米政府、ジュリアン・アサンジ氏の身柄引き渡しを求めて英国で控訴手続きを開始
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英判事が却下したジュリアン・アサンジ氏の身柄引渡要求について、米政府が控訴手続きを開始したそうだ (BBC News の記事、 Sky News の記事、 The Register の記事)。
英中央刑事裁判所のバネッサ・バライツァー地方判事は 1 月、アサンジ氏の精神状態は過酷な拘置環境に耐えられず自殺する可能性があるうえ、米当局による自殺防止対策を迂回する知恵と決断力があるとして、米国による身柄引渡要求を却下している。
これに対し米政府側の弁護士は、アサンジ氏との間に 2 人の子供がいるパートナーとアサンジ氏の関係をアサンジ氏の精神科医が隠し、判事をミスリードしたと主張。子供を守る必要が自殺を思いとどまらせるなどと述べているという。
さらに米国政府はアサンジ氏に対し、非常に制約された独房監禁状態にはしない、オーストラリアでの実刑を可能にする、必要であればどのような治療でも受けられることを保証する、ADXフローレンス刑務所には送らない、といった点を約束するとのこと。
一方アサンジ氏側の弁護士は、アサンジ氏の自殺が将来起きるかもしれない出来事ではなく、身柄引渡が現実味を帯びてくれば差し迫った出来事になると主張する。オーストラリアがアサンジ氏を受け入れるとも言っていない状況でオーストラリアでの実刑を認めるなど、米政府の約束は不確かなものだなどと否定的だ。
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