OracleとGoogleのJava APIを巡る訴訟、米最高裁はGoogleの上告を却下
2010年より続いているOracleとGoogleのJava APIの著作権侵害を巡る裁判だが、米最高裁は29日、Google側の上告を却下し、Java APIは著作権法の保護対象であるとした2014年の控訴裁の判断を確定させた(ITProの記事, CNETの記事, slashdotの記事)。
この裁判は、2010年のSUN買収後にOracleが、GoogleがAndroidでJava関連特許および著作権を侵害しているとして提訴したもの。特許やソースコードについては地方裁判所の時点で問題なしとされたものの、APIについては侵害が認められており、APIが著作権保護の対象となるかが争点となっていた。今回の決定により、APIは著作権により保護されているとする控訴裁判所の判断が確定する形となり、Googleにはライセンス料と10億ドルもの損害賠償が命じられる可能性がある。
ただし、APIが著作権保護の対象であっても、フェアユースの下に利用可能だとする余地は残っており、今後その点について下級裁判所で再度審理が行われるという。
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