統合的な電子商取引認証システムの実用性 19
ストーリー by yoosee
必要にみえるものと必要なものの違い 部門より
必要にみえるものと必要なものの違い 部門より
brake-handle曰く、"ITmediaの記事によると、オンライン商取引における認証システムの決定版と鳴り物入りで登場したMicrosoft .Net Passportが、一般向けのサービス開始から3年ほど経過した今でもMicrosoftやそのパートナーなどごく限られたサイトでしか利用できないままになっている。その原因として、記事では度重なるセキュリティ欠陥やサービス障害、サイトを跨いだ認証需要の乏しさ、個人情報を分散化したアーキテクチャを採用したLiberty Allianceとの競合などを挙げている。
ところで、同記事で挙げていた問題のうち、サイトを跨いだ認証需要については単純に消費者の行動パターンに基づいた批判(Gartnerのアナリストによるもの)以外にも気になることがある。将来、あらゆる品目を揃えた少数のオンラインショッピングサイトが競争に生き残るという可能性があるのだ。
2000年にアメリカで行われたオンラインショッピングの調査によると、デパートのJCPennyや量販店のWalMartなどがAmazon.comを追い上げていた。また、消費者はアパレルや健康用品など従来ネット上の店舗が提供していなかった商品をより多く購入していた。一方、ネットショッピングの利点としては時間の節約や混雑の回避が挙げられ、品揃えに関するものは目立たなかった。これらの調査結果を俯瞰すると、ネットの強みは営業時間や店舗立地に縛られないことにのみ尽き、品揃えは充実していて当たり前と消費者は考えている模様。これに沿ってショッピングサイトが発展すると、品揃えが豊富な1サイトでありとあらゆるショッピングが済んでしまい、あちこちのサイトで認証システムが共通化されたところで消費者には目立ったメリットにはならないのではないだろうか。"
2000年にアメリカで行われたオンラインショッピングの調査によると、デパートのJCPennyや量販店のWalMartなどがAmazon.comを追い上げていた。また、消費者はアパレルや健康用品など従来ネット上の店舗が提供していなかった商品をより多く購入していた。一方、ネットショッピングの利点としては時間の節約や混雑の回避が挙げられ、品揃えに関するものは目立たなかった。これらの調査結果を俯瞰すると、ネットの強みは営業時間や店舗立地に縛られないことにのみ尽き、品揃えは充実していて当たり前と消費者は考えている模様。これに沿ってショッピングサイトが発展すると、品揃えが豊富な1サイトでありとあらゆるショッピングが済んでしまい、あちこちのサイトで認証システムが共通化されたところで消費者には目立ったメリットにはならないのではないだろうか。"
PassportとLiberty Allianceの根本的違い (スコア:3, 興味深い)
単純にここだけ比較しても、ビジネスをデザインする上で縛りが少ないのは後者です。
そして、Liberty Alliance Phase 2では、SSOした上で使える、個人向けWebサービスのための基礎的なプロトコルをリリースしています。
この辺からすでにPassportが持つビジョンよりも、ずっとローレベルなもので、ずいぶん異なっている事がわかります。
最近Microsoftも、IBMやVerisignと、WS-Federationという仕様を考案してきました。
これはLiberty Allianceが掲げている思想と似ていて、一部Liberty Allianceそのまんまとも言える仕様が存在しているようです。
なので、もうPassport vs Liberty Allianceの時代は終わっていて、次は、Liberty Alliance vs WS-Federation になると思います。
- Sparklegate, Yam.
もともと (スコア:2, すばらしい洞察)
可能性は他業種じゃない?例えばDVD レンタルショップとか、あとなんだろう?政府関係?・・というか実際のところどのサービスも Cookie をブラウザに食わせっぱなしだから、ログインしまくらなければ行けないということはない・・
コンピュータにログインした時、そのまま .Net Passport なり Liberty Alliance なりに勝手にログインする仕組みがあれば、もっと便利だし、そのセッション情報をブラウザ同士が共有する仕組みがあれば便利だとは思うし、普及しそうだけれど、ものすごい脆弱性の温床になろう事は予測できるしね。実際は買い物用、その他用ってブラウザごとにわけたりしてるのが現状です。
価格比較の側面が考察から抜けてます (スコア:2, 興味深い)
「足を使うよりも楽に安いサイトを探せる」
という側面もネットショッピングにはあると思うんですよね。
なので
ということには、必ずしもならないのではないかと。
楽天のように「認証は各店舗ではなくモールで」って仕組みは実際に便利だし。
さらに複数のモールで共通の認証システムが使えれば、便利な事は間違いない。
ただ、.Net passportのメリットって、実際に広まって初めて生じるんですよね。
現時点ではメリットはすごく小さい。
一方、店舗側からすると、提携手続きの煩雑さ(実際に.Net passportがどうかは知りません)、決済までの時間、バックマージンとか、いろいろと検討すべき要素はありそうですね。
やっぱり普及する(消費者が.Net passport利用可能なサイトを好んで利用するようになる)までは、店舗にとっての(従来のクレジットカード決済に加えて).Net passportを利用するメリットもないのかも。
価格が支配的要素にならないことも + クレジットのカ (スコア:2, 興味深い)
先の調査は、実は2000年のクリスマス商戦に向けて行われたものです。なので、調査対象となった消費者の頭の中には、多かれ少なかれクリスマスプレゼントのことが頭にあったと思われます。たとえ自分のためには安いものを買う人であっても、本当に大事な人にまで同じように安いものを送るというのは相当勇気がいることなのでは。むしろ、希少価値(商品そのものに限らず、ネームや写真を入れるなども含めて)があるモノを狙い、敢えて高くても購入する向きはあるでしょう。
逆に、例えば「まわりが持ってるから...」というように、流行りモノを買うのであれば価格は強い要素になりそうですけどね。そもそもみんなが現物を持ってるぐらいだから流動性に優れて当然なわけで。実際、「需要供給の法則」は商品の流動性の良さを大前提にしているので、駅前一等地の不動産など希少性が価値を生む商品についてはまず当てはまりません。価格.comの取扱商品も、実はそれなりの流動性をもつモノだけに絞ってあります。
クレジットについては、実は1社だけの発行だとむしろマイナスになる面があります。日本で発行されているたいていのクレジットカードは、発行会社はあくまで国内のクレジット会社です。世界規模の大手ブランドはあくまで提携に過ぎません。このため、カードのサービス内容に関しては国内のクレジット会社の方がより強い決定権を持っています。これにより、各店舗は国内のクレジット会社と企画を組み、提携カードなど店舗独自のサービスを容易に実現できています。大手ブランドだけではとてもここまで細かい企画を組むのは難しいでしょう。
どこで読んだかは忘れましたが、店舗との提携クレジットカードで出費をトータルに抑えるという記事がどこかの新聞に出ていたような記憶があります。これらのカードは提示や支払いにより割引が受けられたり、ポイント制度や記念日のサービスなどさまざまな特典が用意されています。特典が目的でカードを作るので、複数枚作って使い分ける人が多いそうです。単純に考えると管理が面倒になりそうなのですが、どうしてどうして、そうはならないのがおもしろいところ。
楽天市場=オンラインショップのショッピングモール (スコア:2, すばらしい洞察)
>>Microsoft .Net Passportが、一般向けのサービス開始から3年ほど経過した今でも
>>Microsoftやそのパートナーなどごく限られたサイトでしか利用できないままになっている。
マイクロソフトの製品が売れないと、何か問題が有るんでしょうか。
製品に魅力が無いと見られているから売れない、ただそれだけでしょう。
>>品揃えが豊富な1サイトでありとあらゆるショッピングが済んでしまい、
>>あちこちのサイトで認証システムが共通化されたところで
>>消費者には目立ったメリットにはならないのではないだろうか。
“1サイトで”とは一つの通販会社でという意味でしょうか。
楽天市場って「小さな店の集合体」ですよね。1サイトで済んでいるようにみえて
おのおのの通販サイトをフレーム内に表示している仕組みだったりしますし。
.NETの信頼性って... (スコア:1)
Longhorn Identity System (スコア:1)
リー: 鳴り物入りで登場した (スコア:1)
それって食べられる?
RSA セキュア ID (スコア:1)
兎に角、長ければ安全だけど、長いと誰も使わない。好きなフレーズの頭文字を取るって手法も使ってるのはごく一部の人だけの気もする。
それは Microsoft も分かっていて、RSA セキュア ID と連携することを発表したような気がする。数桁の数字を打ち込むと、タイマーで毎分変わる数字が表示される。what you know (知ってること)と what you have (持ってるもの)を両方使った認証。 企業で内部のデータをアクセスするのに使っている所もあるけど、こういうのが一般向けにもこれから出てくるのでは? 当然統一されないと普及しづらいわけで。
Re:RSA セキュア ID (スコア:0)
Re:RSA セキュア ID (スコア:1)
すいません。ミスりました。訂正どうもです。
Microsoftの法則からすると (スコア:1, おもしろおかしい)
すでに (スコア:0)
Re:すでに (スコア:0)
それは知らなかったよ。
Re:すでに (スコア:1)
#例示としては著しく間違ってる気もするが(笑)
-+- 想像力を超え「創造力」をも凌駕する、それが『妄想力』!! -+-
Re:すでに (スコア:1, 興味深い)
当然ながら定款には明記されてるのだろうから読まないやつが悪いんだろうが、自分のあずかり知らぬ情報の流れがあるなんて気持ち悪いね。
>なお、JCB、American Expressカードはカード会社の方針によりご利用できません。
こういう会社のほうが信用できそうだ。
Re:すでに (スコア:1, すばらしい洞察)
クレジットカードを持ってたら普通は18才以上な気がする。
少なくとも申し込み条件に18才以上と入っているカードなら間違いない
ので、年齢確認に使えるからカード会社が漏らしたとは言い切れず。
Re:すでに (スコア:1)
/定款/約款/ だと思います。
定款=会社設立の際に決める規則。
約款=契約等の条項。
Re:すでに (スコア:0)