、誰かの主張に沿っているかどうかより、まず、過去に何が起こったのか、理屈を抜きに客観的な事実だけ抜き出してみるのも良いかもしれませんよ。経済学というより経済史になってしまいますが、そこら辺をきちんと押さえないと、無理矢理、理屈に過去の事実を押しはめる結果になりますよ。
流動性の罠もアジア通貨危機も外資についても、まったく理解していないように感じます。どこぞの主張だけは知っているみたいですが。ロシアのマフィア経済にしても、実態は健全だなどと本気で思ってますか?もともと把握することすら困難なのに、良くそんな主張を信じることができますね。私ならどんな数字を出されても信じませんが・・・。そりゃあ、把握される程度の部分は健全でしょうよ。
Re:知ったかぶりの典型。 (スコア:1)
>過去の事例の客観的な事実
私もco2氏も、ソースなんてこれっぽちも出してないような気がしますが。
あと、野口氏が実証研究したって話も聞きません。
まあ、ぜんぜんソース出さないのは気が引けるので、
googleでオークン法則を検索。 [google.co.jp]
オークン法則ってのはインフレ率と失業率の変化率に相関性があるかもよっていう法則。
変動為替制を採用してる国ではインフレ率は金融政策で決定できるので、
失業率は金融政策で決定できる、というわけ。
Re:やっぱり知ったかぶり? (スコア:0)
>オークン法則ってのはインフレ率と失業率の変化率に相関性があるかもよっていう法則。
>変動為替制を採用してる国ではインフレ率は金融政策で決定できるので、
>失業率は金融政策で決定できる、というわけ。
「というわけ」じゃねーだろ(笑)。
オークン法則ってのは、はっきり言えば「経験則」(笑)。
でも理論値だけでは実政策に完全に適用できないから、過去の
データ上なんとなくそーなってる=よく分からんが何かしらの
法則があるってのを「あえて仮定して」利用しているわけで。
別にオークン法則が使えてるから「失業率は金融政策で決
Re:やっぱり知ったかぶり? (スコア:1)
>オークン法則
つかえそうな物は何でも使ってみて損はないんじゃない?
どうせ何もしなかったら失業は解決しないんだし。
金融政策で特定分野の失業率は調整できないけど、
> 非農業分野での失業者のうち海外アウトソーシングが原因で
>31日以上の失業を経験したのは約2%未満に過ぎないとのこと。
というのが元記事だったから、経済学的に妥当な結果だよってレスしたんだけど。
IT限定の調査ではないようだったから。
「全体の失業率を増やせばプログラマの需要が上がる」はちょっと意味不明だけど、
「失業率が低下している状況なら、失業率が上昇している状況よりも、
解雇されたプログラマが(同業種、他業種問わずに)
再就職するのが容易になる可能性が高い。」
くらいは言えるかもね。
やっと判った、だがそれは無理-Re:知ったかぶりの典 (スコア:1)
>オークン法則ってのはインフレ率と失業率の変化率に相関性があるかもよっていう法則。
>変動為替制を採用してる国ではインフレ率は金融政策で決定できるので、
>失業率は金融政策で決定できる、というわけ。
ちょっと待った。
この場合のインフレはスタグフレーション(景気後退とインフレの並存)状況での説明の一つでね。
金融引締政策→なのにインフレが継続っていう理屈に合わない状況での理論の一つ。
実証研究としては生産(供給)曲線(金融政策ではないよ)を元に検証をしてますし
現在みたいにデフレでの「流動性トラップ」の下で適用できる理論でもない。
まさに空理空論です。
co2masato
ご参考まで-Re:知ったかぶりの典型。 (スコア:1)
フィリップス曲線-インフレ(名目賃金上昇)率と失業率との間のトレードオフ(逆相関)や
マネタリストの理論による自然失業率仮説(貨幣錯覚が生じない長期のフィ
リップス曲線は垂直。つまり、失業率は、経済の状態に関わらず、一定である。
もっとはっきり云うと失業率が長期的には一定の値をとる。)
あたりをeconomic animalさんに論じて欲しかったですね。
小生としては古典的かつ受け入れがたい理論ではありますが、
まだ完全に否定されていない。
co2masato
Re:やっと判った、だがそれは無理-Re:知ったかぶりの (スコア:1)
>この場合のインフレはスタグフレーション(景気後退とインフレの並存)状況での説明の一つでね。
>金融引締政策→なのにインフレが継続っていう理屈に合わない状況での理論の一つ。
あれ、#570434でACが書いてる [srad.jp]ように、オークン法則って単なる経験則じゃなかったっけ。
実証研究はいろいろあるみたいで、結構当てはまりがいい [tohoku.ac.jp]から、
スタグフレーション限定とか、デフレじゃ効かないとか、
そういうものじゃないですよ。
では、知ったかぶりついでに。 (スコア:1)
長期的には、自然失業率仮説は成り立つんじゃないでしょうか。
短期的には、賃金や価格の硬直性が働くので、成り立たないでしょう。
ここで、金融政策が有効である可能性が出てくるわけで。
また、この場合の長期ってどんな期間を想定してます?
それによって結論も変わってきます。
Re:では、知ったかぶりついでに。 (スコア:1)
小生が(昔は多くが)学んでいた言葉を思い出します。
ケインズの言葉で古典派を批判する際、経済学の「長期」とは
「『長期的』には皆が死んでいる」状態のことです。
今のエコノミストには
「冷静(cool)な頭脳と暖かい(ウォーム)ハート」は
望むべきもないでしょう。
co2masato
Re:やっと判った、だがそれは無理-Re:知ったかぶりの (スコア:1)
経験則、あるいは仮説に対して経済学では検証を行います。
通常、実験できませんので経済統計による数値に統計学の検証を行うわけです。
この際、仮説には経済モデルを理論上、設定します。
決して史学ばかりではないのですよ。もうちょっと謙虚にならねば、特にリンク先は....
>実質GDPの変化 (実質GDP成長率) と失業率の変化のあいだには統計的に直線
当たり前でしょう。景気(実質GDP)と失業率には関係があるよ。
それをオ-クン法則使うたぁひどい理屈だね。
co2masato
Re:やっと判った、だがそれは無理-Re:知ったかぶりの (スコア:1)
>当たり前でしょう。景気(実質GDP)と失業率には関係があるよ。
だから、そういう当たり前の経験則が、
フィリップス曲線やらオークン法則じゃないんですか?
確かに現在ではモデルも開発されてるけど、それこそ後付でしょ?
Re:では、知ったかぶりついでに。 (スコア:1)
>「『長期的』には皆が死んでいる」
やっぱりそうですよね。
ものすごく長い期間、同じ政策を採り続ければ、
自然失業率仮説やら貨幣の中立性やらのおかげで、
いつかはデフレも終わって定常状態に戻りますが、
そのころには国民なんていなくなってると言う・・・・・・
>「冷静(cool)な頭脳と暖かい(ウォーム)ハート」
耳が痛いです。精進します。
Re:やっと判った、だがそれは無理-Re:知ったかぶりの (スコア:1)
正確に言うとフィリップス曲線に関しては若干違う。
ケインズ理論で説明ができない現象を統計学的に検証した理論です。
つまりインフレと失業率の抑制にはトレードオフがあるという説明ね。
今とは全く違う時期の話だけどね。
でも、「流動性トラップ」だって教科書の話であって、現実に起こるとは思わなかったしさ(笑
もっというと自然失業率仮説も現在の失業率が「長期的」には正しいと言われたって、問題の解決にはならない。
ま、「恐慌」だって「資本主義に必然の矛盾であり、現象的には金融恐慌を伴う」(宇野さんだったかな?)
だったんだから
それこそ「長期的」には旨く説明できる理論と対抗政策が出てくるかも知れんね。
だから経済学はあるのだと考えてます。
co2masato
Re:やっと判った、だがそれは無理 (スコア:1)
>正確に言うとフィリップス曲線に関しては若干違う
勉強になります。
>自然失業率仮説
「現在の失業率を正しいとする」仮説ではなかったと思いますが。
「経済なんてほっときゃあるべき失業率になるだろ」とかいう、
無責任極まりない仮説だったかと。
>それこそ「長期的」には旨く説明できる理論と対抗政策が出てく るかも知れんね。
>だから経済学はあるのだと考えてます。
まったくです。
こうして数日間論争しただけでも、浅学な私にとっては多くの収穫がありました。
(逆にco2氏にはあまり収穫がなかったかもしれません。)
世の中には有能な経済学者がたくさんいますから、
これからも経済学は発展して行けると思います。