Mozilla、ページ読込みを遅くするトラッカーなどをFirefoxのデフォルトでブロックする計画
タレコミ by headless
headless 曰く、
Mozillaは8月30日、Firefoxの今後のバージョンでページ読込み速度を低下させるトラッキングコンテンツ(トラッカー)などをデフォルトでブロックする計画を明らかにした(Future Releasesの記事、 The Vergeの記事、 VentureBeatの記事、 Android Policeの記事)。
GhosteryがAlexaトップ500サイトを対象に実施した調査によると、少なくとも1つのトラッカーを含むページは90%近く、20%以上が50以上のトラッカーを含んでおり、平均で読込み時間の半分以上がトラッカーによるものだったという。そのため、Firefox Nightlyには読込みに5秒以上かかるトラッカーをブロックする機能が搭載されており、9月にはランダムに選択したユーザーに新機能を試してもらうShield 調査によるテストを計画している。テストがうまくいけば、10月リリース予定のFirefox 63で読込みの遅いトラッカーをデフォルトでブロックするとのこと。
また、Firefox Nightlyにはサイトをまたがったトラッキングを防止するため、トラッカーによるサードパーティCookieやサイトデータ保存をブロックするオプションも追加されている。サードパーティCookieをブロックするオプションは以前からCookieの設定に存在しているが、トラッカーによるCookieのみをブロックすることはできなかった。こちらも9月にShield調査でテストし、来年1月リリース予定のFirefox 65で全ユーザーを対象にデフォルトで有効にする計画だ。
これらの機能はFirefox Nightlyの設定画面の「プライバシーとセキュリティ」→「Content Blocking」で設定できる。また、アドレスバー左端のアイコンをクリックすると表示されるコントロールセンターから該当の設定を呼び出すことも可能だ。このほか、フィンガープリンティングによるユーザー特定を行うトラッカーのブロックや、暗号通貨採掘スクリプトのブロックも将来のバージョンのFirefoxに追加し、デフォルトでオンにする計画とのことだ。
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