NPO法人制度はオープンソース型開発を支援できるか? 36
ストーリー by wakatono
法人格は必要か不要か 部門より
法人格は必要か不要か 部門より
garmy 曰く、 "最近日本でも法整備が進み活躍の幅を広げつつあるNPO法人、オープンソース界隈ではLinusが移籍した OSDLなんかが有名ですね。
このように活用されているNPO法人制度ですが、日本では法人格を持てることで法人相手の交渉がしやすくなるなどの利点がある反面、逆に、申請が大変・税金を納めないといけないなどの問題点があるのも事実です。こういった現状に対して、研究開発型NPOフォーラムR/Deamでは研究開発型NPO振興機構ISERDを設立し、様々な研究開発型NPOの設立・活動を支援していくそうです。"
"オープンソース界隈のいくつかのコミュニティではNPO法人設立を検討しているようですが、このようなサービスはありがたいのでしょうか、それとも不十分なのでしょうか。
また、そもそもNPO法人という制度はオープンソースソフトウェア開発に役に立つのでしょうか?
(ちょこっと関係者になってしまったので)みなさんのご意見をお聞きできるとうれしいです。"
NPO設立まで至らないが、法人格が…という向きには中間法人というものもある。日本でオープンソース/フリーソフトウェア関連のNPOというと、フリーソフトウェアイニシアティブが挙げられる。NPOとして設立されたものもあれば、一方でNPOや中間法人にするのを断念したものもあるかと思う。法人化された場合は法人と交渉しやすいというメリットがある反面、設立しても見合うメリットがないということもあるだろう。ある/ないと一言で言うのは簡単だが、果たしてその奥にはどのようなものがあるのだろうか?
税金は納めましょう (スコア:4, 参考になる)
税金は、法人格がなくても事業を行っていれば納めなくてはいけません。納めましょうね。
申請は、昨年末の法律改正で簡素化されたと聞いています。
公益の活動を進める団体として、透明性を保ち活動していくというところが課題だと思います。ユーザ会のような活動は中間法人のほうが向くのではないかと僕は考えます。共益というのが強ければ。
寄付と寄付をする側の税金の控除について、まま話題になりますが、いまのところそれが課題だとは、僕には考えられません。
例えば、現在でも独立行政法人産業技術総合研究所へ寄付をするとそれは税金の控除の対象です。では、みなさん、このインターフェースを通じて、寄付することを考えますか?もし、考えるのであれば、是非、寄付を申し込んでください。年間で、寄付の1万円を越える部分が控除の対象となります。(控除できる上限はあります。)
Re:税金は納めましょう (スコア:2, 興味深い)
法人になければややこしいことを避けられるわけではないということで。
Re:税金は納めましょう (スコア:1)
それと、何故税理士に頼むの?
俺、個人事業者だけど、法人格を取得しないのは、法人と個人じゃ提出書類が全然違うから。法人格を取れば大変だよ。
俺は税理士とかは一切使わずに全部自分でやってます。
税理士が任意団体を高い料金でやるのは、特殊だからでしょ。大抵の任意団体は税理士使わないで自分で処理しているから特殊なんだと思う。
個人事業者で困る点も無いわけじゃない。一部の企業は法人格を取得していないところとは取引しないからね。
どうしても交渉相手が法人格を持っていなければ取引できないと言ってきてからでも良いんじゃない?
ちなみに、俺はNPO法人格を取得したからと言って、信用度がそれほど上がるとは思えないね。
企業からの寄付を目当てならば、法人格より活動実績なんじゃない?
Re:税金は納めましょう (スコア:1)
税務調査は数年遡って行われる可能性があるので、 素人が申告してじつは意図せず脱税していたということが 後年分かったりすると、困ったことになる。そのための 保険が税理士なのかなぁ。こういうのは 法人格といえば社団法人しかなくて、しかもかなり 法人格を取る制約が厳しかった時代の感覚なのか。
Re:税金は納めましょう (スコア:1)
寄付や会費収入が多く集まり人を雇える規模になれば別だけど、その規模って日本じゃまれなんじゃないの?
Re:税金は納めましょう (スコア:1)
情報処理学会くらい大きくなると、NPO法なんてなくても既存の 社団法人制度で済んでしまいますが。
LinuxConferenceとか、オープンソースまつり(ちと旧聞に属するが) 程度の規模のイベントを開催すると、税務署に申告しないといけない ようになります。 この程度のことだと、多くのNPOでは「もしかすると2~3年後には そのくらいには規模が拡大しているかも」と思えるのではない でしょうか?
Re:税金は納めましょう (スコア:1)
個人の青色申告でも毎年税務署に出す紙は2枚だけだよ。
そもそも、会計処理やっていれば2枚に書くデータは作っているはずだし。
手間を覚悟して法人化したい団体はすれば良いだろうけど、俺はそれほどメリットが大きいとは思えないな。
法人化してメリットがある規模まで大きくなっているのならば、既に信用得ているんじゃないの?
イベントやったって、会計処理して収支報告するよね。
税務署への申告って深刻な物と思っているのですか?
法人化してメリットのある団体だと既に信用を得ているから大きな活動が出来る団体として認知されているんじゃないの?
数名が集まって趣味の範囲でやっているような団体もあると思うが、「NPO法人化すると寄付が集まる」なんて幻想を抱いて法人化してしまうと手間と金が逆にかかるようになることが俺は心配だね。
Re:税金は納めましょう (スコア:1)
訴訟沙汰になったときに代表が負う責任は、法人と個人で
大きく違うと思いますよ。
// 無限責任中間法人や合資合名は別ね。
from もなか
Re:税金は納めましょう (スコア:0)
これはなぜでしょうか?
また、この独立行政法人に寄付したらどのようにお金が流れていくのでしょうか?
なんかどうも、寄付金の分配で利権を得ようとする官僚が背後にいる気がしてなら
んのですけどねぇ。
Re:税金は納めましょう (スコア:1)
寄付させてください→うむ。うけとってやるぞ。→ありがとうございます。このとおりお納めします
というはなはだ人をバカにしたような事務制度になっている。
独立行政法人××研究所だと、特にピンハネはないのかも。 国立大学だと、何%か(大学によって違うし、○○教授奨学寄付金と 委託研究費と共同研究費でも違ったはず)が大学全体のために 使う分として天引きされて、のこりが寄付先名義の研究者が 使えるお金になります。
天引きする名目は、 寄付金で買った機械が使う電気代や水道代などが 経常経費から出てゆくのでそちらへの補填というのと、 寄付金がもらいにくい基礎研究部門に回すから、というのがあった ように思います。
Re:税金は納めましょう (スコア:1)
Re:税金は納めましょう (スコア:0)
これは基本的にどの国立大も同じはず。
Re:税金は納めましょう (スコア:0)
寄付を・・・ (スコア:0)
なっていたかと思います。
しかし日本においては免税対象になりません。
その点で寄付を行う協力/協賛者側に金銭面でメリットは
ありません。
直接(?)、開発者にメシをおごってお友達になった方が
いろいろメリットがあるように思いますが、いかがで
しょう。
Re:寄付を・・・ (スコア:3, 参考になる)
国税庁のwebページ [nta.go.jp]などで見るとよろしいかと。
見たような聞いたような・・・
itinoe
独立行政法人産業技術総合研究所へ寄付を・・・ (スコア:2, 興味深い)
税金控除対象かどうかが大きな(解決すべき)問題なのではないような気がします。
普通のサラリーマンは確定申告しないから税金に関して意識がない。会計の扱いとしても寄付は簡単ではないから、普通の企業だと、現場判断ではできなくて、取締役会とか、とても上の方の決裁になると思います。
税金の役割のひとつに富の再配分があると思います。寄付を通じての再配分は、日本ではあまり機能していないかもしれません。税務署が、「行政のコントロールより民間の活力だ、税金払うより寄付をどんどんやりましょう」と推奨するレベルには少なくとも達していない。むしろ、寄付?税金逃れか?という意識ではないかなぁ。
Re:独立行政法人産業技術総合研究所へ寄付を・・・ (スコア:0)
Re:独立行政法人産業技術総合研究所へ寄付を・・・ (スコア:1)
思惑は、只単に、FSIJ を回したいだけだと思います。
オープンソースの是非は問わないとしても、もはやコミュニティの存在は無視できない
それをどうまわすか? 例えば、プログラムのコストは? サーバ運営の費用は? 社会的に認知するべきかと。
大学や研究機関の研究者は社会に今すぐ直接的な寄与をするわけではないですが、社会的には認められて、お金が支払われています。
そういう仕組みがオープンソースなコミュニティにもある程度あればいいな、とは思います。
新部さんの思惑とはかなり違うかもしれませんが...
Re:寄付を・・・ (スコア:1)
Re:寄付を・・・ (スコア:1, 参考になる)
Re:寄付を・・・ (スコア:2, おもしろおかしい)
東京ドーム算と違ってイメージだけはしっかり届く単位だからか、、(涙
Re:寄付を・・・ (スコア:1)
ビッグマック [cnn.co.jp]の方が分りやすいかもよ。
Re:寄付を・・・ (スコア:0)
1北京はだいたい3000円弱か。
Re:寄付を・・・ (スコア:1)
とはいえ、「税金で取られるくらいなら、自分が応援する 団体に寄付してしまえ」というメンタリティはあまり 日本人にはないような。。どうでしょう?
アメリカでも、金銭的メリットはないのでは? 寄付した分だけ税金が減ってトントンじゃないの? 識者の情報を求む。
Re:寄付を・・・ (スコア:1)
Re:寄付を・・・ (スコア:1)
非常に簡単な例で、1000万稼いで、税金に300万円もって行かれて 手元に700万円残っている人の場合。
寄付しない場合、手元に700万円残る。
100万円寄付すると、30万円税金が返ってきて差し引きのこりは 630万円。
単に自分が金銭的に得したいなら寄付しない方がいい。
Re:寄付を・・・ (スコア:1)
そうではなく、もともと寄付している人から見れば、税制上の優遇がある場合は、明らかにメリットがあります。
例えば、100万円の収入に関して、もし税制上の優遇がない場合、所得税(税率10%として)として国に 10万円支払う必要がある(あるいはすでに支払っている)ので、NPO への支払は、残り 90万円になります。しかし優遇措置が存在することにより、100万円すべてを NPO へ支払うことが可能になります。
つまり支払う額は変わりませんが、支払い先が変わります。 実際問題、いくら国が嫌いでも、所得税を払わないのは違法行為 になってしまいますが、このスキームは合法です。そのような選択肢を増やすことがよいと思う人は、NPO への寄付に関する優遇措置をもっと広げるように主張すべきです。
自分が寄付するかどうかは関係ありません。 例えば、いつか大儲けした時に、自分のよいと思う NPO へ税金の一部を還元することができる選択肢があるのとないのとどちらがよいでしょうか? という質問になるでしょうか。
Re:寄付を・・・ (スコア:1)
そうですね。税金としてを払って、政府の官僚に使い道を 好き勝手に決められるよりは、自分で寄付すればその額だけは 自分で使い道を決められる。 と、いう発想で寄付するひとが増えるといいなぁ。
あとNPOのスタッフでNPOのために自腹を切っている人は、 免税になると金銭負担が軽くなりますね。
Re:寄付を・・・ (スコア:0)
Re:寄付を・・・ (スコア:0)
そいつは痛快だ。
# 税率30%も無いよ…(´Д`)
Re:寄付を・・・ (スコア:0)
透明性は? (スコア:0)
情報公開(活動報告・明細等)の義務付けなどはどの程度法で強制されているの
でしょうか?
NPOとはちょっとズレますが、
例の拉致被害者に対する募金活動をしているように見せかけているエセ募金団体が
いて問題になっている、という話を聞いています。
NPOでも似たようなことが起こらないとも限りません。
透明性が確保されない限り、NPOへの寄付は躊躇してしまいますねぇ。
残念ながら。
Re:透明性は? (スコア:2)
すべてのNPO法人に義務付けられている情報公開の程度と、社会から信用を得て寄付を募りたいNPO法人が自律的に行うべき情報公開の程度は自ずから異なる。
たとえば、監査法人に会計を監査してもらう費用を全てのNPOが出せるとは到底思えないが、億単位の寄付を集める団体ならば当然必要なことかも知れない。
NPOの透明性は、寄付しようと考える人が個別にチェックするしかない、というのが当面の状況だと思う。
そもそも (スコア:1)
つまり、公共性の高い事業について、特殊法人や、民間企業の株を国が持つ、というかたちで行わないやりかたとしてNPOという考え方が出てきた。出もとはトフラーなんですけどね。つまり、特殊法人がやってもよい事業だけど、採算を考えるとやはり民間でなんとか考えてほしい、というような場合、NPOが使われる、と考えたほうがいいと思う。
NPO法人は経理公開しなければなりません。また、経理は通常の商業法人といっしょですけれど、利益が出た場合はそのお金は株の配当のように出資者に配分される、ということはなく、事業への再投資を行わなければなりません。
特に、米国でNPOの大規模で広汎な不正経理などが発覚したこともあり、さらに、最近では東京都のNPOでいろいろといかがわしい商売がされた、という報道もあって、行政の対応はかなり厳しくなっています。
たとえば、インターネットのプロバイダなども、その最初はNPOからはじまりました。かなりこの業界でも歴史はあるんですよね。だから、NPOでは不正な経理のチェックなどは最近では比較的しやすい環境にあると言えます。
Re:透明性は? (スコア:1)
そもそも寄付を期待していないNPOが情報公開を ちゃんとやってなくてもまぁそこの勝手だろうし。
それとも正直かつあるレベルの情報公開が法律で義務ずけられて いないと、自主的な公開内容は信用できないという意味の発言?