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192.168.0.1は、私が使っている IPアドレスですので勝手に使わないでください --- ある通りすがり
発熱の理由 (スコア:0)
この疑問を解いてくれなくちゃ、いくらこの実験は疑わしいと言われても、その言葉が信用できない。
#このブログで引用されてた反応式によれば、4.6*10^17個くらいの13Cが12Cから核融合で発生すれば、240kJくらいの熱量が発生するらしい。
#系に投入された12Cの量は4.7*10^21個くらいなので、0.01%の12Cが核融合することになる。13Cは1%ほど増えることになる。
#Nも出来ているということなので、核融合した12Cはもっと多いだろう。
#核融合が起こっていれば、ね。
Re:発熱の理由 (スコア:4, 参考になる)
まず第一に、実験装置のセットアップが精密な実験を行うという観点からみれば
論外なレベルのような。通常こういった熱量測定の場合、加熱に要するエネルギー
を直接制御する事で与える熱量を規定し、さらに装置自体を断熱の良いもので隔離
して温度を測定することで発生/吸収した熱量を求めます。また同時に対象試料を
用意し、何かの条件一つだけを変えることで測定しようとしている現象が起こら
ないようにし、それとの差分をとることとなります。
が、今回の実験は(と言っても詳細な記録が提出されていないので、数少ない
伝聞/発表資料のみからの判断となりますが)、まず加熱の停止を単純に
「○○度に達したらヒーターOFF」ということでやっていますが、この場合、
加熱部位と測温部位とが離れている、またヒーターは安全のため断熱材や絶縁体で
囲まれているため熱伝導が悪く、急激な加熱を行うと測温部の温度<熱源の温度、
となり、ヒーターを切った後も温度が上がり続けます。
(いわゆるオーバーシュート。構造にもよりますが、10-20分とかかなり長時間に
わたってじわじわ温度が上がり続けることもあります)
また、触媒として(白金はともかく)硫黄を加えているのも気になるところ。
硫黄は不飽和結合や鉄等と反応しますので、余計な反応が混ざる危険性が高い。
本当に触媒的に働いているならば、それを示すために硫黄が反応していないことを
示さんといかんのですが(とりあえず加えた量がわからないんで問題になる量か
どうかも不明)
まあとにかく、「それだけセンセーショナルなことを本当に信じてもらいたいんなら
もうちょっとまともに実験しろよ」、という感じです。
13CやNに関しては「たくさん出てきた」と言っているものの出てきた
量や検出方法がわからなかったので保留。きちんとした対照実験で比較しているなら
いいんですが、そうでないと用いた器具やガス・試薬からのコンタミもあり得ない
話じゃない(っても出てきた量とかがわからんのでここでは議論できませんが)ので。