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ぬぅ。もにょる。なんか、もにょる。どれくらいもにょるか、つうと、お気に入りのカリカリを、不注意で水かけてふやかされてしまった、ぐらいにもにょる。口ん中がべちょべちょになって、食感悪いでしょお、みたいな。
死亡率7%の病気に罹った患者さんを40人集めたら、必ず2人ぐらいの人が亡くなるのか? というと、答えは「否」なんだな。
ちょっと例え話に逃げる。0から99までの目が出る100面さいころを使って、道行く人々を捕まえて、試験をすると仮定する。7未満の目(0,1,2,3,4,5,6)が出たら合格。ごほうびに、煮干が一尾もらえる。7以上の目がでたら、失格。
この試験の合格率は、きっちり7%(7/100)だ。被験者を15人集めてくれば、その中の一人の人は合格すると期待できる。こんな感じね。7/100 * 15 = 105/100 (≒ 1)
さて、実施。15人の人を捕まえてきて、さいころを振ってもらう。ところが! みんな7以上の目を出しおった!!この街の人々は、クオリティ低いんだろうか?
ちころで、話が脇にそれるけど、統計とか確率って、発生するモノゴトを予言するモノじゃないし、発生したモノゴトに、きっちり説明を付けてくれるモノでもない。例えば、ランダムなさいころが10回連続して1の目を出したとか、屑債券のメッキが剥げて、世界経済ガタガタとか、ほりえもんがパクられて、有罪判決受けちゃったとかゆうような想定の範囲外な出来事に対して、一つの言葉しか送る事ができない。
「ま、そんなコトもあらぁな」
現実の前に、数式は無力だ。せいぜい、そんな事が発生する確率は何%です、みたいなコトを言うのが関の山。確率なら、全ての事象の数と、「そんな事」を含む事象の数を数え上げることが出来たら、割り算ひとつで出せるからな!
でも、それだけだとカッチョ悪いんで、いろいろとやるワケだ。いろいろの中には「χ^2判定(カイのにじょうはんてい)」というのがある。これはモノゴトの『そんなコトもあらぁなっぷり』を判定してくれる数式だ。この数式の結果が、ある程度小さな値になったら、「そんな時代もあったけど、いつか笑える日も来るさ」と、慰めてもらえる。
でも、基準より大きな値が出たら、何かがオカシイ。ズルしてる奴がいるのかもしれなし、バックに巨大な権力が蠢いているのかも。ひょっとしたら、測定方法そのものを間違えている、とか?
さて、にぼしゲッターが居なかったという、由々しき事態を、カイの二乗判定にかけてみる。
まずは、結果を数表にまとめてみる。 実現値 期待値 差合格 0 1 -1失格 15 14 1
これをχ^2の公式に当てはめる。χ^2 = Σ (差の二乗)/期待値 = 1/1 + 1/14 = 1.07
これは、合格するか、しないかというテストなので、自由度は1。自由度1で、危険率5%のχ^2の値は、適当な数表を見てくれたら分かるけど、3.84。
χ^2値は、数表の値に全然達していないので、「こまけえこたぁいいんだよ」のAAを貼っていいレベル。そんなことがあっても、全然おかしくないよ、この街の人たちが、クオリティ低いとは断定できないよ、と。
もし、逆に、全員合格していたら、どうか? 実現値 期待値 差合格 15 1 14失格 0 14 -14χ^2 = 196 + 14 = 210
もう、怪しいとかいう段階じゃない。不当に煮干をせしめる「にぼしゲット団」の暗躍を警戒すべき。ヒマなヒトは、表計算ソフトとかで遊んでみるといいと思うけど、このテストだと、3人ぐらいの合格者が出るあたりから、「にぼしゲット団」の影がちらつき始める。期待値を1人とするのか、1.05とするのかの違いとかも、見比べてみるといいと思うからな!
さて、捕まえてくる被験者の数を40人に増やしたら、その上で、合格者が一人も居なかったら、どうなるか?ぎりセーフで、そんなこともあらぁなレベルに収まっているんだな。
そろそろ、ふざけた例え話はやめようか。死亡率7%の病気に罹った患者さんを40人集めても、全員生存ってことはありうる。他の人が指摘するように、他の要因によってアメリカでの死亡例が無い説明はつくと思うけど。でも、同じコンディションでも、そういう結果になる可能性はある。
勝手な想像ですが、メキシコの方はインフルエンザと判断しタミフルを飲ませるのが遅いのでは?タミフルは発症から48時間以内に投与しないと意味ないらしいのでBBC Newsの投稿欄 [hatena.ne.jp]を軽く読んだ感じだと、肺炎を併発するまで放っておくと亡くなる方が多いみたいだし
最初の爆心地と目されるメキシコ南東部の養豚場では衛生問題を巡って揉めていた [nifty.com]と言う報道もありましたし、実際の感染爆発がここではなくメキシコシティであるということで、これはあくまでも憶測の域を出ませんが、件の養豚場やメキシコシティのスラム街のように(メキシコは貧富の差・特に先住民の貧困状況が極めて悪く、それ自体が内戦を産みだし [barairo.net]、メキシコシティには職と食べ物を求めて来た人たちによるスラムが多数ある)公衆衛生が元から劣悪な地域で他の疾病による死者と見分けがつけられない内に豚→人の感染者が多数出て、その大半はこのウィルスをやりすごしたものの人体の中で変異を続けて人→人に感染して強い症状を発するようになり、感染爆発を起こした。
メキシコの医療当局の認知が遅すぎて感染爆発を食い止めるための隔離や投薬が著しく遅れているために爆発を制御できなかったのもありますが、それすらメキシコシティでの最初の感染爆発がスラムを中心に起きたと考えると辻褄があいます。
# スラムは見捨てられた人々が集まり、キリスト教などの慈善以外での医療となると非常に貧困ですので<これはどこの国も一緒ですが
>勝手な想像ですが、メキシコの方はインフルエンザと判断しタミフルを飲ませるのが遅いのでは?
日本のように万人が熱発後48時間以内に医療機関を受診してタミフルが出てくる国、というほうが珍しいかと。タミフルはパンデミック専用で、一般医療機関(開業医等)での処方をしていない国、なんてのもあれば、低額の医療費で受診できる医療機関は受診まちが長くて…という国も。
日本でも、保険未加入で、受診すると10000円近く窓口で支払わなければならないとすると、発熱と関節痛だけで48時間以内に受診する人は少ないかもしれません。
タミフル1カプセルの日本国内の薬価は363.7円 [tamiflu-j.com]。メキシコの平均月収は44400円 [777money.com]。
今の時点で考えられることとしては……
1) メキシコではとりあえず死亡や重症の例から調べていて軽症の例の把握までは手が回っていないので,死亡率の分母が過小評価されている。2) メキシコにおいて,感染力の異なる別の病原体によって,インフルエンザ患者の二次感染が引き起こされている。
とかとか。
同じ病原体だが重症例が存在する。というのもあります。例)黄熱 [wikipedia.org]
健康だから妊娠するんじゃないの?健全と間違えてない?
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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア
致死率7%なら (スコア:1, 参考になる)
Re:致死率7%なら (スコア:4, 参考になる)
ぬぅ。もにょる。なんか、もにょる。
どれくらいもにょるか、つうと、お気に入りのカリカリを、
不注意で水かけてふやかされてしまった、ぐらいにもにょる。
口ん中がべちょべちょになって、食感悪いでしょお、みたいな。
死亡率7%の病気に罹った患者さんを40人集めたら、
必ず2人ぐらいの人が亡くなるのか? というと、答えは「否」なんだな。
ちょっと例え話に逃げる。
0から99までの目が出る100面さいころを使って、
道行く人々を捕まえて、試験をすると仮定する。
7未満の目(0,1,2,3,4,5,6)が出たら合格。ごほうびに、煮干が一尾もらえる。
7以上の目がでたら、失格。
この試験の合格率は、きっちり7%(7/100)だ。
被験者を15人集めてくれば、
その中の一人の人は合格すると期待できる。こんな感じね。
7/100 * 15 = 105/100 (≒ 1)
さて、実施。15人の人を捕まえてきて、さいころを振ってもらう。
ところが! みんな7以上の目を出しおった!!
この街の人々は、クオリティ低いんだろうか?
ちころで、話が脇にそれるけど、統計とか確率って、
発生するモノゴトを予言するモノじゃないし、
発生したモノゴトに、きっちり説明を付けてくれるモノでもない。
例えば、ランダムなさいころが10回連続して1の目を出したとか、
屑債券のメッキが剥げて、世界経済ガタガタとか、
ほりえもんがパクられて、有罪判決受けちゃったとかゆうような
想定の範囲外な出来事に対して、一つの言葉しか送る事ができない。
「ま、そんなコトもあらぁな」
現実の前に、数式は無力だ。
せいぜい、そんな事が発生する確率は何%です、みたいなコトを言うのが関の山。
確率なら、全ての事象の数と、「そんな事」を含む事象の数を
数え上げることが出来たら、割り算ひとつで出せるからな!
でも、それだけだとカッチョ悪いんで、いろいろとやるワケだ。
いろいろの中には「χ^2判定(カイのにじょうはんてい)」というのがある。
これはモノゴトの『そんなコトもあらぁなっぷり』を判定してくれる数式だ。
この数式の結果が、ある程度小さな値になったら、
「そんな時代もあったけど、いつか笑える日も来るさ」と、慰めてもらえる。
でも、基準より大きな値が出たら、何かがオカシイ。
ズルしてる奴がいるのかもしれなし、
バックに巨大な権力が蠢いているのかも。
ひょっとしたら、測定方法そのものを間違えている、とか?
さて、にぼしゲッターが居なかったという、由々しき事態を、
カイの二乗判定にかけてみる。
まずは、結果を数表にまとめてみる。
実現値 期待値 差
合格 0 1 -1
失格 15 14 1
これをχ^2の公式に当てはめる。
χ^2 = Σ (差の二乗)/期待値 = 1/1 + 1/14 = 1.07
これは、合格するか、しないかというテストなので、自由度は1。
自由度1で、危険率5%のχ^2の値は、
適当な数表を見てくれたら分かるけど、3.84。
χ^2値は、数表の値に全然達していないので、
「こまけえこたぁいいんだよ」のAAを貼っていいレベル。
そんなことがあっても、全然おかしくないよ、
この街の人たちが、クオリティ低いとは断定できないよ、と。
もし、逆に、全員合格していたら、どうか?
実現値 期待値 差
合格 15 1 14
失格 0 14 -14
χ^2 = 196 + 14 = 210
もう、怪しいとかいう段階じゃない。
不当に煮干をせしめる「にぼしゲット団」の暗躍を警戒すべき。
ヒマなヒトは、表計算ソフトとかで遊んでみるといいと思うけど、
このテストだと、3人ぐらいの合格者が出るあたりから、
「にぼしゲット団」の影がちらつき始める。
期待値を1人とするのか、1.05とするのかの違いとかも、
見比べてみるといいと思うからな!
さて、捕まえてくる被験者の数を40人に増やしたら、
その上で、合格者が一人も居なかったら、どうなるか?
ぎりセーフで、そんなこともあらぁなレベルに収まっているんだな。
そろそろ、ふざけた例え話はやめようか。
死亡率7%の病気に罹った患者さんを40人集めても、全員生存ってことはありうる。
他の人が指摘するように、他の要因によって
アメリカでの死亡例が無い説明はつくと思うけど。
でも、同じコンディションでも、そういう結果になる可能性はある。
Re:致死率7%なら (スコア:2)
勝手な想像ですが、メキシコの方はインフルエンザと判断しタミフルを飲ませるのが遅いのでは?
タミフルは発症から48時間以内に投与しないと意味ないらしいので
BBC Newsの投稿欄 [hatena.ne.jp]を軽く読んだ感じだと、肺炎を併発するまで放っておくと亡くなる方が多いみたいだし
脳味噌腐乱中…
Re:致死率7%なら (スコア:3, 参考になる)
次に薬が効かないのはもしかしたら偽物 [elsevier.com]も出回っているのかもしれません。Fake Tamiflu [bio-medicine.org]だけでなく、昨春は偽ヘパリンでこれは日本の会社も掴まされています[pdf [mhlw.go.jp]]。
貧困が影を落としてる(Re:致死率7%なら (スコア:2, すばらしい洞察)
最初の爆心地と目されるメキシコ南東部の養豚場では衛生問題を巡って揉めていた [nifty.com]と言う報道もありましたし、実際の感染爆発がここではなくメキシコシティであるということで、これはあくまでも憶測の域を出ませんが、
件の養豚場やメキシコシティのスラム街のように(メキシコは貧富の差・特に先住民の貧困状況が極めて悪く、それ自体が内戦を産みだし [barairo.net]、メキシコシティには職と食べ物を求めて来た人たちによるスラムが多数ある)公衆衛生が元から劣悪な地域で他の疾病による死者と見分けがつけられない内に豚→人の感染者が多数出て、その大半はこのウィルスをやりすごしたものの人体の中で変異を続けて人→人に感染して強い症状を発するようになり、感染爆発を起こした。
メキシコの医療当局の認知が遅すぎて感染爆発を食い止めるための隔離や投薬が著しく遅れているために爆発を制御できなかったのもありますが、それすらメキシコシティでの最初の感染爆発がスラムを中心に起きたと考えると辻褄があいます。
# スラムは見捨てられた人々が集まり、キリスト教などの慈善以外での医療となると非常に貧困ですので<これはどこの国も一緒ですが
先進国はおかねもち。 (スコア:2, 興味深い)
>勝手な想像ですが、メキシコの方はインフルエンザと判断しタミフルを飲ませるのが遅いのでは?
日本のように万人が熱発後48時間以内に医療機関を受診してタミフルが出てくる国、というほうが珍しいかと。
タミフルはパンデミック専用で、一般医療機関(開業医等)での処方をしていない国、なんてのもあれば、低額の医療費で受診できる医療機関は受診まちが長くて…という国も。
日本でも、保険未加入で、受診すると10000円近く窓口で支払わなければならないとすると、発熱と関節痛だけで48時間以内に受診する人は少ないかもしれません。
タミフル1カプセルの日本国内の薬価は363.7円 [tamiflu-j.com]。
メキシコの平均月収は44400円 [777money.com]。
Re:致死率7%なら (スコア:2)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090429-00000105-yom-sci
Re:致死率7%なら (スコア:1, 興味深い)
Re:致死率7%なら (スコア:1)
感染時期(メキシコの方が早い)、確定診断に要する時間(メキシコの方が長い)
の違いもあるので、有意差があったからどうだ、とは言えないと思います。
Re: (スコア:0)
今の時点で考えられることとしては……
1) メキシコではとりあえず死亡や重症の例から調べていて軽症の例の把握までは手が回っていないので,死亡率の分母が過小評価されている。
2) メキシコにおいて,感染力の異なる別の病原体によって,インフルエンザ患者の二次感染が引き起こされている。
とかとか。
Re: (スコア:0)
同じ病原体だが重症例が存在する。
というのもあります。
例)黄熱 [wikipedia.org]
出ちゃったじゃない (スコア:0)
もうちょっと(不謹慎ではあるが)増えないと病態がわからないんじゃない?
Re:出ちゃったじゃない (スコア:1)
メキシコで2週間程前に発症して命が危ないからと治療を
アメリカで受けさせようとして連れてこられた結果ですよ。
Re:出ちゃったじゃない (スコア:1)
健康だから妊娠するんじゃないの?
健全と間違えてない?