オフショア開発は雇用に影響しない? 189
ストーリー by wakatono
ドーナツ化現象というか空洞化を招くというか 部門より
ドーナツ化現象というか空洞化を招くというか 部門より
Technobose 曰く、 "CNet Japanの記事によるとアメリカ労働省の調査によると、今年の第一四半期の間に非農業分野での失業者のうち海外アウトソーシングが原因で31日以上の失業を経験したのは約2%未満に過ぎないとのこと。
しかし統計の取り方などで影響が変わるため論議を呼びそうとのことです。
海外アウトソーシングを行い、国内の雇用が減ると、企業の経営は良くなるでしょうが、雇用が減った分、国内の経済力は弱くなるでしょうね。企業経営にとっての「善」と国民経済にとっての「善」が既に違ってきているように思いますが、どうすれば良くなると思いますか?"
雇用が減った分経済力が弱くなるとあるが、弱くなるのはそれだけではないように見える。少なくともモノつくりに関連するあらゆる分野が弱体化しかねない、というリスクも想定される。日本でも開発/製造拠点のオフショア化が進んでいるという現状はあるが、闇雲にオフショア化を進めたツケはきっと跳ね返ってくる。どんな形のツケがどういう形で跳ね返ってくるだろうか?
うちゅーじんとせんそうでもはじめましょうか? (スコア:4, 参考になる)
1.先進国においては、失業率は主に金融政策によって決定される
2.先進国においては、経済に占める貿易の割合は1割程度
3.国際分業は参加国すべてのGDPを増加させる
4.変動為替相場のおかげで、全くとりえのない国も国際分業に参加できる。
このあたりを押さえておけば、この調査が妥当な結果だとわかるはずだし、
空洞化云々の警鐘に釣られることもなくなるはず。
興味のある方は、国際経済学の(まともな)教科書をいっぱい読んでみることをお勧めします。
それでも納得できない方は、雇用を取り戻すため、
わたしといっしょにうちゅーじんとせんそうをはじめましょう。 [post1.com]
Re:うちゅーじんとせんそうでもはじめましょうか? (スコア:4, すばらしい洞察)
「国際経済学」的にちょっと酷い。間違いが多すぎるようです。
>1.先進国においては、失業率は主に金融政策によって決定される
日本の公定歩合いくらですか? 完全に日銀の統制ができない。
未だに古典的な「流動性の罠」状態です。
>2.先進国においては、経済に占める貿易の割合は1割程度
統計自体は合っているが問題は実態のない為替取引(マネーゲーム)なんで。
>3.国際分業は参加国すべてのGDPを増加させる
帝国主義的搾取って言葉、国際経済学の教科書にないかい?
さすがに大っぴらではないがアフリカ、南米、一部のアジアは
悲惨そのものですよ。
>4.変動為替相場のおかげで、全くとりえのない国も国際分業に参加できる。
その代わり、東南アジアと韓国はあっという間に為替ショック、金融危機(笑
ついでにクルーグマンは好きですが
彼もアメリカ人ですね。まともに経済統計が取れない国もあること
例えば(ロシアのヤミ経済とか)は理解できないんでしょう。
いや、これもジョークかも知れんが。
co2masato
うちゅーじんよりド素人さんへ (スコア:3, 参考になる)
>それと、日銀が公定歩合を操作できてないことと、
>金融政策によって失業率が決まることは、
>必ずしも背反でないような気がするのですが。
デフレまたは恐慌時には公定歩合等の金融政策によって対策ができないことを
「流動性の罠(または流動性トラップ)」といいます。グルーグマンのコラムにもあるので勉強してね。あと失業率はむしろ財政政策(公共投資等によるマネーサプライ)に関係しますが
いまは土建屋と銀行の借金返済に使われて(景気浮揚)乗数効果がでてきません。
>>統計自体は合っているが問題は実態のない為替取引(マネーゲーム)なんで。
>これを持ち出してくる意図が良くわかりません。
下(*)見てください。
>多くはその国内部の独裁者や商人が搾取しているのであり、
>先進国が搾取している例は現代ではほとんどありません。
じゃあ、日本のハゲタカファンドは?日本人はリストラされて土地は叩き売りでしょう、利益は何処へ?
同じく発展途上国での主要産業が外資で生き血を吸い取られるなんてのは数知れず。
深田さんの「炎熱商人」という小説には日本からの搾取の好例が載ってます。
>固定相場制を採用し、相場の調整を誤ったのですから
馬鹿な。韓国もタイもインドネシアもアルゼンチンも変動為替相場制(*)です。
だからソロスとか何やらにやられました。マレーシアは固定相場制に為替を強行凍結して難を逃れました。
全く事実をご存知ない。
>>ロシアのヤミ経済
>何か今回のトピに関係あるんでしょうか。
どうやらリンクはグルーグマンのジョークらしいですが彼が絶対ではないという例のつもり。
荒したくはないがちょっと酷すぎるのでRES
co2masato
経済についてまっとうに語れる人間を待望していました (スコア:2, 参考になる)
経済に関するマスコミ報道や世論は、でたらめなものばかりです。専門家と称するエコノミストたちも、実は大多数がトンデモな主張をしています。しかしスラドを含めて多くの理系の人間は、それを鵜呑みにした見当違いの議論をすることしかできません。まるで、地球が平たいという前提で議論をしているようなものです。
いわゆる「世間知」がどれほど間違っているのかは、マスコミ、一般人の科学技術に対する理解度を考えれば、容易に想像ができそうなものですが、残念なことに理系の人間も、合理的な判断ができるのは、自分の専門の範囲のみなのかも知れません。
しかし経済学は(少なくとも基礎理論は)非常に合理的ですから、それを学ぶに当たっては、先入観とイメージで議論する文系の人間より、むしろ理系の人間に親和性が高いように思います。 山形氏 [post1.com]や 黒木氏 [tohoku.ac.jp]はその典型でしょう。
そして、経済学のごく基礎的な部分だけでも、理系の人間の中で常識になれば、世間はずっと住み良くなるでしょう。
なにしろ、経済の他にも、政治、教育など、社会にかかわる議論では、(スラドに限りませんが)誤った常識のみを根拠に自説を主張する人がほとんどです。しかし、経済学の知識が普及すれば、この種の議論にも、最低限の水準は得られるようになるはずなのです。なぜなら、すべての社会科学の基礎は、実は経済学なのですから。
私も含めて、理系の人間はどうしても経済に対してアレルギーが強いものですが、
ということが知られれば、社会について何を語るにしても、まず経済学を踏まえなければならないことは容易に了解されると思うのです。(オープンソース関連だけでなく、こちらの文章も読まれてほしい…)
今モデレート権があったら、このストーリーの economic animal さんのコメントに全部 +1 を付けていたでしょう。実は先週はモデレート権を持っていたのですが…。惜しい、実に惜しかった。
Re:経済についてまっとうに語れる人間を待望していま (スコア:1)
そういう意味では、ゲゼル [grsj.org]の考え方が気になってます。
オフショアって (スコア:3, 興味深い)
なんでも、海外に外注してもいい加減な製品しか出来てこない場合が多々あったり、(時給換算でのコストは米国内よりも破格に低コストだが)開発に異様に手間取ってそれほど安くならないケースがあったりで、最近は海外の国内のどちらに出すか、ケースバイケースで考える方向性が一般的らしいです。ので、「オフショア自体が無くなることは無いだろうが、今後、それほど急発展することも無いだろう」という感じだそうです。
ってことで、俺の予測では、米国企業の商売で、金儲けのみならず低レベルな社員に経験積ませてスキルアップまでやってたインドあたりの企業は、今後は厳しくなるんじゃないかと思います。
Re:オフショアって (スコア:5, 参考になる)
きっちりとした外部設計書が国内で作れれば内部設計、開発、テストのフェーズを中国で行うのはわりと容易です。ちゃんと瑕疵対応も要求できるし、仕様変更にも柔軟に対応してもらいました。
日本のお客様を相手にしている以上、要件定義や外部設計作業自体は国内で行う必要があると思います。画面設計やデータ構造設計など、根本的で固まるまでに多くの打ち合わせが必要な作業は、海を越えて行う方がコスト高になるからです。
コストが安いので多くの技術者を投入して短期開発なんてことも出来るのですが、この場合、品質管理には細心の注意を払う必要があります。
多くの場合、全てを設計書に書ききれないので、開発中にQ&Aが発生しますが、その対応をきちんとしないとモノが出来てから手戻りが発生します。
また、仕様を理解する際のデフォルトが違うので、質問すら発生しないことがあります。少しでも不安を感じたら、すぐに日本側から質問してはっきりさせる必要があります。
オフショア開発の失敗の原因は、多くの場合「丸投げ」に有ります。一時請けであるSIerが品質管理や進捗管理をきちんとしなかった場合、ものすごい勢いで、微妙に違う成果物が上がってきます。これを後で収拾つけるのはなかなか容易ではありません。
国内での開発でありがちな「いい加減な設計書」ではそもそも開発できませんのでオフショア開発は出来ません。逆に言うと「ちゃんとした設計書」が成果物として残るので、品質は均質化できるし保守性も上がります。
とにかく重要なのは上流工程のSIerやコンサルタントです。お客様の要求をきれいにまとめて、開発開始後に手戻りが発生しないような設計書を起こす能力が求められます。これさえ出来れば安価なソフトウェア工場は高品質な製品を納品してくれるでしょう。
Re:オフショアって (スコア:1)
解りにくい。要するに、日本でシステム設計をして、支那で開発するというオフショア開発をやっているわけですね?
#というQ&Aが大切、と(笑)。
> 仕様を理解する際のデフォルトが違うので
文化の差、ってやつですね。別のコメントにもあったけど、言葉は通じるんですよね。でも、相手がこっちの文化まで細かく理解しているとは限らない。設計書に書いて、あるいは、話して通じたと思っても実は両者の理解は微妙に違っている、ということがある(国内でもあるけど)。そのあたりが難しいんでしょうね。
Re:オフショアって (スコア:1)
その通りです。日本人なのでブリッジSEというと誤解を招きそうですし、オフショア・コーディネーターというとブローカーみたいでイヤなのです。システム開発を理解していないピンハネ・ブローカーにオフショア開発のコーディネートは無理です。
> 話して通じたと思っても実は両者の理解は微妙に違っている
これに気づくのが大変なんですよ。心配だったら根掘り葉掘り質問するのですが、そもそも理解が違っている事に気づかなければどうしようもないですから。
Re:オフショアって (スコア:1)
解る気がします。むしろ、日本語じゃなくて英語を使ったほうが誤解が少ないんじゃないかと思ったり..... ちがうか、やっぱり。
Re:オフショアって (スコア:1)
とすると、開発経験のない人が設計するという状況になってくるわけですが、そうなってしまうとマトモに設計できないでしょうね。
まあ、海外で開発というやり方にはいろんな条件や環境などが前提となるので、海外で開発できる案件はごく少数でしょうけど。
Re:オフショアって (スコア:1)
>つまり、オフショア開発は極めて限定的なプロジェクトを除いて
>現実的ではない、ということですね。
いや、まあ程度の問題とちゃいますかね。
海外に発注するときは、言語の壁があるからコミュニケーションが
とりにくい。それに比べれば、国内の人とやりとりするほうが、
まだやりやすい。
作業するほうからすれば、設計の変更は無いほうが良いに決まってる
けど、海外に発注するときは、そこにいっそう気を使う必要がある、
ということでしょう。
プロジェクトの作業のうち、開発中に仕様変更が発生しにくそうな
部分のみ海外の開発者に頼む、とかすれば良いんじゃないでしょうか。
Re:オフショアって (スコア:1)
安く作ろうと発注者が思わないなら、わざわざ外国で作る必要はないのですよ。
ひざを突き合せるのに比べて難のあるコミュニケーション環境で頑張ってでも安くしたいなら、そのための努力は発注者にも上流工程を請けたSIerにも必要です。
その一環としてより精度の高い設計書が必要ということです。100%完璧な設計書なんて作れないのは承知の上です。
ゆるい部分が有るなら影響範囲を限定して多めに見積るしかないのです。せっかく安くしようとしているのに高くなる要因を排除しきれないのはもったいないですよ。
海外に外注していい結果が出ないからといって (スコア:2, すばらしい洞察)
同じ条件で国内に発注してうまくいくかといわれると疑問です。
うまくいかない原因がどこにあるかを分析しないといけないのですが、ダメな原因の1つは「あいまいな設計」とか「無茶なスケジュール」ってのもあると思いますよ。「オフショアでダメならば国内で」ってのは、単にデスマーチを輸出するかしないかだけの違いにしか見えないことがあるのですが、それは気のせいですかね?
wakatono
Re:海外に外注していい結果が出ないからといって (スコア:2, 興味深い)
日本を相手に商売している中国のシステム開発会社の技術者は日本語コミュニケーションできます。
設計書も成果物も質疑応答も全部日本語。電話をかけても日本語で会話できます。IP電話のおかげで国際電話のコストは気にならないし、中国なら時差も少ないです。
Re:海外に外注していい結果が出ないからといって (スコア:2, 興味深い)
わしのとこも、似たような状況ですが、細かなニアンスが通じないので苦労しています。特に、障害の発生したタイミングの説明なんか。「言葉の壁がない」といえるとは羨ましい。
まー、当初の日本語でメールするとあっちでは、日本語を中国語に翻訳して英語で返事して、それを日本語に訳して・・・なんてことはなくなりましたので良くはなってきているのは確かですが。(苦笑)
-------- izyu
Re:海外に外注していい結果が出ないからといって (スコア:1)
そういう人もいた、というだけでしょう。
日本人も、英語を話せて外国とのやり取りをしてる人はいても、
日本人が全員そうではありませんよね。
Re:海外に外注していい結果が出ないからといって (スコア:1)
ただ、壁というよりは、もうちょっと低い柵くらいですかねぇ。
つまづく程度の石かもしれない。転んだら結構痛いのです。
Re:海外に外注していい結果が出ないからといって (スコア:2, すばらしい洞察)
むしろ問題になるとすれば、お互いに不可侵の城壁や濠を作って、どちらにも属さない部分が広くなる(責任を放棄しあう)こと、かな?
# 実際には海外の壁は生活習慣等ありそうですけどね
# 遠隔開発の出先側だけどあえてID
---- 何ぃ!ザシャー
そして皆バカになる (スコア:3, 興味深い)
逆に、アウトソース先の国の教育レベルは向上するでしょう。 で、さらにビジネスの流出が進む。 日本は言語と文化の壁があるから多少安全ではある。
本社と管理職だけを日本におくというのも、ビジネスのノウハウが時代遅れになるのが遅いだけで、時間の問題。いずれ全て空洞化することになる。教育レベルの高さが国際的な競争力の背景だったのに、それが低下して、さらに労働人口が低下することで今後の見通しも暗く、海外資本も若い伸びている国に移る。
対策としては、移民を受け入れるか、ガンガン子供作る。で、科学技術と教育に金をかける。アメリカが色んな分野でトップに立ってるのは頭のいい移民に寛容な体制があるからだと思います。プログラマーとかインドとか中国系が多い。で、そういう人が技術革新を牽引して税金を納めてくれる。
Re:そして皆バカになる (スコア:1)
その分深刻な人種差別問題に悩んだりするわけで、一長一短でしょう。まあ、米国の場合は元々多民族国家で人種差別問題があるのが当たり前みたいなところがあるからいい(?)ようなものの、幸い(?)日本にはそれほど深刻な人種差別問題は(まったく無いわけではないが)無いわけで、それをわざわざこれから率先して作るのか、と言う問題があります。
Re:そして皆バカになる (スコア:1)
労働人口を今後増やす必要があるなら、移民の受け入れは、いわゆる少子化対策よりも低コストで成果を出しやすい政策だと思います。人種間摩擦をコストに加算したとしても。
しかしCNETの記事をある程度信頼するなら、「足りないものは外から補えばよい。それ自体が大きな問題を引き起こすことはない」ということになりそうで、それなら確かに、空洞化だなんだと大騒ぎするべきではない、のかもしれませんね。実際、オフショア開発は単なる労働力の輸入に過ぎないともいえます。とすれば特に日本の場合、依然として国際収支が黒字である以上、外国との比較生産力を心配するほどの段階ではないような気もします。戦後もっとも自由貿易の恩恵を受けた日本としては、それよりも自由貿易をさらに推進することの方が重要だと思います。
Re:そして皆バカになる (スコア:1)
その結果どうなるのかという話ではないでしょうか。僕が指摘したのは、教育や研究機関のレベル低下。
> とすれば特に日本の場合、依然として国際収支が黒字である以上、外国との比較生産力を心配するほどの段階ではないような気もします。
現在黒字でも、十年後、二十年後の経済を考える必要があるんじゃないですか?今教育に力を入れて、その成果が出てくるのは十年後ですから。十年後に、五人に一人がリタイヤして、技術職もアウトソースということになると、結局ブランド名のような過去の遺産を食い潰していくことになり、そう長続きはしないでしょう。
自由貿易っていうのは土俵であって、その上で米国、西欧、アジアとどう戦うかって話では?技術立国神話が崩れることを前提に自給率でも上げたほうがいいのかな。
Re:そして皆バカになる (スコア:1)
>米国、西欧、アジアとどう戦うか
国際自由貿易では、その参加国すべてのGDPが増大します。
ですから、どこかの国と国がけんかして、というような話ではありません。
国ではありません。
Re:そして皆バカになる (スコア:2, 参考になる)
GDP以外の物を無視しているのは、
国家や経済学者が国民の幸せの度合いを把握するに際して、
GDPぐらいしか客観的で信頼の置ける指標がないためです。
国家が国民のためにできることは、マクロレベルでは、
物価を安定させることと、GDPを増やすことぐらいしかありません。
もちろんなかには所得が増えても不幸な人もいるでしょうけれど、
それを国家が把握して、面倒を見て、幸せにして、というのは実際問題難しいです。
Re:そして皆バカになる (スコア:1)
>国際収支が黒
と言う事実は、国内で、貯蓄が投資を上回っていると言う事実を示しているに過ぎません。
貯蓄-投資=輸出-輸入
という会計恒等式で、右辺がプラスになっているだけの事ですので、
国の生産力とかとは何の関係もありません。
あと、少子化対策よりも労働人口輸入よりも、
製品の形で労働力を輸入したほうが手っ取り早いです。
Re:そして皆バカになる (スコア:1)
Re:そして皆バカになる (スコア:1)
>円が安くなる
大体そんな感じです。
念のために言っておくと、
現代、主に使われている通貨は、ほとんどの国で不換紙幣です。
国が「この紙切れに●●円の価値がある」と宣言して、
国民が「なるほどいかにも全く●●円だ」と納得しているから、
●●円の価値がある、というだけの紙切れです。
ですから、足りなくなればどんどん作ることができますし、
あまったら回収してリサイクルしちゃえば良いんです。
Re:そして皆バカになる (スコア:1)
また、差別問題は、コストをかければ解決すると言ったような単純な問題ではありません。実際今ある差別問題は、長い間かなりのコストをかけても解決していません。
Re:そして皆バカになる (スコア:1)
あと、なぜ米国に比べて日本の方が深刻だと言えるのか、ぜひ教えてください。
ま、あなたの主張が正しいとしたら、なおのこと移民を受け入れるべきではない、と言うことになりますね。
Re:そして皆バカになる (スコア:1)
本当は脅しに使う (スコア:3, 興味深い)
もっとも、現実にシリコンバレーは全米でいちばん失業率の高い土地になっちゃって、それが一向によくならない。インド人や中国人が本国に逃げ返った後でもそうなんだから、救いようがない、という感じだね。
失敗例 (スコア:2, 参考になる)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NC/NEWS/20031024/135886/
Re:失敗例 (スコア:1)
結構見ます。
オフショアの反証 (スコア:2, 参考になる)
技術の外注依存や、生産の海外依存だとして・・
21世紀 日本の課題 シリーズ 景気回復は本物か
第2回 新メードインジャパン ~デジタル家電・世界との戦い~
[nhk.or.jp]
この番組観た方も多いと思います。
これがタレコミ文の反証だと感じました。
番組では要素技術は国内で生産し付加価値を上げ、
技術が海外に流出しないよう極力国内工場で完結させる、
というものでした。
Re:オフショアの反証 (スコア:1)
間違いではありませんが、もともとの意味は、「沖」「沖合」を意味する言葉で、商業用語では「域外」「国外」を表す言葉ですね。
> 今回は外注やアウトソーシングでよくない?
それだけでは適切でないでしょう。要するに、賃金が安いなどの理由で開発費圧縮が見込める外国に開発を「外注」すること、ですよね。「外注」だけでは説明不足過ぎませんか。少なくとも「域外外注」とでもしないと。
Re:オフショアの反証 (スコア:1)
オフショアで確実に儲けを出すには (スコア:2, 参考になる)
しかしながら往々にしてオフショアの安さに目が眩んでしまう企業というのは自社開発のコストを「不当に高価」であると見なしているため、パートナー企業に対する要求水準を甘くしてしまうという傾向が見られます。
利益が出ない原因は現場のコストじゃなくてマネージメント出来ないマネージャに代表される肩書きに見合わない給与を得ている層だったりするんですが、最初に槍玉に挙がるのはいつも下っ端なんですよね。
この春聞いてきた話 (スコア:2, 興味深い)
こんな感じだったと思います。
---- 末は社長か懲戒免職 なかむらまさよし
Re:この春聞いてきた話 (スコア:3, おもしろおかしい)
廃棄物か」というのが争点になったことがあった。産廃だとすると
廃棄物処理の法規制に引っ掛かるとか、そういった内容だった筈。
で、何が言いたいのかというと、保守フェーズに入った巨大ソフト
ウェアのソースコードって、とても食べきれないくらいのおからの
山と同じで、見ようによっては資産でもあり産廃でもある、という
ケースは割と普通なんじゃないかと思う。
で、10トンのおからに匹敵するソースコードを低コストで引き取っ
てくれるのがインドのソフト会社なのかな、と想像する。
でもね、そもそも10トンのおからを生成しないような開発プロセス
を工夫しないと駄目なんだけどね。
Re:この春聞いてきた話 (スコア:1)
>・海外労働力への依存度は産業の種類を問わず15%程度が上限。
はて、日本の例えば部品メーカーなんかは海外に半分以上工場移転してるけど?
>・ソフトウェアに関しては、ネットワークの整備が進んだ90年代半ばより急激にオフショア移転が進んだ。それまではオフショアはあまり活用されていなかった。
これはそうかも。ここ十年くらいだよな。日本人は英語のSPEC書くのが苦手だから流行ってないが。つまり使い切れない。
>・その反動もあってか、シリコンバレーにおけるオフショア依存率はすでに15%ラインを超えている。
そうかも。HBRに「ファブレス(自社工場を持たない)」メーカーって論文が出て
かなり抵抗感があったけど今、OEMが当たり前だよな。
>シリコンバレーの4大企業(Oracle, SAP, People, Siebel)は、保守作業をインド
英語ならね。日本でも沖縄や北海道から大連にコールセンターが移ってるけど
>ISV(日本でいうSI企業)も、保守作業をオフショアにするのがいいんでないの?
SIとしては今は一次の初歩的なレベル以上はまだ無理かも、
客が切れると俺か営業の携帯に怒鳴り込まれるからさぁ(笑
>オンショアかオフショアかという二元論ではなく、新規開発か保守か、自社労働力か外部労働力か、急ぎかゆっくりか、などなどの要素を考えれば、自ずとオフショア活用先は限定されるはず。
去年、フリーターをアルバイトで使ったが...日本もこれまでかと思ったもんなぁ、コア以外は外注のほうがレベル高そう...
俺も永くないかも(爆
co2masato
パキスタン&中国 (スコア:2, 参考になる)
2. パキスタンのころの上司はいつのまにかいなくなり、アメリカ本社直轄地になりました。ところが上司は中国で新しい会社を興すといって辞めてしまいました。おかげで、私の会社で身分は非常に不安定です。
インドの会社を使っていた友人とか、イスラエルに行った人の話とか顧客のオフショア?のデンマークの会社に缶詰になった話とか、ネタはつきないです。
ドライブ能力 (スコア:1)
例えば、腕利きの町工場に戦闘機の部品を作らせるとしても、それが完成品のどの部分でどのように機能するのか、そういった技術が流出しないようにコントロールしなきゃいけないんだろうなぁと。
それと同様に、ソフト開発もうまいこと技術を切り分けて、なにをするものかはわからせないようにしつつも、高品質の部品として完成させるようにしないといけないかなぁと。
そういうのって難しいけど、やっていかなきゃならんのかなぁ。
# 盗まれて困るような「技術」がないなら、さっさとあきらめて流されるしか。
Re:ドライブ能力 (スコア:3, 興味深い)
>社内で作ったミドルウェアとかって言わないよね?
日本の製造業最後の砦とまで考える人もいるような金型産業では
発注元が金型のCADデータまでよこせと要求されるそうです。
発注元はCADデータを中国に持っていき、中国で金型を作らせ、
金型製造でもコストを下げようとします。
国内の金型産業としては、最初の設計料とわずかな製造費しか
得られません。
そのため、金型産業ではCADデータに対して著作権を主張し、
中国へ流出することを何とか防ごうとしてるとか。
中国では金型の設計する技術が未熟ですが、日本からもらった
CADデータを参考に技術コピーを必死になってやっているそうです。
Re:ドライブ能力 (スコア:1)
>発注元が金型のCADデータまでよこせと要求される
事実みたいね。だしたらお終いなんだけど現金と仕事がないんで....
で、工場が潰れたら金型の職工さんが中国人ができない
「仕上げ」を頼みたいんで中国に単身赴任って話があるんだって
国賊って言葉が浮かぶよな。
co2masato
Re:外注対自前 (スコア:2, すばらしい洞察)
それが元請けでは思いもつかない新たなシーズとなったり、フィードバックされたりということもあります。
それが花開いたとき税金を納める先が自国か他国か、というのは大きな違いだと思います。
「元請けにできないこと」も外注には含まれる(コスト削減だけではない)、ということで。
Re:外注対自前 (スコア:2, すばらしい洞察)
労働者は(それほど容易には)国境をこえられない
国内での外注の場合は、国内で労働者の移動があるだけで失業率を変化させない
話を単純化してるので突っ込みどころはあると思いますけど、(例:国内でも転職は大変)
そういうわけで大きな違いがあると思います。
>外注に出すか、自前でやるかの違いの拡張だとの認識ですが
労働力がEU圏のように申請なしで国境を移動できるなら、そういう認識でも
良いかと思います。
Re:外注対自前 (スコア:1)
「自前」と言ったときに、その中に自分が
入っているか、自分の部署が入っているか、
自分の会社が入っているか、自分の系列企業が
入っているかでかなりとらえ方が違うような。
認識世界の尺度でなんの話なのか大幅にかわるなぁ。
やなぎ
字面じゃなく論旨を読もう。モデレートはそれからだ
Re:外注対自前 (スコア:1)
このような、国家間の分業の場合、
両国の間に変動為替相場が入るので、
自国内で外注するのとは違います。
いろいろと説明すると長くなるのですが、
結論から言うと、
国際分業はほとんど必ずといって良いほど両国のGDPを増加させます。
雇用については、こういった国際分業よりも、国内の需給バランスによるところが大きいので、
国際分業の進展によって雇用がなくなってるとかいう話は、国全体で見れば全くの妄言ですし、
他国の発展によって空洞化が進むという話は、
その国にその産業が向いていなかったと言うことなので、自業自得な話です。
Re:「国益」がいつも成立するという幻想 (スコア:2)
最近は、企業の決算がよくなっても、そこの従業員の賃金さえもなかなか上がらないようになってきたと感じるのですが、このあたりを書き忘れました。
利害については、その人の立場によって対立はありますよね。ただ、戦後、何十年間の日本はうまくそれを調整しようとし、実際調整することに成功することで、経済発展も順調に達成できたと思います。
そういう調整機構を回復させないと、このまま没落していくように思います。