火星着陸実証機「スキアパレッリ」の激突の原因はソフトウェアの欠陥か

taraiok 曰く、

10月19日に欧州宇宙機関（ESA）の着陸実証機「スキアパレッリ」は着陸に失敗。火星の表面に激突した。現在は障害の原因把握が現在の優先事項となっている。科学者たちが送られてきたデータ元に暫定的な分析をしたところ、着陸船は機体の制動およびパラシュート展開といった操縦に成功していたという。しかし、途中で着陸船の熱シールドとパラシュートが切り離されてしまい墜落したとみられている（nature、slashdot）。

トラブルの原因の可能性が高いのはソフトウェアの欠陥だ。種々のセンサーから送られたデータのマージミスの可能性もあるという。スキアパレッリのコンピュータは降下中にもかかわらず地面に到着したと判断、バラシュートなどを切り離したと考えられている。また減速用のスラスターは30秒噴射するはずだったが、データではわずか3秒間しか噴射していなかった。これもコンピューターが地面に到着した判断して停止させたものと推測されている。