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近世以前の日本は「中国及び周辺国」の中では「辺境」だったせいで、逆に、「中国では既に失なわれた文献」が、しれっと残ってたりする、みたいな話を聞いた事が……。
そういうのを「佚存書」と呼びます。明治時代に日本に赴任した清の外交官が日本で集めた文献を出版した「古逸叢書」が有名です
「こいつ、こんな古本もってるぜ」というのが書名の由来です。
ハハハ、古逸め
似たような話が世界的にあって、たとえばギリシャの進んだ科学がローマ帝国に受け継がれたあと、キリスト教の暗黒時代に駆逐されヨーロッパでは失われてしまったんですがトルコあたりのイスラム世界に逃れておりやがて錬金術として西洋に逆輸入されるって話は興味深いですよ
清代、禁書に指定されて、出版や所持に厳罰が加えられた書物の一部が長崎貿易などで日本に伝わっています。代表例「揚州十日記」 [wikipedia.org]
中国の失われた書物が日本に残っているらしい、という言い伝えは大昔からあったらしく、北宋の欧陽脩も詩に書いて [wikipedia.org]います。
そう言や、「揚州十日記」が日本に持ち込まれるまでをネタにした中国SFを読んだ覚えが…… # 去年か今年に出た中国SFアンソロジーの日本語訳だったと思う。
陽明学者の李贄 [wikipedia.org]とかですかな。明代の儒者だけど焚書が焚書にあって中国では忘れ去られたけど、日本では吉田松陰の愛読書
「華氏451度」の世界にに火を知らない辺境の未開人がいて焼かれた書籍を全部アーカイブしてるようなものかも
日本で失われた浮世絵がオランダで見つかった事もあるでしょ。よくある事かと
小学生の頃に読んだ世界の童話のひとつに、日本の小鬼がオランダに密航して、そちらで死んでしまった話が収録されていた。オランダの民話だそうである。
方言(話し言葉)でも、古語が残っていることはよくある。
関西には「ねき」という言葉が残っています。そば、近くという意味で、「車のねきに猫がおる」というような使い方をします。
高校時代に見た古語辞典にこの言葉が載っていて、「関西では今でも使われている」と書かれてるのを見て初めて古語だと知り、驚きました。
むくりこくり [wikipedia.org]とか?
近世以前どころか前世紀まで本焼いてただろ
今こそ国を挙げて焼いている(SNSデーターや報道機関のウェブサイトページのデリートを含む)。
行政文書の隠匿や改竄の話を思うと「人のフリ見て我が身直せ」という気分
宇宙塵と岩石惑星を同一視する様な話。
「殴ったくらいで気にするな。刺したわけじゃないんだから」
「殴ったくらいで気にするな。全面核攻撃じゃないんだから」だよ。実際中印国境紛争がそんな感じ。
アメリカ「うるせえ冥王星は惑星だ」
文献ではありませんがキーボード配列もその類ですかね。アメリカ本国では既に滅んだ“Teletype Model 33”タイプライター由来の“Logical Bit Pairing”配列をJISに制定して48年、未だに使い続けている(2のシフトが"になるやつね)。
バイエルのピアノ教則本が今なお日本に残っているのと、なんだか似てますね。
フランダースの犬「こっち見んな。照れるじゃねぇか」
中国の小説に、日本で忘れられた厨川白村の名前が何気なく出てきて目が点になった。魯迅が翻訳出版したため(だけでもないかも)、向こうで残った由。
Wikipediaの記事 [wikipedia.org]を見ると結構2のシフトが"な配列は多そうなんですが、実際の利用状況はどうなんでしょうか。
各国の利用状況は何とも分かりませんけれど、ASCII-1963に対応して生まれたのが“Logical Bit Pairing”配列なのでそれらの配列は(影響は受けているかもしれませんが)別物なのでは。
正倉院には色んな国の遺物があるようだし、京都だかの祭で使われてた布が昔の中東辺りの絨毯だったという話を前にテレビで見たっけ。周圏論ってのがあるけど、多くの分野で使える概念かもね。
加えて「あの馬鹿ども今の学説から外れたゴミ扱いの本でも持ってけば何でも有難がって買いやがる」と宋・明の頃の商人が輸出しまくってたんでしたっけ。
まるでホームページ作成サービスが停止するたびに個人サイトをインターネットアーカイブに残しておく価値がないと言ってるやつのようですね価値は必要と思う人が決めるので全て残した方がいいですよ
そのとおりなんだけど、その一般化は古今東西どの国どのパラダイムにも言えるんじゃまいか
水滸伝の百二十回本(後半が冗長との批判あり)、旧中国ではほとんど流通していなかったが、過去の日本では広範に出回っていたらしい。
本家バチカンではすでに失われた聖歌の一曲が、潜伏キリシタンの歌ったオラショを通じて箏の六段 [wikipedia.org]に残っていて、中世音楽の専門家皆川先生 [wikipedia.org]が復元してローマ教皇の前で演奏した、なんてのもその手ですね。
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである
そう言えば…… (スコア:2)
近世以前の日本は「中国及び周辺国」の中では「辺境」だったせいで、逆に、「中国では既に失なわれた文献」が、しれっと残ってたりする、みたいな話を聞いた事が……。
Re:そう言えば…… (スコア:3, 参考になる)
そういうのを「佚存書」と呼びます。
明治時代に日本に赴任した清の外交官が日本で集めた文献を出版した「古逸叢書」が有名です
Re:そう言えば…… (スコア:2, おもしろおかしい)
「こいつ、こんな古本もってるぜ」というのが書名の由来です。
Re: (スコア:0)
ハハハ、古逸め
Re:そう言えば…… (スコア:2)
似たような話が世界的にあって、
たとえばギリシャの進んだ科学がローマ帝国に受け継がれたあと、
キリスト教の暗黒時代に駆逐されヨーロッパでは失われてしまったんですが
トルコあたりのイスラム世界に逃れており
やがて錬金術として西洋に逆輸入されるって話は興味深いですよ
Re:そう言えば…… (スコア:1)
清代、禁書に指定されて、出版や所持に厳罰が加えられた書物の一部が長崎貿易などで日本に伝わっています。
代表例「揚州十日記」 [wikipedia.org]
中国の失われた書物が日本に残っているらしい、という言い伝えは大昔からあったらしく、北宋の欧陽脩も詩に書いて [wikipedia.org]います。
Re:そう言えば…… (スコア:2)
そう言や、「揚州十日記」が日本に持ち込まれるまでをネタにした中国SFを読んだ覚えが……
# 去年か今年に出た中国SFアンソロジーの日本語訳だったと思う。
Re: (スコア:0)
陽明学者の李贄 [wikipedia.org]とかですかな。
明代の儒者だけど焚書が焚書にあって中国では忘れ去られたけど、日本では吉田松陰の愛読書
Re: (スコア:0)
「華氏451度」の世界にに火を知らない辺境の未開人がいて
焼かれた書籍を全部アーカイブしてるようなものかも
Re: (スコア:0)
日本で失われた浮世絵がオランダで見つかった事もあるでしょ。
よくある事かと
Re:そう言えば…… (スコア:1)
小学生の頃に読んだ世界の童話のひとつに、日本の小鬼がオランダに密航して、そちらで死んでしまった話が収録されていた。
オランダの民話だそうである。
Re: (スコア:0)
方言(話し言葉)でも、古語が残っていることはよくある。
Re:そう言えば…… (スコア:2)
関西には「ねき」という言葉が残っています。
そば、近くという意味で、「車のねきに猫がおる」というような使い方をします。
高校時代に見た古語辞典にこの言葉が載っていて、
「関西では今でも使われている」と書かれてるのを見て初めて古語だと知り、
驚きました。
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Re: (スコア:0)
むくりこくり [wikipedia.org]とか?
Re: (スコア:0)
近世以前どころか前世紀まで本焼いてただろ
Re: (スコア:0)
今こそ国を挙げて焼いている(SNSデーターや報道機関のウェブサイトページのデリートを含む)。
Re:そう言えば…… (スコア:2, すばらしい洞察)
行政文書の隠匿や改竄の話を思うと「人のフリ見て我が身直せ」という気分
Re:そう言えば…… (スコア:1)
Re: (スコア:0)
宇宙塵と岩石惑星を同一視する様な話。
Re: (スコア:0)
「殴ったくらいで気にするな。刺したわけじゃないんだから」
Re: (スコア:0)
「殴ったくらいで気にするな。全面核攻撃じゃないんだから」だよ。
実際中印国境紛争がそんな感じ。
Re: (スコア:0)
アメリカ「うるせえ冥王星は惑星だ」
Re: (スコア:0)
文献ではありませんがキーボード配列もその類ですかね。
アメリカ本国では既に滅んだ“Teletype Model 33”タイプライター由来の
“Logical Bit Pairing”配列をJISに制定して48年、未だに使い続けている
(2のシフトが"になるやつね)。
Re: (スコア:0)
バイエルのピアノ教則本が今なお日本に残っているのと、なんだか似てますね。
Re: (スコア:0)
フランダースの犬「こっち見んな。照れるじゃねぇか」
Re: (スコア:0)
中国の小説に、日本で忘れられた厨川白村の名前が何気なく出てきて目が点になった。
魯迅が翻訳出版したため(だけでもないかも)、向こうで残った由。
Re: (スコア:0)
Wikipediaの記事 [wikipedia.org]を見ると結構2のシフトが"な配列は多そうなんですが、実際の利用状況はどうなんでしょうか。
Re: (スコア:0)
各国の利用状況は何とも分かりませんけれど、
ASCII-1963に対応して生まれたのが“Logical Bit Pairing”配列なので
それらの配列は(影響は受けているかもしれませんが)別物なのでは。
Re: (スコア:0)
正倉院には色んな国の遺物があるようだし、京都だかの祭で使われてた布が昔の中東辺りの絨毯だったという話を前にテレビで見たっけ。
周圏論ってのがあるけど、多くの分野で使える概念かもね。
Re: (スコア:0)
加えて「あの馬鹿ども今の学説から外れたゴミ扱いの本でも持ってけば何でも有難がって買いやがる」と宋・明の頃の商人が輸出しまくってたんでしたっけ。
Re: (スコア:0)
まるでホームページ作成サービスが停止するたびに個人サイトをインターネットアーカイブに残しておく価値がないと言ってるやつのようですね
価値は必要と思う人が決めるので全て残した方がいいですよ
Re: (スコア:0)
そのとおりなんだけど、その一般化は古今東西どの国どのパラダイムにも言えるんじゃまいか
Re: (スコア:0)
水滸伝の百二十回本(後半が冗長との批判あり)、旧中国ではほとんど流通していなかったが、過去の日本では広範に出回っていたらしい。
Re: (スコア:0)
本家バチカンではすでに失われた聖歌の一曲が、潜伏キリシタンの歌ったオラショを通じて
箏の六段 [wikipedia.org]に残っていて、
中世音楽の専門家皆川先生 [wikipedia.org]が復元してローマ教皇の前で演奏した、なんてのもその手ですね。